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15.甘い愛撫

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 口づけを深めながら、カーライルの手がナイトドレスのシルクの上を滑る。
 ローズはこれまでとは違い、カーライルのくれる快感に素直に酔いしれた。
「あ…、ああ!カーライル様・・・」
「ああ、そうだ、名前を呼んでくれ。お前のその口で私の名前を呼んでくれ。」
「カーライル様・・・、カーライル様・・・、ああ!」

 護衛騎士による刺激に抗っていたのとが違いカーライルのくれる愛撫を受け入れるローズの声は甘い。
 その声にカーライルは夢中になった。
「かわいい声だ、もっと聴かせてくれ。」

 カーライルにナイトドレスをはぎ取られ、直に肌に触れられ、その声はさらに甘さを増した。
「はあ、ああ・・・。カーライル様・・・。あっ!」
 カーライルの唇がローズの耳を弄びだした。
「ローズのかわいい耳は、敏感で感じやすいようだ。」
 耳を唇でかわいがりながら、乳房を手で包み、指の間でその先端をつまむ。
「だめぇ・・・」
 カーライルの息も乱れ、その息はさらにローズの耳を刺激する。

 もう一方の手が内ももからローズの中心へ向かう。
「下着が、濡れてしまっているな。」
 ローズは恥ずかしくて足をぎゅっと閉じる。
「ローズ、うれしいよ。恥ずかしがらないで、足を開いて?気持ちいところをかわいがりたい。」
 耳元で優しくささやくカーライルをローズは拒めない。

 とろけた顔、開いた唇から漏れる吐息と甘い声、乱れた髪にカーライルは夢中になった。
 カーライルが身を起こし、ローズの下着を足から抜き取った。
「だめ・・・・」
 カーライルの唇がローズの足をついばみ、ゆっくりと内ももを上ってくる。
「ああ・・・」
 見上げるカーライルの目に射抜かれて、ローズは動けなくなる。

 カーライルがローズの一番敏感な突起にそっと口づける。
 ローズは目をつぶってのけぞった。
「はあ・・・」
 カーライルの口づけは、だんだん遠慮なく強い刺激になっていく。
 ローズは身悶えしてシーツをつかむ。
「カーライル様っ、だめっ!」

 カーライルは指で突起を転がしながら今度は襞の内側を吸った。
 ローズの全身にさらに力がこもり、のけぞった。
 カーライルは激しく舌で入り口をなぞってローズをなかせる。
 漏れる愛液を再び吸い込むと、ローズの体が大きくビクンと跳ねた。

「しかし・・・こうしてそなたのここに口づけているときに、かわいい顔が見られないのが残念だな。」
「・・・カーライル様!また嫌なたくらみはよしてください…。
 では、顔を見ながら、かわいがってください・・・・・。」
 そういって、ローズは恥ずかしさで真っ赤になった顔を両手で覆った。
「・・・ずいぶん大胆だ。私の妃は。こんな風にかわいくねだるとは…・
 あの夜は、嫌だと拒んでばかりであったのが・・・」
「わたくしだって、カーライル様にかわいがっていただきたいのです。はしたないと・・・嫌われますか?」
「かわいいローズ・・・、私だけがあなたを欲しくて邪な気持ちであなたを汚してしまう自分を責めてきたのだ。
 ローズに求められてこんなにうれしいことはないよ。」

 カーライル再びローズに覆いかぶさり、優しくついばむようにローズと唇を合わせた。
 ローズもカーライルの首に腕を回し、うっとりとカーライルの唇の優しい感触を味わった。
「では、かわいく乱れる顔を見せてくれ。」
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