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86.粕汁は、温まるね。
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鍋から湯気が立ちあがって酒の香りがしてきた。
先日造り酒屋で酒粕を買ったと言ってた。それで粕汁をこしらえているようだ。
厚揚げとしめじと小松菜の卵とじも出てきた。
「そんなに品数作らなくていいよ。」
「うん。じゃあ、私もちょっとのんでみる。」
「オレと同じ水割りでいい?」
「うん。」
氷をグラスに入れて、さっき開けたばかりの焼酎をトクトクと注ぐ。
それを水で割ると、マキノがレモンをスライスして、オレと自分のグラスに浮かべた。
マキノもそれに少し口をつけて「うん・・おいしいね。」とつぶやき、ハマチに手を出した。
「年末にも・・・温泉でも行こうかって、言ってたよね。」
「覚えてたんだな。・・そんな小旅行より、もっと気合い入れて1週間ぐらい新婚旅行ってもいいんだよ?」
「ううん・・。小旅行で充分。」
「・・まぁ、そう言うとは思ったんだ。」
「普段のことでいっぱいいっぱいなんだもん。」
「・・マキノ。カフェは、心配しなくても何とかなると思うよ?」
「・・・。」
「旅行ってのは、日常から離れることを言うんだから。」
「そうだね・・それもいいかもね。お店もちょっとぐらい休業してもいいかな。」
「いいさ。行くなら予約しないといけないし。休みの段取りもあるだろ?」
「うん・・明日イズミさんに聞いてみるよ。」
炊飯器がぐつぐつと音を立てて、ごはんが焚ける匂いもしてきた。
マキノは一旦箸をおいて、大和芋の皮をむいて、すりおろし始めた。
「粕汁いる?」
「もう少しあとでいい。」
「ん。」
大和芋のほうが長芋よりも粘りが強い。それに出汁を加えて味をつける。
「わたしさ・・いろいろダメだなって思うの。」
「どんなことが?」
「いろいろやりたいことをするのに、勉強が足りないなあって思うことが多い。」
「どんな勉強?」
「ごはんのことだよ。」
「充分できてるじゃん。それは、あれだ、メニュー考える時のこと?」
「うん。」
「ヒロトがいるし、そこは任せていいんじゃない?」
「・・・そうだね。」
また今、マキノが自分に対して一瞬申し訳なさそうな顔をした。
・・あぁあ。これはオレの言い方が悪かったかなぁ・・。
オレは、お店のことを軽んじているわけじゃないんだがな・・。
ヒロトが、カフェ以外の仕事を引き受けてくれたんだから、マキノは本来やりたかった仕事をやるべきじゃないか?って思ってるだけで。今言った勉強がしたいなら、やりたいようにやっていいのになぁ。
昼間のカフェではすこぶる元気に見えているが・・。
最近どうも、家に帰ってくると、その元気がしぼみがちになるんだな。
そしてその理由も、オレとしては思い当たることが、いくつかある。
自分がやり始めた朝市や弁当そしてスーパーの仕事を全部ヒロトに任せたことも一つ。
完全に手が離れたわけでもないし、納得していても、さっき言ってた勉強なんてことを考えたりするのもそのためだったはずで・・やろうとしていたことを譲ってしまって思いつくまま手を出せなくなれば、多少はモヤモヤとするだろうし、自分の実力も含めていろいろ思うところがあろう。
店が始まったばかりのころから一緒にやって来たバイト達が、もうすぐ巣立って行くことも一つ。
遊にいたっては、実の親と張り合ってまで抱え込んで世話を焼いてきた、家族のようなもんだ。それが、もうすぐいなくなってしまうんだから。
実の親子なら、血のつながりがあるし帰っても来るだろうけど、マキノにしたら永遠の別れも同じなんだ・・実際そうかもしれないし。
それと、流産したことも、まだ少し引きずってる。
それは、オレも関係してるかもしれないんだよな・・。
・・まだ正月明けて間もない頃だったか・・そう、ここで鍋をしている時のことだ。
「あのこと・・やってもいいんだって。それに、あれを・・1回か2回ぐらい見送ったら。次の妊娠を望んでもいいんだって。」
突然そう口に出したのはマキノの方だった。
あのこと?あれを見送る?ってなんだ?少し考えて、妊娠の単語が出てたから、アノコトとはの夫婦の夜のことで、アレとは生理のことだと分かった。恥らったのか、生々しいと思ったのか、その単語を口に出せなかったんだなと理解した。
なにも飯を食っている時に言わなくてもいいのに・・。とは思ったが、マキノが真顔だったから、真面目な顔でそういう事を言うんだ・・と、その時はそのまんま「そうなのか。」と、ただ納得した。
が。夜ベッドで行動を起こそうと思ったら、抵抗されてしまったんだな。
いつもみたいに、キスして、パジャマに手をかけたオレの手を、マキノがむんずとつかんだ。
やめてとは言われてないけど、「やめて。」っていう意志表示のようだし・・。
ここで引き下がるって、男としてどうよ?
・・・んーと。・・・えーと。
・・・身動きできないんですけど・・。
と、マキノに手をつかまれたまま、自分の手をぷらぷらと軽く振ってみたが、離す気配がない。
・・・んーと・・・。
もう一度、プラプラと振ってみる。・・やはり離す気配がない。
・・やっぱ、あきらめるかなぁ・・・。
その言動は少々理不尽ではあるけれど、理由は妊娠に対するトラウマだろうということは容易に想像できた。
本当に嫌なんだったら、オレに向かって「やってもいいんだって。」なんて言わないはずで、わざわざ言ったってことは、マキノ自身も「OK」と思っているはずで、多少は何か抵抗があるけどその何らかのハードルを越えようと思っていて、怖いけど、克服したくて、チャレンジしようとし思って、公言してみたものの、やっぱりできなくて・・そんなところか。
マキノの葛藤が目に見えるようだ。
物理的に痛かったらしいが、精神的にもかなり、痛かったんだろうな・・と思う。
「離してもいいよ。何もしないから。」と言うしかなかった。
一線を越えさえすればトラウマが払拭できるっていうのなら、マキノの手を押さえつけて荒療治・・なんて選択肢もあるかもしれないが・・そういう問題ではないというか。まず、そんなことオレにはできないし・・。
しかし、このままじゃ・・・ちと困るんだなぁ。
・・するのはイヤで、しなくても元気がない。
どうすりゃいいんだ?オレは・・。
困ってはいるけど、怒ってはいないよ・・という事を示したくて、「キスだけね。」と声をかけた。
薄明りで、マキノが情けない顔をして自分を見上げているのがわかった。オレに対して「申し訳ないと思ってます。」と顔に書いてある。
「ゴメン・・。」
蚊の鳴くような声でマキノが言った。
「大丈夫だよ。マキノ。」
これ以上ないってぐらい、優しく言ったつもりだ。
そして、これ以上できないってぐらい、優しくキスをした。
・・・・そしてそれ以来。
結局、いまのところ一度も、ない。
でも、マキノの場合、拒絶ってわけではない気がする。
マキノは自分が辛いときや寂しいときほど、殻に閉じこもろうとするんだ。
そして、誰かに優しくされることを拒むし、頼ろうとしない。
もしかしたら、これ以上人と関わることで傷つきたくないという本能的な防衛なのかもしれない。
他人がつらそうにしているのを見つけると、飯を食わせたがったり、何かしてあげたり、休ませてやったり、いろいろ構ってはお節介をやくくせに。
・・・おかしなやつだ。
マキノが、麦飯を茶わんに盛って、トロロをかけた。
「春樹さんはお休み取らなくても、一泊で・・いいよ。」
だいぶ間が開いてから、マキノが言った。
「そう?・・じゃあ、一泊で。S4でドライブな。オレ、海が見たいんだけど。」
「海?いいね。 長いこと行ってないし・・。うん。私も行きたい。」
マキノが少し嬉しそうに笑った。
オレの腕につかまって眠るときのように。
最近はもう、オレがおとなしくしているつもりだと知って、マキノはベッドに入るとぴったりとくっついてくる。
触れていると、安心するから。と言う。
腕枕だったり、手をつないだり、一方的にマキノが腕につかまっていたり。
時々、気を遣っているのか、何を考えるのか、うかがうようにちろりと見上げてくるから、マキノが安心するように頭をなでたり、ちょっとした声をかけたり、軽いキスをしたりする。
すると、さっきみたいにテヘヘと笑うのだ。
・・・背中を向けて丸くなられるよりは、よっぽどマシだ。
時間が何とかしてくれるのか、何かきっかけがいるのか、よくわからないが、オレに対しては閉じていないから、いずれ何とかなるんじゃないかな・・と思う。
「やっぱりオレ、これ好きだなぁ。」
トロロ飯は箸では食べにくくて、ずずっとすすって食べた。
「おいしいよね。ふふっ。噛まずに飲み込んでるね。」
「消化にはよくないんだろうな。」
「そうだよ。なるべく噛んでよね。」
「はいはい。なるべくね。」
粕汁が、うまいなぁ。人参、大根、こんにゃく、小芋、ゴボウ、油アゲ。具だくさん。
鮭の、いい出汁が出てる・・。
温まる。
「温まるね。」
自分が思ったのと同じ言葉を、マキノがお椀から顔を上げて、満足げに言った。
これも・・オレの、大事な笑顔だ。
今は、オレ、お利口にしているけど。
そのうち襲ってしまおう、と決意を固めている。
まぁ。
いずれ。
そのうちね・・・。
先日造り酒屋で酒粕を買ったと言ってた。それで粕汁をこしらえているようだ。
厚揚げとしめじと小松菜の卵とじも出てきた。
「そんなに品数作らなくていいよ。」
「うん。じゃあ、私もちょっとのんでみる。」
「オレと同じ水割りでいい?」
「うん。」
氷をグラスに入れて、さっき開けたばかりの焼酎をトクトクと注ぐ。
それを水で割ると、マキノがレモンをスライスして、オレと自分のグラスに浮かべた。
マキノもそれに少し口をつけて「うん・・おいしいね。」とつぶやき、ハマチに手を出した。
「年末にも・・・温泉でも行こうかって、言ってたよね。」
「覚えてたんだな。・・そんな小旅行より、もっと気合い入れて1週間ぐらい新婚旅行ってもいいんだよ?」
「ううん・・。小旅行で充分。」
「・・まぁ、そう言うとは思ったんだ。」
「普段のことでいっぱいいっぱいなんだもん。」
「・・マキノ。カフェは、心配しなくても何とかなると思うよ?」
「・・・。」
「旅行ってのは、日常から離れることを言うんだから。」
「そうだね・・それもいいかもね。お店もちょっとぐらい休業してもいいかな。」
「いいさ。行くなら予約しないといけないし。休みの段取りもあるだろ?」
「うん・・明日イズミさんに聞いてみるよ。」
炊飯器がぐつぐつと音を立てて、ごはんが焚ける匂いもしてきた。
マキノは一旦箸をおいて、大和芋の皮をむいて、すりおろし始めた。
「粕汁いる?」
「もう少しあとでいい。」
「ん。」
大和芋のほうが長芋よりも粘りが強い。それに出汁を加えて味をつける。
「わたしさ・・いろいろダメだなって思うの。」
「どんなことが?」
「いろいろやりたいことをするのに、勉強が足りないなあって思うことが多い。」
「どんな勉強?」
「ごはんのことだよ。」
「充分できてるじゃん。それは、あれだ、メニュー考える時のこと?」
「うん。」
「ヒロトがいるし、そこは任せていいんじゃない?」
「・・・そうだね。」
また今、マキノが自分に対して一瞬申し訳なさそうな顔をした。
・・あぁあ。これはオレの言い方が悪かったかなぁ・・。
オレは、お店のことを軽んじているわけじゃないんだがな・・。
ヒロトが、カフェ以外の仕事を引き受けてくれたんだから、マキノは本来やりたかった仕事をやるべきじゃないか?って思ってるだけで。今言った勉強がしたいなら、やりたいようにやっていいのになぁ。
昼間のカフェではすこぶる元気に見えているが・・。
最近どうも、家に帰ってくると、その元気がしぼみがちになるんだな。
そしてその理由も、オレとしては思い当たることが、いくつかある。
自分がやり始めた朝市や弁当そしてスーパーの仕事を全部ヒロトに任せたことも一つ。
完全に手が離れたわけでもないし、納得していても、さっき言ってた勉強なんてことを考えたりするのもそのためだったはずで・・やろうとしていたことを譲ってしまって思いつくまま手を出せなくなれば、多少はモヤモヤとするだろうし、自分の実力も含めていろいろ思うところがあろう。
店が始まったばかりのころから一緒にやって来たバイト達が、もうすぐ巣立って行くことも一つ。
遊にいたっては、実の親と張り合ってまで抱え込んで世話を焼いてきた、家族のようなもんだ。それが、もうすぐいなくなってしまうんだから。
実の親子なら、血のつながりがあるし帰っても来るだろうけど、マキノにしたら永遠の別れも同じなんだ・・実際そうかもしれないし。
それと、流産したことも、まだ少し引きずってる。
それは、オレも関係してるかもしれないんだよな・・。
・・まだ正月明けて間もない頃だったか・・そう、ここで鍋をしている時のことだ。
「あのこと・・やってもいいんだって。それに、あれを・・1回か2回ぐらい見送ったら。次の妊娠を望んでもいいんだって。」
突然そう口に出したのはマキノの方だった。
あのこと?あれを見送る?ってなんだ?少し考えて、妊娠の単語が出てたから、アノコトとはの夫婦の夜のことで、アレとは生理のことだと分かった。恥らったのか、生々しいと思ったのか、その単語を口に出せなかったんだなと理解した。
なにも飯を食っている時に言わなくてもいいのに・・。とは思ったが、マキノが真顔だったから、真面目な顔でそういう事を言うんだ・・と、その時はそのまんま「そうなのか。」と、ただ納得した。
が。夜ベッドで行動を起こそうと思ったら、抵抗されてしまったんだな。
いつもみたいに、キスして、パジャマに手をかけたオレの手を、マキノがむんずとつかんだ。
やめてとは言われてないけど、「やめて。」っていう意志表示のようだし・・。
ここで引き下がるって、男としてどうよ?
・・・んーと。・・・えーと。
・・・身動きできないんですけど・・。
と、マキノに手をつかまれたまま、自分の手をぷらぷらと軽く振ってみたが、離す気配がない。
・・・んーと・・・。
もう一度、プラプラと振ってみる。・・やはり離す気配がない。
・・やっぱ、あきらめるかなぁ・・・。
その言動は少々理不尽ではあるけれど、理由は妊娠に対するトラウマだろうということは容易に想像できた。
本当に嫌なんだったら、オレに向かって「やってもいいんだって。」なんて言わないはずで、わざわざ言ったってことは、マキノ自身も「OK」と思っているはずで、多少は何か抵抗があるけどその何らかのハードルを越えようと思っていて、怖いけど、克服したくて、チャレンジしようとし思って、公言してみたものの、やっぱりできなくて・・そんなところか。
マキノの葛藤が目に見えるようだ。
物理的に痛かったらしいが、精神的にもかなり、痛かったんだろうな・・と思う。
「離してもいいよ。何もしないから。」と言うしかなかった。
一線を越えさえすればトラウマが払拭できるっていうのなら、マキノの手を押さえつけて荒療治・・なんて選択肢もあるかもしれないが・・そういう問題ではないというか。まず、そんなことオレにはできないし・・。
しかし、このままじゃ・・・ちと困るんだなぁ。
・・するのはイヤで、しなくても元気がない。
どうすりゃいいんだ?オレは・・。
困ってはいるけど、怒ってはいないよ・・という事を示したくて、「キスだけね。」と声をかけた。
薄明りで、マキノが情けない顔をして自分を見上げているのがわかった。オレに対して「申し訳ないと思ってます。」と顔に書いてある。
「ゴメン・・。」
蚊の鳴くような声でマキノが言った。
「大丈夫だよ。マキノ。」
これ以上ないってぐらい、優しく言ったつもりだ。
そして、これ以上できないってぐらい、優しくキスをした。
・・・・そしてそれ以来。
結局、いまのところ一度も、ない。
でも、マキノの場合、拒絶ってわけではない気がする。
マキノは自分が辛いときや寂しいときほど、殻に閉じこもろうとするんだ。
そして、誰かに優しくされることを拒むし、頼ろうとしない。
もしかしたら、これ以上人と関わることで傷つきたくないという本能的な防衛なのかもしれない。
他人がつらそうにしているのを見つけると、飯を食わせたがったり、何かしてあげたり、休ませてやったり、いろいろ構ってはお節介をやくくせに。
・・・おかしなやつだ。
マキノが、麦飯を茶わんに盛って、トロロをかけた。
「春樹さんはお休み取らなくても、一泊で・・いいよ。」
だいぶ間が開いてから、マキノが言った。
「そう?・・じゃあ、一泊で。S4でドライブな。オレ、海が見たいんだけど。」
「海?いいね。 長いこと行ってないし・・。うん。私も行きたい。」
マキノが少し嬉しそうに笑った。
オレの腕につかまって眠るときのように。
最近はもう、オレがおとなしくしているつもりだと知って、マキノはベッドに入るとぴったりとくっついてくる。
触れていると、安心するから。と言う。
腕枕だったり、手をつないだり、一方的にマキノが腕につかまっていたり。
時々、気を遣っているのか、何を考えるのか、うかがうようにちろりと見上げてくるから、マキノが安心するように頭をなでたり、ちょっとした声をかけたり、軽いキスをしたりする。
すると、さっきみたいにテヘヘと笑うのだ。
・・・背中を向けて丸くなられるよりは、よっぽどマシだ。
時間が何とかしてくれるのか、何かきっかけがいるのか、よくわからないが、オレに対しては閉じていないから、いずれ何とかなるんじゃないかな・・と思う。
「やっぱりオレ、これ好きだなぁ。」
トロロ飯は箸では食べにくくて、ずずっとすすって食べた。
「おいしいよね。ふふっ。噛まずに飲み込んでるね。」
「消化にはよくないんだろうな。」
「そうだよ。なるべく噛んでよね。」
「はいはい。なるべくね。」
粕汁が、うまいなぁ。人参、大根、こんにゃく、小芋、ゴボウ、油アゲ。具だくさん。
鮭の、いい出汁が出てる・・。
温まる。
「温まるね。」
自分が思ったのと同じ言葉を、マキノがお椀から顔を上げて、満足げに言った。
これも・・オレの、大事な笑顔だ。
今は、オレ、お利口にしているけど。
そのうち襲ってしまおう、と決意を固めている。
まぁ。
いずれ。
そのうちね・・・。
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