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第二章 皇太子の焦燥と義兄の寂寥
7.汗ばむ柔肌
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皇太子は、二人を見送り、そのまま自身の寝室へ入った。
ダンスで汗をかいたからと軽く汗を流すための準備をさせた。
上着を侍従に預け、休みたいと人払いした。
クリスタと充実した時間を過ごした心地よさを、誰にも邪魔されず味わっていたかった。
服を脱ぎ、用意された湯で汗を流すと、バスローブで横たわった。
彼女を体を支え、何度も踊った。
必死な顔で頑張る彼女の愛らしさ。
リオネルのリードを信頼し、徐々に自信をつけ笑顔も見せていた。
乾いた喉を潤したいと、切実に茶を欲した彼女。自分から何かを欲する姿をリオネルに見せるのは初めてだった。
額に汗し、グローブ越しに握る手や、支える腰を包むブラウスから、彼女の体温が伝わってきた。
近い距離で見る長いまつげ、きめ細かいすべらかな肌、つんと形よいつややかな唇。
強い香りの香水ではなかったが、ほのかな花の香りをまとわせ、彼女の汗のにおいと混じり、温められて立ち上ってきた。
疲れて少し荒くなった息がリオネルの首元をくすぐり悩ましく聞こえた。
笑った時に覗く白い歯さえすべてが愛らしく、自分のものとなるのが嬉しかった。
帰り際に手の甲に口づけただけで、クリスタは困ったような顔をした。
嫌なのか、慣れずに戸惑うのか…
ダンスで彼女がふらついた隙に、偶然をよそって汗ばんだ彼女の額に口づけしてしまおうか?
どんな顔をするだろう。
汗でぬれた肌に、唇が吸い付くだろう。汗が口に入るだろうか。
唇を合わせて唾液を交換するように、彼女の汗を味わってみたいとすら思う。
彼女のにおいを、近くで見た唇を、肌をリオネルは思い返した。
自然と体の雄の部分が目覚める。
ダンスで至近距離にいながら自分の雄を隠しておけるのが不思議なほどだ。
口づけて、汗ばむ体を密着させ、彼女の香りをかいでいたい。
皇太子がリードしてくれたと義兄に報告して上目遣いに見てきた彼女。
ゆっくりと体に触れて、快楽の世界にリードしたい。
リオネルはローブの中に手を入れた。
婚約者を思って自慰を行うことを繰り返し、罪悪感は薄れてきていた。
どのみちあの穢れない体は自分のものだ。神殿での婚儀の後、彼女は神との合意のもと、自分と交わるのだ。
いつもは高潔な淑女である彼女の官能的な姿を無理に想像するが、今日の彼女はそのままで魅惑的だった。
伯爵夫人が練習相手にあてたエドワードがあのまま一緒に練習していたらと思うと怒りがわく。
あのような彼女の姿をほかの男に見せるわけにはいかない。
あのままエドワードがパートナーを務め、あんな彼女を見ていたら、エドワードが彼女の淫らな姿を想像して自慰にふけっていたかもしれない。
許しがたいことだった。
ブラウス越しに支え続けた腰に直に指をはわせれば、荒くなり漏れる息が、リオネルにかかる。
汗で肌に貼り付いたおくれ毛はきっと激しくリオネルに愛された時と同じだろう。
リオネルの愛撫に愛液と汗に濡れた秘部の毛もあのように肌に貼り付くのだろうか。
ダンスのレッスンで長時間、腰に回し、お互いの呼吸を感じる距離で、息を荒くし少し開いた唇を見ていた。
いつもよりも腕の中で乱れるクリスタの想像が容易かった。
ダンスにふらつく彼女の腰を強く引き寄せる感覚を思い起こし、想像の中の彼女を抱き寄せる。
足の間に割り入り、秘所を開かせる。クリスタの汗の香りが蘇る。
自身の手で締め付けながら、自分の雄を彼女の中に沈める想像をする。
「ああ…」
破瓜の痛みに耐える彼女は手に口づけたときのように、眉を動かすだろうか。
未だ気持ちの遠い彼女を想像の中ですら汚すことができなかった。しかし、今日、とうとうこうして体をつなげた。
「はあ…はあ…」
いつもより猛る自身を彼女奥へ、深く…深く…
一度引いてまた奥へ、何度も何度も…
汗にぬれた彼女の髪に顔をうずめ彼女のにおいに包まれる。
くちゅくちゅと彼女の愛液が自分のもので音を立てる。
「あっ!あっ!クリスタ…もう…」
いつもより大きな快感に襲われて、リオネルは放出した。
ぐったりと力の抜けたリオネルは「とうとうクリスタを手に入れた」と現実と想像の境を漂った。
ダンスで汗をかいたからと軽く汗を流すための準備をさせた。
上着を侍従に預け、休みたいと人払いした。
クリスタと充実した時間を過ごした心地よさを、誰にも邪魔されず味わっていたかった。
服を脱ぎ、用意された湯で汗を流すと、バスローブで横たわった。
彼女を体を支え、何度も踊った。
必死な顔で頑張る彼女の愛らしさ。
リオネルのリードを信頼し、徐々に自信をつけ笑顔も見せていた。
乾いた喉を潤したいと、切実に茶を欲した彼女。自分から何かを欲する姿をリオネルに見せるのは初めてだった。
額に汗し、グローブ越しに握る手や、支える腰を包むブラウスから、彼女の体温が伝わってきた。
近い距離で見る長いまつげ、きめ細かいすべらかな肌、つんと形よいつややかな唇。
強い香りの香水ではなかったが、ほのかな花の香りをまとわせ、彼女の汗のにおいと混じり、温められて立ち上ってきた。
疲れて少し荒くなった息がリオネルの首元をくすぐり悩ましく聞こえた。
笑った時に覗く白い歯さえすべてが愛らしく、自分のものとなるのが嬉しかった。
帰り際に手の甲に口づけただけで、クリスタは困ったような顔をした。
嫌なのか、慣れずに戸惑うのか…
ダンスで彼女がふらついた隙に、偶然をよそって汗ばんだ彼女の額に口づけしてしまおうか?
どんな顔をするだろう。
汗でぬれた肌に、唇が吸い付くだろう。汗が口に入るだろうか。
唇を合わせて唾液を交換するように、彼女の汗を味わってみたいとすら思う。
彼女のにおいを、近くで見た唇を、肌をリオネルは思い返した。
自然と体の雄の部分が目覚める。
ダンスで至近距離にいながら自分の雄を隠しておけるのが不思議なほどだ。
口づけて、汗ばむ体を密着させ、彼女の香りをかいでいたい。
皇太子がリードしてくれたと義兄に報告して上目遣いに見てきた彼女。
ゆっくりと体に触れて、快楽の世界にリードしたい。
リオネルはローブの中に手を入れた。
婚約者を思って自慰を行うことを繰り返し、罪悪感は薄れてきていた。
どのみちあの穢れない体は自分のものだ。神殿での婚儀の後、彼女は神との合意のもと、自分と交わるのだ。
いつもは高潔な淑女である彼女の官能的な姿を無理に想像するが、今日の彼女はそのままで魅惑的だった。
伯爵夫人が練習相手にあてたエドワードがあのまま一緒に練習していたらと思うと怒りがわく。
あのような彼女の姿をほかの男に見せるわけにはいかない。
あのままエドワードがパートナーを務め、あんな彼女を見ていたら、エドワードが彼女の淫らな姿を想像して自慰にふけっていたかもしれない。
許しがたいことだった。
ブラウス越しに支え続けた腰に直に指をはわせれば、荒くなり漏れる息が、リオネルにかかる。
汗で肌に貼り付いたおくれ毛はきっと激しくリオネルに愛された時と同じだろう。
リオネルの愛撫に愛液と汗に濡れた秘部の毛もあのように肌に貼り付くのだろうか。
ダンスのレッスンで長時間、腰に回し、お互いの呼吸を感じる距離で、息を荒くし少し開いた唇を見ていた。
いつもよりも腕の中で乱れるクリスタの想像が容易かった。
ダンスにふらつく彼女の腰を強く引き寄せる感覚を思い起こし、想像の中の彼女を抱き寄せる。
足の間に割り入り、秘所を開かせる。クリスタの汗の香りが蘇る。
自身の手で締め付けながら、自分の雄を彼女の中に沈める想像をする。
「ああ…」
破瓜の痛みに耐える彼女は手に口づけたときのように、眉を動かすだろうか。
未だ気持ちの遠い彼女を想像の中ですら汚すことができなかった。しかし、今日、とうとうこうして体をつなげた。
「はあ…はあ…」
いつもより猛る自身を彼女奥へ、深く…深く…
一度引いてまた奥へ、何度も何度も…
汗にぬれた彼女の髪に顔をうずめ彼女のにおいに包まれる。
くちゅくちゅと彼女の愛液が自分のもので音を立てる。
「あっ!あっ!クリスタ…もう…」
いつもより大きな快感に襲われて、リオネルは放出した。
ぐったりと力の抜けたリオネルは「とうとうクリスタを手に入れた」と現実と想像の境を漂った。
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