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どんなプレイでもキミが望むなら
本末転倒なセリフ
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あぁ、かわいい。あっくん可愛い。
篤志は言葉で責められるのが好き。だけど、優しい言葉で甘やかされるのも好きみたいで、その絶妙な加減は、きっと俺にしか出せない。いや、絶対。だって元カノに甘えられなくて俺に縋ってきたんだ。
この先どんなオンナが現れたって、俺は負けない。それだけは自信がある。
例え篤志にまた彼女が出来ても、篤志の願望をすべて叶えて存分に甘やかしてあげられるのは、俺だけだ。
「な、なんかこれ……恥ずかしい」
ジッと目を見つめたあと、篤志の体に視線を移してじっくり堪能する。
唇、首筋、薄い胸と軽く突起した乳首。割れていない腹筋を辿って視線を下ろしていく。
腕を組んで舐めるように篤志の全身を見つめていると、彼自身も手をつけていない中心が、軽く起き上がっているのを見つけてしまった。
「あっくん、どしたの?」
「へ?」
「ちんこ、勃ってきてる」
「っ……」
篤志は自分でその変化に気付いていたみたいだ。指摘すると言葉を詰まらせて、目を大きく開きながら焦りを見せる。
「へえ。こういうのも好きだったんだ」
「ち、ちが」
「違うの? さっきから息も上がってきてるけど。あぁそれとも、見つめられたら誰にでも興奮しちゃうのかな。もしかして彼女にもしてもらってた?」
わざと口角を上げて嘲笑う。それと同時に自ら放った台詞で勝手に傷ついて、胸がツキンと痛くなる。
そんなわけないよなって思うのに、だから敢えてソレを使って煽ったくせに、『彼女』というワードを持ち出した瞬間に己でメンタル抉ってるとか、これじゃあ本末転倒もいいとこ。もし「そうだ」と頷かれたらどうするんだ。
あぁほんと、言葉責めって難し……
「あれ? 萎えちゃった」
放った言葉に対する脳内反省会を繰り広げていたら、その数秒の間に篤志は俯いていて、勃ち上がりかけていた性器も再び萎れてしまっていた。
もしかして、図星だった? ウソだろ、煽りかた間違えたか。
篤志は何も言葉を発することなく、うな垂れたままで顔を上げてくれない。
「……あっくん、ごめ」
「航ちゃん! だからっ」
焦って思わず謝罪の言葉を口にしかけたら、それを上回る大きな声で遮られた。
「萎えたのは別の理由だから航ちゃんのせいじゃないから謝らないで」
顔は上げてくれないまま、早口で一息に捲し立てられる。
「女の子にはしてもらったことないって、わかってるでしょ。航ちゃん、だからだよ」
……俺だから?
「それって……え?」
「っ……いいから俺を見てよ」
やっと、目が合った。上目遣いの篤志と視線が絡んだあと、ゆっくりと顔を上げで俺を見据える。その強い眼差しは、逆に俺を煽っているみたいだ。
「もっと見て、航ちゃん」
俺を見て。俺のことだけ見て。
そんなふうに、言われているみたいだと思った。
「航ちゃんの目で早く、俺をおかしてみてよ」
自分で放った言葉に昂ったのか、再び篤志の性器がフルッと揺れた。
篤志は言葉で責められるのが好き。だけど、優しい言葉で甘やかされるのも好きみたいで、その絶妙な加減は、きっと俺にしか出せない。いや、絶対。だって元カノに甘えられなくて俺に縋ってきたんだ。
この先どんなオンナが現れたって、俺は負けない。それだけは自信がある。
例え篤志にまた彼女が出来ても、篤志の願望をすべて叶えて存分に甘やかしてあげられるのは、俺だけだ。
「な、なんかこれ……恥ずかしい」
ジッと目を見つめたあと、篤志の体に視線を移してじっくり堪能する。
唇、首筋、薄い胸と軽く突起した乳首。割れていない腹筋を辿って視線を下ろしていく。
腕を組んで舐めるように篤志の全身を見つめていると、彼自身も手をつけていない中心が、軽く起き上がっているのを見つけてしまった。
「あっくん、どしたの?」
「へ?」
「ちんこ、勃ってきてる」
「っ……」
篤志は自分でその変化に気付いていたみたいだ。指摘すると言葉を詰まらせて、目を大きく開きながら焦りを見せる。
「へえ。こういうのも好きだったんだ」
「ち、ちが」
「違うの? さっきから息も上がってきてるけど。あぁそれとも、見つめられたら誰にでも興奮しちゃうのかな。もしかして彼女にもしてもらってた?」
わざと口角を上げて嘲笑う。それと同時に自ら放った台詞で勝手に傷ついて、胸がツキンと痛くなる。
そんなわけないよなって思うのに、だから敢えてソレを使って煽ったくせに、『彼女』というワードを持ち出した瞬間に己でメンタル抉ってるとか、これじゃあ本末転倒もいいとこ。もし「そうだ」と頷かれたらどうするんだ。
あぁほんと、言葉責めって難し……
「あれ? 萎えちゃった」
放った言葉に対する脳内反省会を繰り広げていたら、その数秒の間に篤志は俯いていて、勃ち上がりかけていた性器も再び萎れてしまっていた。
もしかして、図星だった? ウソだろ、煽りかた間違えたか。
篤志は何も言葉を発することなく、うな垂れたままで顔を上げてくれない。
「……あっくん、ごめ」
「航ちゃん! だからっ」
焦って思わず謝罪の言葉を口にしかけたら、それを上回る大きな声で遮られた。
「萎えたのは別の理由だから航ちゃんのせいじゃないから謝らないで」
顔は上げてくれないまま、早口で一息に捲し立てられる。
「女の子にはしてもらったことないって、わかってるでしょ。航ちゃん、だからだよ」
……俺だから?
「それって……え?」
「っ……いいから俺を見てよ」
やっと、目が合った。上目遣いの篤志と視線が絡んだあと、ゆっくりと顔を上げで俺を見据える。その強い眼差しは、逆に俺を煽っているみたいだ。
「もっと見て、航ちゃん」
俺を見て。俺のことだけ見て。
そんなふうに、言われているみたいだと思った。
「航ちゃんの目で早く、俺をおかしてみてよ」
自分で放った言葉に昂ったのか、再び篤志の性器がフルッと揺れた。
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