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どんなプレイでもキミが望むなら
あっくんの涙と、射精 ★
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「がんばれよ、もっと。ほらイけ。情けなく腰振って射精しろ」
「あ、っう、うぅ……っ」
ちょっと強い言葉で命令してみたら、篤志は泣きそうな顔で俯いてしまった。
これはちょっと、やりすぎた。
ドМでもこういう言い方は好まない、そっちのタイプだった。篤志は。
となると正解は……
「あっくん」
「ひぅっ」
「ほら、腰止めて。俺の指先の熱に集中して」
俺も一緒にベッドへ膝をついて上がり、篤志の斜め後ろに立つ。耳の中にねっとりした低音ボイスを響かせてやりながら、さっきと同様に触れない距離で撫で回す仕草をしてみたら、篤志はポロポロと涙を零し始めた。
たぶん、無意識。だけどこれが正解だ。
「イきたいねぇ。触って欲しいねぇ。もう負けちゃおっか」
触れないふりをして、気付かれない程度にさりげなく、キュッと上がった玉を指先でタップする。
「っ、負けない!」
しかし勝負師・篤志は健在だった。俺の悪魔的囁きにも屈することなく、首をブンブンと横に振る。
「負けられない、負けたくないっ、絶対に」
俯いたまま一点を見据え、力強く言い放つ。それとは裏腹に、篤志の目からは涙が溢れて、ツーっと一筋頬を伝っていく。
これは、無意識じゃないのか?
だとしたら、なんで泣いてるんだ……
あっくんの心意が掴めない。
「でももう限界みたいだから、ちょっとだけ手伝ってあげる」
この涙の意味は分からないけれど、とにかく早く甘やかしたくなった。
「え? あっ、ま、待って!」
指先で亀頭を包んで、クニュクニュと優しく擦る。
「アッだめだっ、て! ぃいく、イクイク! それイッ、ンンン」
「イけ、イッちゃえ」
人差し指の腹で、開いた鈴口を捏ねるようにカリカリしたら、篤志はガクガクと膝を震わせて崩れ落ちていく。
そして俺の手から離れていきながら後ろで組んでいた手を外すと、両手で受け止めようとするように、竿の先を手早く包み込んだ。それと同時に、勢いよく射精。
「うあっ、あ……っンン、く……」
ビュッビュルルッと、篤志の手の中に精液が吐き出されていく。
「ぁ……はぁ、はぁ……っんぅぅ」
「あーあ、ダメじゃん。腕、解いていいって言ってないのに」
「ごめ……っなさい……」
俯いたままの篤志は涙声で、軽く鼻を啜っている。
「いいからほら、手ぇ開いて」
俺は枕元に置いてあるティッシュボックスから紙を数枚引き抜いて、そのまま動かないでいる篤志の手を、優しく取って開かせた。
「あっ……」
「すっごい出たね」
手の中の白濁をそっと拭き取りながら、極力穏やかに声をかける。すると篤志が、小さな呻きを漏らした。チラリと顔を覗き込んでみると、悔しそうな顔をして瞳を潤ませている。
「……っ、負けちゃった、おれ」
震える声。篤志にとってこの勝負は遊び感覚じゃなく、真剣そのものだったみたいだ。
「負けてないよ」
「でも俺、結局航ちゃんの手で」
「それは俺が仕掛けたからでしょ。あっくんは負けてない」
「だけどっ」
「俺にとっては、どんな勝負もあっくんが優勝」
「……え、それってどういう……あッえっ?」
理由を尋ねられる前に、急いで黙らせることにした。
ティッシュを適当に放って篤志の背中を支えながら押し倒したら、萎れかけている亀頭をパクッと咥え、舌の奥を使いながら何度か吸い上げる。舌全体をねっとり絡めて纏わりついた白濁を綺麗に拭い取るように丁寧なフェラを施してやると、篤志のちんこは、また元気に復活した。
「あ、っう、うぅ……っ」
ちょっと強い言葉で命令してみたら、篤志は泣きそうな顔で俯いてしまった。
これはちょっと、やりすぎた。
ドМでもこういう言い方は好まない、そっちのタイプだった。篤志は。
となると正解は……
「あっくん」
「ひぅっ」
「ほら、腰止めて。俺の指先の熱に集中して」
俺も一緒にベッドへ膝をついて上がり、篤志の斜め後ろに立つ。耳の中にねっとりした低音ボイスを響かせてやりながら、さっきと同様に触れない距離で撫で回す仕草をしてみたら、篤志はポロポロと涙を零し始めた。
たぶん、無意識。だけどこれが正解だ。
「イきたいねぇ。触って欲しいねぇ。もう負けちゃおっか」
触れないふりをして、気付かれない程度にさりげなく、キュッと上がった玉を指先でタップする。
「っ、負けない!」
しかし勝負師・篤志は健在だった。俺の悪魔的囁きにも屈することなく、首をブンブンと横に振る。
「負けられない、負けたくないっ、絶対に」
俯いたまま一点を見据え、力強く言い放つ。それとは裏腹に、篤志の目からは涙が溢れて、ツーっと一筋頬を伝っていく。
これは、無意識じゃないのか?
だとしたら、なんで泣いてるんだ……
あっくんの心意が掴めない。
「でももう限界みたいだから、ちょっとだけ手伝ってあげる」
この涙の意味は分からないけれど、とにかく早く甘やかしたくなった。
「え? あっ、ま、待って!」
指先で亀頭を包んで、クニュクニュと優しく擦る。
「アッだめだっ、て! ぃいく、イクイク! それイッ、ンンン」
「イけ、イッちゃえ」
人差し指の腹で、開いた鈴口を捏ねるようにカリカリしたら、篤志はガクガクと膝を震わせて崩れ落ちていく。
そして俺の手から離れていきながら後ろで組んでいた手を外すと、両手で受け止めようとするように、竿の先を手早く包み込んだ。それと同時に、勢いよく射精。
「うあっ、あ……っンン、く……」
ビュッビュルルッと、篤志の手の中に精液が吐き出されていく。
「ぁ……はぁ、はぁ……っんぅぅ」
「あーあ、ダメじゃん。腕、解いていいって言ってないのに」
「ごめ……っなさい……」
俯いたままの篤志は涙声で、軽く鼻を啜っている。
「いいからほら、手ぇ開いて」
俺は枕元に置いてあるティッシュボックスから紙を数枚引き抜いて、そのまま動かないでいる篤志の手を、優しく取って開かせた。
「あっ……」
「すっごい出たね」
手の中の白濁をそっと拭き取りながら、極力穏やかに声をかける。すると篤志が、小さな呻きを漏らした。チラリと顔を覗き込んでみると、悔しそうな顔をして瞳を潤ませている。
「……っ、負けちゃった、おれ」
震える声。篤志にとってこの勝負は遊び感覚じゃなく、真剣そのものだったみたいだ。
「負けてないよ」
「でも俺、結局航ちゃんの手で」
「それは俺が仕掛けたからでしょ。あっくんは負けてない」
「だけどっ」
「俺にとっては、どんな勝負もあっくんが優勝」
「……え、それってどういう……あッえっ?」
理由を尋ねられる前に、急いで黙らせることにした。
ティッシュを適当に放って篤志の背中を支えながら押し倒したら、萎れかけている亀頭をパクッと咥え、舌の奥を使いながら何度か吸い上げる。舌全体をねっとり絡めて纏わりついた白濁を綺麗に拭い取るように丁寧なフェラを施してやると、篤志のちんこは、また元気に復活した。
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