5 / 20
05
しおりを挟む
「話をまとめましょう」
終業後、業務課と同フロアにある応接スペースを借りてコーヒーを飲みながら、昨日周りにいたメンバーと、秘書課の満田依子さんにも来てもらい浮気野郎の話をしていた。
昨日の坂下さんの爆弾発言から、ちょうどオーダーストップとなり、話は今日に持ち越された。その時、後々話が拗れてはいけないだろうと、満田さんも呼ぶことにしたのだ。
折角の美味しく楽しいお酒の席だったのに、アイツのせいで気分は最悪だった。が、たまたま方向が一緒だった楠木さんと帰れたのでプラマイゼロどころかプラスに振り切った。
因みにちゃんと髪の毛は洗いました。居酒屋ってなんであんなにタバコの臭いが付くんだろう・・・・
「まず、秦さんとはちょうど1年前・・・去年の7月からお付き合いしてました。向こうから声かけられて付き合い始めましたね」
「私、満田は、今年の1月、新年会で声をかけられて、4月から付き合い始めました」
「え、て事は半年で既に浮気してたのか?」
「最低野郎ね」
「この人とはいつからなんだろうね?」
加賀地さんと坂下さんが渋い顔をする。
楠木さんがiPadで証拠映像を見ながら、呆れた声で言いため息をつく。
あああ大天使になんてお見苦しいモノを・・・・・やっぱアイツ潰せばよかった・・・・。
その横から仲川が画面を覗き込み、私と満田さんと見比べる。
「こいつ、ロリ顔が趣味なのか?」
「誰が幼女だわたしゃ大人だ潰すぞ」
「ちっげーよウミだけに言ったんじゃなくて!三人とも顔つきが幼いって言ってんの!!どこ潰す気!?!?」
どことは言わないけど。
私は幼女じゃない、背は低いし顔は童顔だけどちゃんとおっぱいあるし!!!
青い顔で楠木さんを盾にしながら、ほら、とiPadの映像を停止して画面を拡大する。
「3人とも顔の系統似てませんか?楠木さんもそう思いません?」
「あぁ、確かにそうだな」
「どういう意図で浮気してるのか、よく分からんな。違うタイプだったらつまみ食いとかあると思うが」
うぅん、と考えこむ男3人。
そこに、あの、と満田さんがおずおずと手を上げる。
「今週末、金曜日に秦さんが本社に来るから、私の家に泊まる予定なんですけど、どうしましょう?私、別れたいんですけど、この映像のこと出さない方がいいですよね」
「え、アイツ来るんですか!?会うの避けたいんですけど何時とか分かります!!?」
「そこまでは聞いてないけど、ランチは一緒にって話だから午前中には来るはずよ」
「うわぁ・・・・とりあえず、映像のことは出さずに別の理由つけて別れたほうがいいかと。ただ、私とのお別れ宣言の時期被るから、何か勘繰られる可能性はありますね」
「あぁ、金曜日なら俺と外回りだから会うことはないよ。ぼちぼち取引先に顔見せしたいと思ってたし、外回りから直接歓迎会に行けばいいから」
「依ちゃんも、ランチは社長と外食付き合うことになった事にしたら?社長のスケジュールなんて平社員には早々分かりゃしないし。夜も急用とかで断わりゃいいんじゃない?」
「坂下さん・・・・そうですね、その路線で秦さんに連絡します」
さくさく、満田さんの浮気野郎対策を決めていく。
私も金曜日に会社行かなくていいなら会うことはないだろうし。
その後は軽く世間話をして解散した。
終業後、業務課と同フロアにある応接スペースを借りてコーヒーを飲みながら、昨日周りにいたメンバーと、秘書課の満田依子さんにも来てもらい浮気野郎の話をしていた。
昨日の坂下さんの爆弾発言から、ちょうどオーダーストップとなり、話は今日に持ち越された。その時、後々話が拗れてはいけないだろうと、満田さんも呼ぶことにしたのだ。
折角の美味しく楽しいお酒の席だったのに、アイツのせいで気分は最悪だった。が、たまたま方向が一緒だった楠木さんと帰れたのでプラマイゼロどころかプラスに振り切った。
因みにちゃんと髪の毛は洗いました。居酒屋ってなんであんなにタバコの臭いが付くんだろう・・・・
「まず、秦さんとはちょうど1年前・・・去年の7月からお付き合いしてました。向こうから声かけられて付き合い始めましたね」
「私、満田は、今年の1月、新年会で声をかけられて、4月から付き合い始めました」
「え、て事は半年で既に浮気してたのか?」
「最低野郎ね」
「この人とはいつからなんだろうね?」
加賀地さんと坂下さんが渋い顔をする。
楠木さんがiPadで証拠映像を見ながら、呆れた声で言いため息をつく。
あああ大天使になんてお見苦しいモノを・・・・・やっぱアイツ潰せばよかった・・・・。
その横から仲川が画面を覗き込み、私と満田さんと見比べる。
「こいつ、ロリ顔が趣味なのか?」
「誰が幼女だわたしゃ大人だ潰すぞ」
「ちっげーよウミだけに言ったんじゃなくて!三人とも顔つきが幼いって言ってんの!!どこ潰す気!?!?」
どことは言わないけど。
私は幼女じゃない、背は低いし顔は童顔だけどちゃんとおっぱいあるし!!!
青い顔で楠木さんを盾にしながら、ほら、とiPadの映像を停止して画面を拡大する。
「3人とも顔の系統似てませんか?楠木さんもそう思いません?」
「あぁ、確かにそうだな」
「どういう意図で浮気してるのか、よく分からんな。違うタイプだったらつまみ食いとかあると思うが」
うぅん、と考えこむ男3人。
そこに、あの、と満田さんがおずおずと手を上げる。
「今週末、金曜日に秦さんが本社に来るから、私の家に泊まる予定なんですけど、どうしましょう?私、別れたいんですけど、この映像のこと出さない方がいいですよね」
「え、アイツ来るんですか!?会うの避けたいんですけど何時とか分かります!!?」
「そこまでは聞いてないけど、ランチは一緒にって話だから午前中には来るはずよ」
「うわぁ・・・・とりあえず、映像のことは出さずに別の理由つけて別れたほうがいいかと。ただ、私とのお別れ宣言の時期被るから、何か勘繰られる可能性はありますね」
「あぁ、金曜日なら俺と外回りだから会うことはないよ。ぼちぼち取引先に顔見せしたいと思ってたし、外回りから直接歓迎会に行けばいいから」
「依ちゃんも、ランチは社長と外食付き合うことになった事にしたら?社長のスケジュールなんて平社員には早々分かりゃしないし。夜も急用とかで断わりゃいいんじゃない?」
「坂下さん・・・・そうですね、その路線で秦さんに連絡します」
さくさく、満田さんの浮気野郎対策を決めていく。
私も金曜日に会社行かなくていいなら会うことはないだろうし。
その後は軽く世間話をして解散した。
0
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
明智さんちの旦那さんたちR
明智 颯茄
恋愛
あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。
奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。
ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。
*BL描写あり
毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる