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仮面を被った私達
第15話
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そう言って少し間が出来た時、西君から
「あの、話は変わりまして無理なの百も承知で聞いても良いですか?」
「無理です」
私が即答すると
「んちょ、まだ言ってない‥」
椅子に座っている西君が少しズルっと絶妙なリアクションをする。
「だって無理な事なんでしょ(笑)」
「いゃその、そうですけど…言葉のあれですよ…そういうのがあるじゃないですかー」
上手く言えないのかあたふたする西君。余りにも可哀想なので
「フフ、冗談ですよ(笑)なんですか?」
「もう、弄ばないで下さいよー」
そう言って一息して次に放った言葉は衝撃的なものだった。
「もし…もしですよ?お付き合いとか出来るなら、俺みたいなタイプはありですか?」
まさかの愛の告白。私は多分『恋人』としてだと思うんだけど、勘違いだと恥ずかしいので確認の為に
「えっと、それは所謂恋人としてという事でしょうか?」
と、私は改まって聞いたら二つ返事で返す西君。言うてまさかと言いつつもそこまでまさかではない。実は私も少なからず考えていたからだ。確かに、私が居るモープロの事務所は恋愛禁止の為、西君の言う通り無理なの百も承知である。しかし、私自身も西君に対して好意を抱いているのも確かであり、その言葉はとても嬉しい。でも…
10秒くらいだろうか。考えた末に出した答えは、
「‥‥わからないです」
そう返事をした。
「わか‥らない?」
西君自身はまさかの答えだったのだろう。ここで私の想いも告げてみた。
「はい。私自身も、その…西君の事が気になり始めてまして、もっと知りたいというか、まぁ…そんな気持ちになってます」
「マジですか?嬉しい…。でもなんで?」
西君は自分の気持ちを伝えた後に私に伝えた。
「あの、話は変わりまして無理なの百も承知で聞いても良いですか?」
「無理です」
私が即答すると
「んちょ、まだ言ってない‥」
椅子に座っている西君が少しズルっと絶妙なリアクションをする。
「だって無理な事なんでしょ(笑)」
「いゃその、そうですけど…言葉のあれですよ…そういうのがあるじゃないですかー」
上手く言えないのかあたふたする西君。余りにも可哀想なので
「フフ、冗談ですよ(笑)なんですか?」
「もう、弄ばないで下さいよー」
そう言って一息して次に放った言葉は衝撃的なものだった。
「もし…もしですよ?お付き合いとか出来るなら、俺みたいなタイプはありですか?」
まさかの愛の告白。私は多分『恋人』としてだと思うんだけど、勘違いだと恥ずかしいので確認の為に
「えっと、それは所謂恋人としてという事でしょうか?」
と、私は改まって聞いたら二つ返事で返す西君。言うてまさかと言いつつもそこまでまさかではない。実は私も少なからず考えていたからだ。確かに、私が居るモープロの事務所は恋愛禁止の為、西君の言う通り無理なの百も承知である。しかし、私自身も西君に対して好意を抱いているのも確かであり、その言葉はとても嬉しい。でも…
10秒くらいだろうか。考えた末に出した答えは、
「‥‥わからないです」
そう返事をした。
「わか‥らない?」
西君自身はまさかの答えだったのだろう。ここで私の想いも告げてみた。
「はい。私自身も、その…西君の事が気になり始めてまして、もっと知りたいというか、まぁ…そんな気持ちになってます」
「マジですか?嬉しい…。でもなんで?」
西君は自分の気持ちを伝えた後に私に伝えた。
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