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どんなプレイでもキミが望むなら
積極的なあっくんの態度
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「脱ぐ!」
「ちょ、あっくん!」
よろけて離れた俺の目の前で、いさぎよく下着を下ろして後ろにポイッと放り投げる篤志。さっきの恥じらいなんて無かったみたいに、今はキリッと凛々しい顔をしている。
「俺だってできるよ」
「なにして……っ」
剥かれた姿態を見て、俺の体は無意識に血流が巡って熱くなっていく。呼吸がしづらくなるくらいに、鼓動が全身を打って響き渡る。ああうるさい、心臓。黙ってくれ。
「航ちゃんだって、散々俺の体見てるくせに。なんで顔赤くなってんの?」
「っ……」
そりゃなるだろ。好きな人が裸で目の前に立ってるんだから。こんな無防備な姿を晒されて、何も感じないわけがない。今までだって努力して平然とした態度を取ってたんだ。自分の気持ちがバレないように。
「シャワーだって一緒に浴びたじゃん」
「そっ、だけど……」
見てない。ちゃんと目に入れないようにしてた。だってまともに見ちゃったら、勃つ自信しかなかったから。平然と、ヘラヘラと、笑って普通を演じたんだ。
「俺を見てよ、航太朗」
篤志が俺を見つめながら、ゆっくりとした足取りで近づいてくる。
「ちゃんと俺を見て。今の俺は、航太朗のセフレだよ」
擦り寄るようにしながら耳に囁き入れてくるなんて、どこで覚えたんだそんなテクニック。元カノか。オンナとセックスする時、そんなふうに迫られてたのか、お前は。
脳内で容易く変換される光景に、胸を抉られて腹が立つ。
思わず眉間に皺を寄せて、篤志の肩を掴み引き剥がしたら思いの外、精一杯な顔をして頬を紅く染めていたから驚いた。
「あっくん……?」
戸惑う俺と目が合って、篤志の瞳が潤んでいく。
「っはやく、部屋行こ」
それを隠すように顔をそらす篤志に腕を掴まれた俺は、そのまま寝室に連れ込まれた。
「……どう、すればいい?」
振り返ることをせず、小さな声で聞いてくる。俺の腕を掴んだままの手が、わずかに震えてる。
「あー……じゃあ……」
ナギ先輩と同じようにって言ってたな。あれ、どんなふうにしてたっけ? ただあの人がしたいように見せられてただけだから、記憶が曖昧だ。どうする。悟られないようにするには。俺が篤志にしたいこと、見たい姿を指示してみようか。
「じゃあまずベッドに乗って、こっち向いて膝立ち」
「ん、わかった」
相変わらず背中を向けたまま、コクンと篤志は頷く。
「腕は後ろで、抱えるようにして組んで」
篤志は何も発することなく、俺に言われた通りに動いてベッドの上で膝立ちになった。
バランスを取るように肩幅に脚を開き、恥じらうように顔を少し背けつつも、頑張って俺を見ている。
「いつもこうしてるの? あの人は」
「そうだよ。ほらもっと、ちゃんと顔こっち向けて」
俺は篤志から目をそらさずに寝室の壁に寄り掛かって、ベッドという名のステージ正面を陣取った。
篤志は顔を正位置に戻して、意を決したのか、しっかりした目で俺を見つめている。
「いい子。そのまま逸らさないで、俺の目だけを見てて」
「先輩もこんなふうに」
「シッ。黙って。あの人の名前は出さない、わかった?」
んっ、と捲き込むように唇を噛んで、大きくコクリと頷く。
「言うこと聞けていい子だね、あっくん」
厳しくしていた目つきを和らげて優しく微笑むと、股間に垂れ下がっている篤志の性器が、軽く反応を示して揺れた。
「ちょ、あっくん!」
よろけて離れた俺の目の前で、いさぎよく下着を下ろして後ろにポイッと放り投げる篤志。さっきの恥じらいなんて無かったみたいに、今はキリッと凛々しい顔をしている。
「俺だってできるよ」
「なにして……っ」
剥かれた姿態を見て、俺の体は無意識に血流が巡って熱くなっていく。呼吸がしづらくなるくらいに、鼓動が全身を打って響き渡る。ああうるさい、心臓。黙ってくれ。
「航ちゃんだって、散々俺の体見てるくせに。なんで顔赤くなってんの?」
「っ……」
そりゃなるだろ。好きな人が裸で目の前に立ってるんだから。こんな無防備な姿を晒されて、何も感じないわけがない。今までだって努力して平然とした態度を取ってたんだ。自分の気持ちがバレないように。
「シャワーだって一緒に浴びたじゃん」
「そっ、だけど……」
見てない。ちゃんと目に入れないようにしてた。だってまともに見ちゃったら、勃つ自信しかなかったから。平然と、ヘラヘラと、笑って普通を演じたんだ。
「俺を見てよ、航太朗」
篤志が俺を見つめながら、ゆっくりとした足取りで近づいてくる。
「ちゃんと俺を見て。今の俺は、航太朗のセフレだよ」
擦り寄るようにしながら耳に囁き入れてくるなんて、どこで覚えたんだそんなテクニック。元カノか。オンナとセックスする時、そんなふうに迫られてたのか、お前は。
脳内で容易く変換される光景に、胸を抉られて腹が立つ。
思わず眉間に皺を寄せて、篤志の肩を掴み引き剥がしたら思いの外、精一杯な顔をして頬を紅く染めていたから驚いた。
「あっくん……?」
戸惑う俺と目が合って、篤志の瞳が潤んでいく。
「っはやく、部屋行こ」
それを隠すように顔をそらす篤志に腕を掴まれた俺は、そのまま寝室に連れ込まれた。
「……どう、すればいい?」
振り返ることをせず、小さな声で聞いてくる。俺の腕を掴んだままの手が、わずかに震えてる。
「あー……じゃあ……」
ナギ先輩と同じようにって言ってたな。あれ、どんなふうにしてたっけ? ただあの人がしたいように見せられてただけだから、記憶が曖昧だ。どうする。悟られないようにするには。俺が篤志にしたいこと、見たい姿を指示してみようか。
「じゃあまずベッドに乗って、こっち向いて膝立ち」
「ん、わかった」
相変わらず背中を向けたまま、コクンと篤志は頷く。
「腕は後ろで、抱えるようにして組んで」
篤志は何も発することなく、俺に言われた通りに動いてベッドの上で膝立ちになった。
バランスを取るように肩幅に脚を開き、恥じらうように顔を少し背けつつも、頑張って俺を見ている。
「いつもこうしてるの? あの人は」
「そうだよ。ほらもっと、ちゃんと顔こっち向けて」
俺は篤志から目をそらさずに寝室の壁に寄り掛かって、ベッドという名のステージ正面を陣取った。
篤志は顔を正位置に戻して、意を決したのか、しっかりした目で俺を見つめている。
「いい子。そのまま逸らさないで、俺の目だけを見てて」
「先輩もこんなふうに」
「シッ。黙って。あの人の名前は出さない、わかった?」
んっ、と捲き込むように唇を噛んで、大きくコクリと頷く。
「言うこと聞けていい子だね、あっくん」
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