官能令嬢小説 大公妃は初夜で初恋夫と護衛騎士に乱される

絵夢子

文字の大きさ
上 下
18 / 22

18.つながったまま再び

しおりを挟む
 精を吐き出したカーライルのものをローズの中に納めたまま、二人はしっかり抱き合い、唇を吸いあった。

「そなたは私だけのものだよ、ローズ。誰の目にも触れさせず、ずっとここに閉じ込めてしまおうか。」
「それがカーライル様のお望みならば。」

 自分の極端な言葉すら、素直に受け止めようと言うローズの気持ちに、カーライルはこれまでの孤独も焦燥もすべて消えていくように思えた。それが閨での戯れの会話であったとしても。
「ありがとう、ローズ。」
 頭をなで、少し体を話して顔を覗き込む。蕩けた表情はさらにカーライルを満足させる。

「でもそんなことをしたら、また、公爵閣下、義父ちち上にそなたを取り上げられてしまうよ。」
 額にそっと口づける。
「もう、誰が何を言おうが、おそばを離れません。だって、カーライル様、わたくしがいないとお食事も召し上がれないんですもの。」
 カーライルの自分への愛を知ったローズは強い。
「ああ、ローズ、本当になんて子だ。」
 しっかりと胸に抱きしめる。

「ローズ、それでも明日から、お前を残して家を空けなければならない。待っていてくれるね。」
「・・・出兵は明日からですのね。この大公邸でお待ちしております。大公閣下の妃として。だからちゃんと帰ってきて下さいね。私と離れていてもちゃんとお食事されてくださいね。」
 ふたりは笑いあった。
「約束しよう。・・・会えない間の分、もっとそなたをかわいがろう。」

 カーライルは体をつないだまま、ぐるりと体の向きを変え、ローズをベッドに寝かせて覆いかぶさった。
「拒否はさせないよ。そなたは私のものなのだから。」
「カーライル様も私のものですから、ちゃんと戻ってくださいませ。」
「ああ、ローズ、そなたには敵わない。そうだ、この大公の全てもそなたのものだ。」

 カーライルがローズの唇を自身のものでふさいで舌を絡める。応え方を覚えたローズも絡めてくる。
 何も知らなったローズが自身によって性の技巧を覚えていく過程がカーライルの征服欲を満たしていた。
 口づけながら乳房を揉みしだかれ、指の間で乳首を挟まれ強めの刺激を与えられると、ローズはまた甘い声を漏らしながらびくびくと体が反応し始め、膣内のカーライルを締め付けた。
「んんっ!ああっ!」
 すでに何度も達したローズの体は敏感で反応も大きくなる。
「だんだん良くなるだろう?覚えのいい子だ。中で達するようになるのも、すぐだろう」
 ローズは何やら卑猥な評価を得て、反論したいが余裕なくシーツをつかんだ。

「ああ、締め付けて、すごいな。わたしのものがまた勃って来たよ、わかるかい?」
 ローズは一度は小さくなっていた体内の違和感が再びはっきりしてくるのを感じ、こくこくと首を縦に振った。
 カーライルは体を起こし、指でローズの陰芽を転がし、乱れるローズの姿を見下ろして堪能しながら腰を使った。

「ああ!そこはダメ!おかしくなるの!」
「ダメではないだろう。ここも尖って触れてほしいと主張している。
 ああ…こんなにぎゅうぎゅう締め付けて、私の精を欲しがって、たまらないよ、ローズ。
 本当にすぐに孕んでくれそうだ」

 一番敏感なとことに愛撫を加えられ、ローズはカーライルのものを締め上げた。さらにゆさゆさと揺られる胸の先をカーライルが捻ると、ローズはさらに大きく体をびくんと跳ねさせて達した。
 カーライルは先ほど出したものに加えてさらに自身の体液をローズの中に注いだ。
「ああ…ローズ・・・」
 自分の上で情けなく脱力する大公の姿がローズには愛おしくて仕方ない。
 カーライルの重さを引き受けて、その体をしっかり抱きしめ、乱れた黒い髪を撫でた。
「カーライル様・・・」

 そのまましばらく二人の荒い息がはあはあと交わっていた。

「すまぬ、重いな。」
 カーライルが身を起こした。長い時間塞いでいたローズの蜜壺から自身のものを抜こうとゆっくり動かすとローズがその感覚にピクリと動いた。
 カーライルのものが取り出されると白い白濁した自身の体液がドロリとローズの中からこぼれた。
 そのままローズの中に留めておきたく、カーライルはその液体を指ですくってローズの中に戻そうとした。

「あ…何をされてますの…?」
 もう行為は終わったと油断していたローズがまだ敏感な部分に触れられて思わず身を起こす。
「私の子種があふれるのが惜しくて、つい。」
 カーライルはローズの足を抱えて膝に口づけた。
「まあよい、戻ったらまたここに注いでやれるのだから。」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

番から逃げる事にしました

みん
恋愛
リュシエンヌには前世の記憶がある。 前世で人間だった彼女は、結婚を目前に控えたある日、熊族の獣人の番だと判明し、そのまま熊族の領地へ連れ去られてしまった。それからの彼女の人生は大変なもので、最期は番だった自分を恨むように生涯を閉じた。 彼女は200年後、今度は自分が豹の獣人として生まれ変わっていた。そして、そんな記憶を持ったリュシエンヌが番と出会ってしまい、そこから、色んな事に巻き込まれる事になる─と、言うお話です。 ❋相変わらずのゆるふわ設定で、メンタルも豆腐並なので、軽い気持ちで読んで下さい。 ❋独自設定有りです。 ❋他視点の話もあります。 ❋誤字脱字は気を付けていますが、あると思います。すみません。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる

奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。 だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。 「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」  どう尋ねる兄の真意は……

巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた

狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた 当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。

愛しき夫は、男装の姫君と恋仲らしい。

星空 金平糖
恋愛
シエラは、政略結婚で夫婦となった公爵──グレイのことを深く愛していた。 グレイは優しく、とても親しみやすい人柄でその甘いルックスから、結婚してからも数多の女性達と浮名を流していた。 それでもシエラは、グレイが囁いてくれる「私が愛しているのは、あなただけだよ」その言葉を信じ、彼と夫婦であれることに幸福を感じていた。 しかし。ある日。 シエラは、グレイが美貌の少年と親密な様子で、王宮の庭を散策している場面を目撃してしまう。当初はどこかの令息に王宮案内をしているだけだと考えていたシエラだったが、実はその少年が王女─ディアナであると判明する。 聞くところによるとディアナとグレイは昔から想い会っていた。 ディアナはグレイが結婚してからも、健気に男装までしてグレイに会いに来ては逢瀬を重ねているという。 ──……私は、ただの邪魔者だったの? 衝撃を受けるシエラは「これ以上、グレイとはいられない」と絶望する……。

【電子書籍発売に伴い作品引き上げ】私が妻でなくてもいいのでは?

キムラましゅろう
恋愛
夫には妻が二人いると言われている。 戸籍上の妻と仕事上の妻。 私は彼の姓を名乗り共に暮らす戸籍上の妻だけど、夫の側には常に仕事上の妻と呼ばれる女性副官がいた。 見合い結婚の私とは違い、副官である彼女は付き合いも長く多忙な夫と多くの時間を共有している。その胸に特別な恋情を抱いて。 一方私は新婚であるにも関わらず多忙な夫を支えながら節々で感じる女性副官のマウントと戦っていた。 だけどある時ふと思ってしまったのだ。 妻と揶揄される有能な女性が側にいるのなら、私が妻でなくてもいいのではないかと。 完全ご都合主義、ノーリアリティなお話です。 誤字脱字が罠のように点在します(断言)が、決して嫌がらせではございません(泣) モヤモヤ案件ものですが、作者は元サヤ(大きな概念で)ハピエン作家です。 アンチ元サヤの方はそっ閉じをオススメいたします。 あとは自己責任でどうぞ♡ 小説家になろうさんにも時差投稿します。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...