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第五章 破綻
12.皇太子と某伯爵令嬢5
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乾いたままで令嬢の手は上手く滑らない。
リオネルは自分の下半身に向けられた令嬢の顔に手を伸ばし頬を撫でた。
初めて見る男性の性器を観察していた令嬢がリオネルの顔を見た。
「そのまま…続けて…」
リオネルが令嬢の顔を引き寄せ、唇を重ねる。
淫らな行為に罪悪感を膨らませていた令嬢が
これは愛の行為だと確認し、さらに先へ進めるよう…。
理想的な皇太子と称されるリオネルは人の心を誘導するのに長けている。
ただ、クリスタだけが思い通りにはならない。
そしてクリスタは、そんなリオネルの術を知っているのだろう。
令嬢は言われた通りにリオネルの男性器に刺激を与えながら
口腔の狭い空間を皇太子と分かち合い
愛というそこにないものを信じて行動を大胆にさせた。
自ら舌を皇太子の口腔に進めた。
時に、別の意志を持った生き物のような皇太子のそれは
令嬢の手の中で時にぴくりと動きながら徐々に固くなってきた。
リオネルが両手で令嬢の肩を支え、口を話した。
「だんだん…大胆になって来ましたね…。
恥ずかしがるのも愛らしいですが、今のあなたは魅惑的ですよ…。」
「殿下…。」
令嬢は恥ずかしいと思いながらも、皇太子に肯定され、
更なる淫らな行為も受け入れられる気持ちになった。
近い距離で皇太子の透けるような緑の瞳にとらえられ
令嬢はその瞳から目を隠せなかった。
徐々に息が荒くなる。
リオネル指が令嬢の頬を耳を優しくなで、唇に頬に、額に優しく口づける。
「殿下…夢のように幸せですわ…」
「愛らしい人。」
リオネルの手が、リオネルの性器を包む、令嬢の手に重ねられた。
そして唇は令嬢の耳元に近づいた。
「その、愛しくて大胆な唇で、私のここにキスしてくださいませんか?」
「えっ?」
令嬢は躊躇した。
そのような行為は許されるのだろうか。しかし皇太子の求めることなのだ。
自分に向けられる皇太子のエメラルドの瞳は
自分をしっかり見ているようで同時にもっと遠くを見ているようで
神秘的だった。
令嬢は再び皇太子の足元へ戻り、そこへゆっくり口づけた。
それがピクリと反応した。
「ああ…もっと…続けて…」
皇太子の指が優しく自分の頭を撫で、
気持ちよさそうに目を細める。
令嬢は大胆に口づけを繰り返す。
「先を、少し吸うように…、あっ、いいですよ…、はあ…」
自分の行為に皇太子が息を乱す。
令嬢は夢中になり、もっと皇太子の反応を引き出そうとした。
角度や位置を変えながら、唇をつけ、吸い、今度は唇を開いて加えるように
繰り返すうちに唾液で皇太子のものが濡れ、指や唇が滑りやすくなるのに気づいた。
濡れたまま、手を滑らせると一段と固くなりビクンと勃ち上がった。
「あっ…」
「はあ…、あなたが上手だからですよ」
皇太子の視線の先で、令嬢はもっと淫らな自分を見せたくなった。
そして皇太子を自分でもっと乱したくなった。
先を口に含み、舌先で刺激しながら、口の中に滑り込ませた。
「くうっ!」
リオネルがのけぞった。
根元で指をすべられながら、先を口でぬるぬると刺激する。
リオネルのものは固く、大きく、覆う皮膚が張り裂けそうだった。
「ああ、もう、準備ができました…ありがとう。」
リオネルが身を起こし、令嬢を仰向けにし自分と交代させる。
令嬢の間に入ると下着を抜き取り膝を肩に抱え込んで足の間をさらさせた。
「あ…。」
令嬢に羞恥が蘇る。
「良く見せて?あなたも私のをよく見たでしょう?」
皇太子がいたずらっ子のような少し意地悪な笑顔を見せる。
皇太子の指が、割れ目を開き、濡れたそこをぬるぬると動く。
「あんっ!」
「ふふ、私を気持ちよくしてくれましたからね。お返しですよ。」
のけぞり、枕やシーツを握る令嬢の乱れた姿を皇太子が微笑みながら見ている。
令嬢は皇太子の視線を感じながら乱れ、濡れ、歓喜した。
リオネルの反対の手の指が、
敏感な突起に愛液を塗り付けるように動く。
「ああっ!」
「ここ、気持ちよさそうですね…。」
皇太子に恥ずかしい部分をじっくり観察され、初めての快感を与えてくれる。
リオネルは突起を転がしながら
割れ目をすべらせる指を徐々に沈めていく。
「ああっ!」
体の中に他人の指が侵入してくる違和感に戸惑い、
その恐怖故に、目の前の皇太子を頼る気持ちが大きくなる。
「殿下…。」
すがるような目で見上げる。
「大丈夫。まだ準備ですから。」
まだ男を迎えたことのない令嬢のそこから漏れる愛液は控えめで
中への刺激にまだ快感は得られていないようだ。
リオネルは自分のものが萎えてしまう前に
目の前の令嬢の誰も迎えていない中を味わってしまうことにした。
令嬢に覆いかぶさる位置に移動し手で支えて先を令嬢の入り口へあてた。
先ほどまで指でしていたように、性器の先で割れ目の間をぬるぬると滑らせ往復する。
令嬢は、いよいよだと思うと、期待と不安に混乱し目を泳がせた。
「ちゃんと、つながるところを見てください。」
皇太子に言われ、自分と皇太子の性器が接している下半身をみる。
卑猥なその光景にますます混乱する。
リオネルがそのまま令嬢の中に押し入る。
令嬢は、初めて中へ異物の押し入る感覚と、切れるような痛みに皇太子の腕にしがみつく。
「痛っ!あっ!」
自分の感じている痛みを皇太子にも分け与えるというように令嬢は皇太子の腕を握り締める。
クリスタは、きっと痛みに一人で耐えて見せるだろう。
リオネルにしがみつき、皇太子である自分をつかんで痛みを与えるようなことはすまい。
その貞操を捧げても、決して自分に甘えず、職務としての初夜を務めるのだろう。
娼婦たちと異なり、存分に濡れてはいない中はリオネルのものに貼り付き、
狭い中を無理に押し広げるような感覚にリオネルも耐えた。
この感覚は、クリスタの中と、同じだろうか。
「ああ…っ、くっ…。」
リオネルはなんとか彼女の中に自分のものを納め、
彼女の純潔を散らした。
リオネルは自分の下半身に向けられた令嬢の顔に手を伸ばし頬を撫でた。
初めて見る男性の性器を観察していた令嬢がリオネルの顔を見た。
「そのまま…続けて…」
リオネルが令嬢の顔を引き寄せ、唇を重ねる。
淫らな行為に罪悪感を膨らませていた令嬢が
これは愛の行為だと確認し、さらに先へ進めるよう…。
理想的な皇太子と称されるリオネルは人の心を誘導するのに長けている。
ただ、クリスタだけが思い通りにはならない。
そしてクリスタは、そんなリオネルの術を知っているのだろう。
令嬢は言われた通りにリオネルの男性器に刺激を与えながら
口腔の狭い空間を皇太子と分かち合い
愛というそこにないものを信じて行動を大胆にさせた。
自ら舌を皇太子の口腔に進めた。
時に、別の意志を持った生き物のような皇太子のそれは
令嬢の手の中で時にぴくりと動きながら徐々に固くなってきた。
リオネルが両手で令嬢の肩を支え、口を話した。
「だんだん…大胆になって来ましたね…。
恥ずかしがるのも愛らしいですが、今のあなたは魅惑的ですよ…。」
「殿下…。」
令嬢は恥ずかしいと思いながらも、皇太子に肯定され、
更なる淫らな行為も受け入れられる気持ちになった。
近い距離で皇太子の透けるような緑の瞳にとらえられ
令嬢はその瞳から目を隠せなかった。
徐々に息が荒くなる。
リオネル指が令嬢の頬を耳を優しくなで、唇に頬に、額に優しく口づける。
「殿下…夢のように幸せですわ…」
「愛らしい人。」
リオネルの手が、リオネルの性器を包む、令嬢の手に重ねられた。
そして唇は令嬢の耳元に近づいた。
「その、愛しくて大胆な唇で、私のここにキスしてくださいませんか?」
「えっ?」
令嬢は躊躇した。
そのような行為は許されるのだろうか。しかし皇太子の求めることなのだ。
自分に向けられる皇太子のエメラルドの瞳は
自分をしっかり見ているようで同時にもっと遠くを見ているようで
神秘的だった。
令嬢は再び皇太子の足元へ戻り、そこへゆっくり口づけた。
それがピクリと反応した。
「ああ…もっと…続けて…」
皇太子の指が優しく自分の頭を撫で、
気持ちよさそうに目を細める。
令嬢は大胆に口づけを繰り返す。
「先を、少し吸うように…、あっ、いいですよ…、はあ…」
自分の行為に皇太子が息を乱す。
令嬢は夢中になり、もっと皇太子の反応を引き出そうとした。
角度や位置を変えながら、唇をつけ、吸い、今度は唇を開いて加えるように
繰り返すうちに唾液で皇太子のものが濡れ、指や唇が滑りやすくなるのに気づいた。
濡れたまま、手を滑らせると一段と固くなりビクンと勃ち上がった。
「あっ…」
「はあ…、あなたが上手だからですよ」
皇太子の視線の先で、令嬢はもっと淫らな自分を見せたくなった。
そして皇太子を自分でもっと乱したくなった。
先を口に含み、舌先で刺激しながら、口の中に滑り込ませた。
「くうっ!」
リオネルがのけぞった。
根元で指をすべられながら、先を口でぬるぬると刺激する。
リオネルのものは固く、大きく、覆う皮膚が張り裂けそうだった。
「ああ、もう、準備ができました…ありがとう。」
リオネルが身を起こし、令嬢を仰向けにし自分と交代させる。
令嬢の間に入ると下着を抜き取り膝を肩に抱え込んで足の間をさらさせた。
「あ…。」
令嬢に羞恥が蘇る。
「良く見せて?あなたも私のをよく見たでしょう?」
皇太子がいたずらっ子のような少し意地悪な笑顔を見せる。
皇太子の指が、割れ目を開き、濡れたそこをぬるぬると動く。
「あんっ!」
「ふふ、私を気持ちよくしてくれましたからね。お返しですよ。」
のけぞり、枕やシーツを握る令嬢の乱れた姿を皇太子が微笑みながら見ている。
令嬢は皇太子の視線を感じながら乱れ、濡れ、歓喜した。
リオネルの反対の手の指が、
敏感な突起に愛液を塗り付けるように動く。
「ああっ!」
「ここ、気持ちよさそうですね…。」
皇太子に恥ずかしい部分をじっくり観察され、初めての快感を与えてくれる。
リオネルは突起を転がしながら
割れ目をすべらせる指を徐々に沈めていく。
「ああっ!」
体の中に他人の指が侵入してくる違和感に戸惑い、
その恐怖故に、目の前の皇太子を頼る気持ちが大きくなる。
「殿下…。」
すがるような目で見上げる。
「大丈夫。まだ準備ですから。」
まだ男を迎えたことのない令嬢のそこから漏れる愛液は控えめで
中への刺激にまだ快感は得られていないようだ。
リオネルは自分のものが萎えてしまう前に
目の前の令嬢の誰も迎えていない中を味わってしまうことにした。
令嬢に覆いかぶさる位置に移動し手で支えて先を令嬢の入り口へあてた。
先ほどまで指でしていたように、性器の先で割れ目の間をぬるぬると滑らせ往復する。
令嬢は、いよいよだと思うと、期待と不安に混乱し目を泳がせた。
「ちゃんと、つながるところを見てください。」
皇太子に言われ、自分と皇太子の性器が接している下半身をみる。
卑猥なその光景にますます混乱する。
リオネルがそのまま令嬢の中に押し入る。
令嬢は、初めて中へ異物の押し入る感覚と、切れるような痛みに皇太子の腕にしがみつく。
「痛っ!あっ!」
自分の感じている痛みを皇太子にも分け与えるというように令嬢は皇太子の腕を握り締める。
クリスタは、きっと痛みに一人で耐えて見せるだろう。
リオネルにしがみつき、皇太子である自分をつかんで痛みを与えるようなことはすまい。
その貞操を捧げても、決して自分に甘えず、職務としての初夜を務めるのだろう。
娼婦たちと異なり、存分に濡れてはいない中はリオネルのものに貼り付き、
狭い中を無理に押し広げるような感覚にリオネルも耐えた。
この感覚は、クリスタの中と、同じだろうか。
「ああ…っ、くっ…。」
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