彼女持ちのドМな親友の願望を叶えてあげる健気で哀れな俺の話

朝賀 悠月

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どんなプレイでもキミが望むなら

曇る心を晴らすには ★

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「うわ! ええっ……」

 一瞬で、篤志の目の前に俺の勃起した性器が晒され、咄嗟に出てしまった情けない戸惑いの声。
 しかし篤志にそんな俺の声は届いていないらしい。篤志の視線は、勃起して腹にビタッと着いている俺のちんこに釘付け。

「あ、あっくん……?」
「すっげぇ……」
「ごめんあんま見られてると、ヤバいんだけど」
「なんで? すぐイッちゃう?」

 やめてマジでダメだってそんな上目遣いは。好奇心でキラキラした目は、ちょっと眩しすぎて見られません。

「余裕ぶってたくせに、ちんちんこんなことになってたんだ」

 散々俺に我慢を強いられていたソレは、血管が浮き出て脈打って、膨張率がえげつない。
 なのに好奇心の申し子は、楽しそうに人差し指で優しく何度も突いてくる。

「あはっ、ツンって突くとビン! てなるー」
「ちょ、っと……はぁ……っまじで」
「あの人が言ってた通り太いし、ほんとに……」

 は? 急に何だ?
 あの人、ってまさか……

 唐突に表れた存在に、冷静な心が戻って来る。
 俺は先輩に見せたことなんか一度も無いぞ。あの人、篤志になに勝手なコト吹き込んでるんだ。
 笑顔の中に、曇りが見える。篤志は相当ナギ先輩を目の敵にしているみたいだ。今日は度々あの人の存在をチラつかせているし、やっぱりどこか様子がおかしい気がする。

「あっくん、来て」
「え?」
「楽しいことしよう。俺の上に跨って?」

 篤志の曇りを晴らさなきゃ。この子がまた笑顔になるなら、俺の躊躇いなんかどうだっていい。

 自分の太腿をポンポンと叩いてみせたら、篤志は素直に従いながらも少し離れて跨ってくれた。そんな篤志の腰に両手を添えて、グッと引き寄せる。すると篤志はその勢いに驚いた様子で、体勢を崩し俺にしがみついてきた。

「びっ、くりした……」
「なに遠慮してんの」
「だって……航ちゃんのちんちんとくっついちゃうから」

 急に積極的になったかと思ったら、妙なとこで消極的になるんだから。わからないな、ほんと。まあそういうとこも、好きなんだけど。

「いいよ、くっついて。あでも、篤志がイヤならやめようか、やっぱ」

 性器が触れ合わないようにと引いている腰から、両手をそっと離してみる。すると、俺にしがみつく腕を強くして、篤志は自ら腰を寄せてきた。

「やだ! イヤじゃないっ」
「ん、なに? どっち?」
「楽しいことしたい、航ちゃんと。だから……ぁっ」
「うん……っ、しよう。楽しいこと……っ」

 作戦成功。だけど案外これ、俺がもたないかも。篤志のちんこと触れ合うって想像では散々してきたけど、その数億倍というかもう比べ物にならないくらい、多幸感で眩暈が。というか、気を張ってないとすぐイキそう。

 本当に平気かと確認の意味も込めて、二本の性器を擦り合わせるように、軽くゆったり腰を動かしてみる。二人の間で鳴る、いやらしい水音。篤志の体はビクリと跳ね、小さく震えた。
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