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第四章 別離の足音~義兄の献身
12.堕ちる義兄
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「ビルヘルム様、この蕾のようなところが、女を一番喜ばせ、乱れさせる敏感なところです…」
エリザベスは自分のそこを指先で転がしながら、喘いだ。
男の目の前に自身の淫らな場所を自ら開き、指先で弄び、喘いで見せる女…。
ビルヘルムは指でエリザベスの指を止め、代わりにその蕾を自分の指で転がした。
エリザベスはビルヘルムが自分に快楽をくれるのに任せ、自分は再びビルヘルムの男根をつかみ、その先に口づけ、舌先で転がした。
ビルヘルムはエリザベスの腿に自分の腕を絡ませ引き寄せると、同じように舌先でエリザべスの蕾を転がした。
エリザベスの体がびくびくと反応し、蕾が固く立ち上がった。
ビルヘルムは自身のものの先にエリザベスが口づけ、吸ったのを真似た。
「ああん!」
エリザベスが体をのけぞらせて痙攣した。
目の前の割れ目から体液の漏れるのをみて、ビルヘルムはそこを開いた。
赤く濡れた粘膜が現れ、とろとろと体液が溢れた。
ビルヘルムがそこで指を滑らせると、エリザベスの息はさらに乱れ、体液が溢れた。
ビルヘルムは自分の行為に女の体が反応するのに夢中になり、雄の部分も反応した。
しかし、頭の隅に、そんな自分を哀れに思い、嫌悪しながら見ている冷静な部分があるのも感じていた。
ビルヘルムとエリザベスは相手の敏感な部分を貪り合った。荒い息と快楽に漏れる甘い声が空間に満ちた。
侯爵邸とは異なり、薄い板の壁と隙間だらけのドアの向こうへ、この声は漏れている。
婚約のあいさつに来た、まだ2度しか会わない男が、娘と性を交わすのを、娘の父母が咎めず喜んでいる。
自分は、あの尊敬する義父の元を、敬愛する義兄や優しい義母、崇拝するクリスタのいる世界を離れこの親子の元へ堕ちるのだ。
ビルヘルムは体液を垂れ流す、女の蜜壺に指を挿れて掻き混ぜた。
エリザベスは家中に響きそうな声で喘ぎ、腰を揺らした。
ビルヘルムは女と戦っている気分だった。
この女の求める快楽を与え満足させ、自身もこの女によって雄として満足すること。
それがこれまで生きてきた高尚な生活から離れ、この下品な世界に生きる自分の新しい人生の始まりだ。
女の体がびくびくと跳ね、悲鳴のような声を上げても、ビルヘルムは女の蕾を吸い、蜜壺の中をかき混ぜ続けた。
女がビルヘルムの横に倒れこんだ。
顔を涙と唾液で濡らし、汗でじっとりした全身はびくびくと痙攣を続けていた。
みっともない姿でありながら、女は幸福そうに、恍惚としていた。
ビルヘルムは今度は自分が女に覆いかぶさり、胸を揉みしだいた。
すでに達したところに、休みなくビルヘルムに責め立てられ、最初はビルヘルムを導くように余裕を見せていた女が余裕なく苦し気に喘がされている。
ビルヘルムは胸の頂を口に含み、舌先で転がし、強く吸い上げ、噛んだ。もう片方を指先で強く捻りながら。
女の体が反り返り、びくんと波打った。
ビルヘルムは女のひざ下を支え、膝を肩の方へ持ち上げた。
女の濡れて光る蜜壺が大きく開かれ天井を向いた。
ビルヘルムはそこに自分の雄を上から、自分の体で抑え込むように一気に差し込んだ。
最奥を突かれ、女は一気に達し、シーツをつかみ、のけぞった。
ビルヘルムは覆いかぶさったまま、腰を引いては突き、引いては突きを繰り返す。
ふたりの苦し気な呼吸の音と、時折双方の口から漏れる、本人も意図していない声が部屋に満ちた。
エリザベスの膣内は何度もビルヘルムの雄を締め上げた。
ぬるぬるとまとわりつく体液の感触も合わさり、ビルヘルムの肉棒を固くさせる。
エリザベスは女に慣れないであろうビルヘルムを誘い満足させようとしていたが、全く余裕なくビルヘルムに翻弄された。
達しても達しもビルヘルムに責められ、苦痛にも近い快感に正気を失った。
「ビルヘルム様!ああ!もう、死んでしまう!」
ビルヘルムも暗い思いを抱きながら、肉体への快楽にとらわれ、肌を汗で光らせながら激しく腰を動かし続けた。
そして、とうとう一番奥に精を吐き出した。
ふたりではあはあと肩を上下させ動きを止めた。
ビルヘルムが、自分のものを引き出すと、エリザベスの蜜壺から白い自分の体液がこぼれた。
「ビルヘルム様…、子種をくださったのね。」
エリザベスが媚びるように言った。
孕んでしまえばいい。そうすれば、この結婚を知ってクリスタが反対しても、この結婚を覆すことができなくなる。
ビルヘルムは転がるようにベッドに仰向けになり、荒い息をした。
女の中に、自分の一部を差し込むのは初めてだった。
相手に何の情を持たずとも、体は反応し、女を求め、猛り、女の中に精を吐き出し、自身は快楽を感じた。
―お嬢、お別れです。これで、もう、私たちの世界は遠く離れた。
ビルヘルムの目から涙が零れ落ちた。
エリザベスは自分のそこを指先で転がしながら、喘いだ。
男の目の前に自身の淫らな場所を自ら開き、指先で弄び、喘いで見せる女…。
ビルヘルムは指でエリザベスの指を止め、代わりにその蕾を自分の指で転がした。
エリザベスはビルヘルムが自分に快楽をくれるのに任せ、自分は再びビルヘルムの男根をつかみ、その先に口づけ、舌先で転がした。
ビルヘルムはエリザベスの腿に自分の腕を絡ませ引き寄せると、同じように舌先でエリザべスの蕾を転がした。
エリザベスの体がびくびくと反応し、蕾が固く立ち上がった。
ビルヘルムは自身のものの先にエリザベスが口づけ、吸ったのを真似た。
「ああん!」
エリザベスが体をのけぞらせて痙攣した。
目の前の割れ目から体液の漏れるのをみて、ビルヘルムはそこを開いた。
赤く濡れた粘膜が現れ、とろとろと体液が溢れた。
ビルヘルムがそこで指を滑らせると、エリザベスの息はさらに乱れ、体液が溢れた。
ビルヘルムは自分の行為に女の体が反応するのに夢中になり、雄の部分も反応した。
しかし、頭の隅に、そんな自分を哀れに思い、嫌悪しながら見ている冷静な部分があるのも感じていた。
ビルヘルムとエリザベスは相手の敏感な部分を貪り合った。荒い息と快楽に漏れる甘い声が空間に満ちた。
侯爵邸とは異なり、薄い板の壁と隙間だらけのドアの向こうへ、この声は漏れている。
婚約のあいさつに来た、まだ2度しか会わない男が、娘と性を交わすのを、娘の父母が咎めず喜んでいる。
自分は、あの尊敬する義父の元を、敬愛する義兄や優しい義母、崇拝するクリスタのいる世界を離れこの親子の元へ堕ちるのだ。
ビルヘルムは体液を垂れ流す、女の蜜壺に指を挿れて掻き混ぜた。
エリザベスは家中に響きそうな声で喘ぎ、腰を揺らした。
ビルヘルムは女と戦っている気分だった。
この女の求める快楽を与え満足させ、自身もこの女によって雄として満足すること。
それがこれまで生きてきた高尚な生活から離れ、この下品な世界に生きる自分の新しい人生の始まりだ。
女の体がびくびくと跳ね、悲鳴のような声を上げても、ビルヘルムは女の蕾を吸い、蜜壺の中をかき混ぜ続けた。
女がビルヘルムの横に倒れこんだ。
顔を涙と唾液で濡らし、汗でじっとりした全身はびくびくと痙攣を続けていた。
みっともない姿でありながら、女は幸福そうに、恍惚としていた。
ビルヘルムは今度は自分が女に覆いかぶさり、胸を揉みしだいた。
すでに達したところに、休みなくビルヘルムに責め立てられ、最初はビルヘルムを導くように余裕を見せていた女が余裕なく苦し気に喘がされている。
ビルヘルムは胸の頂を口に含み、舌先で転がし、強く吸い上げ、噛んだ。もう片方を指先で強く捻りながら。
女の体が反り返り、びくんと波打った。
ビルヘルムは女のひざ下を支え、膝を肩の方へ持ち上げた。
女の濡れて光る蜜壺が大きく開かれ天井を向いた。
ビルヘルムはそこに自分の雄を上から、自分の体で抑え込むように一気に差し込んだ。
最奥を突かれ、女は一気に達し、シーツをつかみ、のけぞった。
ビルヘルムは覆いかぶさったまま、腰を引いては突き、引いては突きを繰り返す。
ふたりの苦し気な呼吸の音と、時折双方の口から漏れる、本人も意図していない声が部屋に満ちた。
エリザベスの膣内は何度もビルヘルムの雄を締め上げた。
ぬるぬるとまとわりつく体液の感触も合わさり、ビルヘルムの肉棒を固くさせる。
エリザベスは女に慣れないであろうビルヘルムを誘い満足させようとしていたが、全く余裕なくビルヘルムに翻弄された。
達しても達しもビルヘルムに責められ、苦痛にも近い快感に正気を失った。
「ビルヘルム様!ああ!もう、死んでしまう!」
ビルヘルムも暗い思いを抱きながら、肉体への快楽にとらわれ、肌を汗で光らせながら激しく腰を動かし続けた。
そして、とうとう一番奥に精を吐き出した。
ふたりではあはあと肩を上下させ動きを止めた。
ビルヘルムが、自分のものを引き出すと、エリザベスの蜜壺から白い自分の体液がこぼれた。
「ビルヘルム様…、子種をくださったのね。」
エリザベスが媚びるように言った。
孕んでしまえばいい。そうすれば、この結婚を知ってクリスタが反対しても、この結婚を覆すことができなくなる。
ビルヘルムは転がるようにベッドに仰向けになり、荒い息をした。
女の中に、自分の一部を差し込むのは初めてだった。
相手に何の情を持たずとも、体は反応し、女を求め、猛り、女の中に精を吐き出し、自身は快楽を感じた。
―お嬢、お別れです。これで、もう、私たちの世界は遠く離れた。
ビルヘルムの目から涙が零れ落ちた。
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