58 / 150
仮面を被った私達
第4話
しおりを挟む
そしてやっとの思いで着付けを終えた私、実はというとこの後に化粧をした。以前に言った通り、私は敏感肌なのでお決まりのメイク遠具になるんだけど、それをメイクさんに相談した所、私みたいな敏感肌な方は沢山いるという事で慣れているとの事。という事でいつもは自分でするんだけど、それだといつもの化粧になってしまうので、今回は同じ化粧品で且つ、ドレスに合う様に化粧にしたいので任せる事にした。人にやられるのが慣れていないので妙に緊張しながらもメイクが進められる。とはいえ、完全に任せる感じではなく、しっかりと私と確認しながらしてくれたので、ある意味化粧の勉強にもなった。
「お二人とも準備は宜しいですか?」
そう言われながらパーテーションの前に立たされる。
「はーい」「こちらはいつでもOKでーす」
向こうも同じ感じでいる様子。佐藤さんの声掛けに私の着付けさん向こう側の着付けさんそう伝えた。
「それではご対面」
そう言って真ん中のパーテーションが開く。するとしっかりと決めた感じで立ち尽くす西君の姿が。
やば…格好いい…
白のタキシードを着ていて髪型をセットしている。心なしか化粧をしている様子。ただでさえモテる顔立ちなのに183cmという高身長で細身だから似合うのなんのって。
「うゎすげー…」
そう言ったのは西君である。彼は全身を舐めるように私を見る。
「ど、どうですか?」
あまりにも見てくるので恥ずかしさが出てくる中、私は確認してみた。
「凄く、綺麗です、マジで、ごめんなさいちょっと、あまりにも綺麗過ぎて語彙力が」
彼は凄くキラキラした目でそう言う。
「なんでカタコトなんですか(笑)?それで、おっぱいはどうですか?この偽Eカップは?」
私はさっき話題にしていた胸の話を、敢えて触りながら振ってみた。
「はいあの…大きい、というか綺麗というか…」
「凄く鼻の下伸びてるー、やらしい(笑)」
「いゃちょっと、それはずるいっすよ!」
そう言ったのは着付けの方。彼はそれに対し鼻に手を当て、一歩引いて全力で恥ずかしさを紛らわす。こういったイケメンから想像できない一面というか、ギャップが可愛らしい。だからこそ思わずこう言った振りをしてしまった。
「お二人とも準備は宜しいですか?」
そう言われながらパーテーションの前に立たされる。
「はーい」「こちらはいつでもOKでーす」
向こうも同じ感じでいる様子。佐藤さんの声掛けに私の着付けさん向こう側の着付けさんそう伝えた。
「それではご対面」
そう言って真ん中のパーテーションが開く。するとしっかりと決めた感じで立ち尽くす西君の姿が。
やば…格好いい…
白のタキシードを着ていて髪型をセットしている。心なしか化粧をしている様子。ただでさえモテる顔立ちなのに183cmという高身長で細身だから似合うのなんのって。
「うゎすげー…」
そう言ったのは西君である。彼は全身を舐めるように私を見る。
「ど、どうですか?」
あまりにも見てくるので恥ずかしさが出てくる中、私は確認してみた。
「凄く、綺麗です、マジで、ごめんなさいちょっと、あまりにも綺麗過ぎて語彙力が」
彼は凄くキラキラした目でそう言う。
「なんでカタコトなんですか(笑)?それで、おっぱいはどうですか?この偽Eカップは?」
私はさっき話題にしていた胸の話を、敢えて触りながら振ってみた。
「はいあの…大きい、というか綺麗というか…」
「凄く鼻の下伸びてるー、やらしい(笑)」
「いゃちょっと、それはずるいっすよ!」
そう言ったのは着付けの方。彼はそれに対し鼻に手を当て、一歩引いて全力で恥ずかしさを紛らわす。こういったイケメンから想像できない一面というか、ギャップが可愛らしい。だからこそ思わずこう言った振りをしてしまった。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
愛すべきマリア
志波 連
恋愛
幼い頃に婚約し、定期的な交流は続けていたものの、互いにこの結婚の意味をよく理解していたため、つかず離れずの穏やかな関係を築いていた。
学園を卒業し、第一王子妃教育も終えたマリアが留学から戻った兄と一緒に参加した夜会で、令嬢たちに囲まれた。
家柄も美貌も優秀さも全て揃っているマリアに嫉妬したレイラに指示された女たちは、彼女に嫌味の礫を投げつける。
早めに帰ろうという兄が呼んでいると知らせを受けたマリアが発見されたのは、王族の居住区に近い階段の下だった。
頭から血を流し、意識を失っている状態のマリアはすぐさま医務室に運ばれるが、意識が戻ることは無かった。
その日から十日、やっと目を覚ましたマリアは精神年齢が大幅に退行し、言葉遣いも仕草も全て三歳児と同レベルになっていたのだ。
体は16歳で心は3歳となってしまったマリアのためにと、兄が婚約の辞退を申し出た。
しかし、初めから結婚に重きを置いていなかった皇太子が「面倒だからこのまま結婚する」と言いだし、予定通りマリアは婚姻式に臨むことになった。
他サイトでも掲載しています。
表紙は写真ACより転載しました。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
百姓貴族はお呼びじゃないと言われ婚約破棄をされて追放されたので隣国で農業しながら幸せになります!
ユウ
恋愛
多くの女神が存在する世界で豊穣の加護というマイナーな加護を持つ伯爵令嬢のアンリは理不尽な理由で婚約を破棄されてしまう。
相手は侯爵家の子息で、本人の言い分では…
「百姓貴族はお呼びじゃない!」
…とのことだった。
優れた加護を持たないアンリが唯一使役出るのはゴーレムぐらいだった。
周りからも馬鹿にされ社交界からも事実上追放の身になっただけでなく大事な領地を慰謝料変わりだと奪われてしまう。
王都から離れて辺境地にて新たな一歩をゴーレムと一から出直すことにしたのだが…その荒れ地は精霊の聖地だった。
森の精霊が住まう地で農業を始めたアンリは腹ペコの少年アレクと出会うのだった。
一方、理不尽な理由でアンリを社交界から追放したことで、豊穣の女神を怒らせたことで裁きを受けることになった元婚約者達は――。
アンリから奪った領地は不作になり、実家の領地では災害が続き災難が続いた。
しかもアンリの財産を奪ったことがばれてしまい、第三機関から訴えられることとなり窮地に立たされ、止む終えず、アンリを呼び戻そうとしたが、既にアンリは国にはいなかった。
婚約者と親友に裏切られた伯爵令嬢は侯爵令息に溺愛される
Karamimi
恋愛
伯爵令嬢のマーガレットは、最近婚約者の伯爵令息、ジェファーソンの様子がおかしい事を気にして、親友のマリンに日々相談していた。マリンはいつも自分に寄り添ってくれる大切な親友だと思っていたマーガレット。
でも…
マリンとジェファーソンが密かに愛し合っている場面を目撃してしまう。親友と婚約者に裏切られ、マーガレットは酷くショックを受ける。
不貞を働く男とは結婚できない、婚約破棄を望むマーガレットだったが、2人の不貞の証拠を持っていなかったマーガレットの言う事を、誰も信じてくれない。
それどころか、彼らの嘘を信じた両親からは怒られ、クラスメイトからは無視され、次第に追い込まれていく。
そんな中、マリンの婚約者、ローインの誕生日パーティーが開かれることに。必ず参加する様にと言われたマーガレットは、重い足取りで会場に向かったのだが…
【完結済み】婚約破棄致しましょう
木嶋うめ香
恋愛
生徒会室で、いつものように仕事をしていた私は、婚約者であるフィリップ殿下に「私は運命の相手を見つけたのだ」と一人の令嬢を紹介されました。
運命の相手ですか、それでは邪魔者は不要ですね。
殿下、婚約破棄致しましょう。
第16回恋愛小説大賞 奨励賞頂きました。
応援して下さった皆様ありがとうございます。
リクエスト頂いたお話の更新はもうしばらくお待ち下さいませ。
【完結】王太子に婚約破棄され、父親に修道院行きを命じられた公爵令嬢、もふもふ聖獣に溺愛される〜王太子が謝罪したいと思ったときには手遅れでした
まほりろ
恋愛
【完結済み】
公爵令嬢のアリーゼ・バイスは一学年の終わりの進級パーティーで、六年間婚約していた王太子から婚約破棄される。
壇上に立つ王太子の腕の中には桃色の髪と瞳の|庇護《ひご》欲をそそる愛らしい少女、男爵令嬢のレニ・ミュルべがいた。
アリーゼは男爵令嬢をいじめた|冤罪《えんざい》を着せられ、男爵令嬢の取り巻きの令息たちにののしられ、卵やジュースを投げつけられ、屈辱を味わいながらパーティー会場をあとにした。
家に帰ったアリーゼは父親から、貴族社会に向いてないと言われ修道院行きを命じられる。
修道院には人懐っこい仔猫がいて……アリーゼは仔猫の愛らしさにメロメロになる。
しかし仔猫の正体は聖獣で……。
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
「Copyright(C)2021-九頭竜坂まほろん」
・ざまぁ有り(死ネタ有り)・ざまぁ回には「ざまぁ」と明記します。
・婚約破棄、アホ王子、モフモフ、猫耳、聖獣、溺愛。
2021/11/27HOTランキング3位、28日HOTランキング2位に入りました! 読んで下さった皆様、ありがとうございます!
誤字報告ありがとうございます! 大変助かっております!!
アルファポリスに先行投稿しています。他サイトにもアップしています。
【完結】妹が欲しがるならなんでもあげて令嬢生活を満喫します。それが婚約者の王子でもいいですよ。だって…
西東友一
恋愛
私の妹は昔から私の物をなんでも欲しがった。
最初は私もムカつきました。
でも、この頃私は、なんでもあげるんです。
だって・・・ね
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる