3 / 4
第3話 ユキと港
しおりを挟む
「ユキ、白兵戦用の装備はどこにある?」
「なんで白兵戦?」
「撃たれたら撃ち返すためだな」
「ビームしかないよ?」
「じゃあ生成装置だな」
「実弾の方がいい?」
「ああ」
「なんで?」
「軽いから、だな」
「重い方がいいの?」
「いや、重たすぎず、軽すぎずの方がいいな」
「わかった、ちょっと待ってて」
「わかった」
多少の時間(10分程度)が流れる。
「できた、こんなので、どう?」
「これくらいがちょうどいいな、どうしてわかったんだ?」
「勘、それとも、聞きたい?」
「いや、いいや、で、弾丸は?」
「これ」
「まるで棒だな」
「それでも大きさは9mmある、人を殺すには充分」
「そうだな、弾速は?」
「秒速1020m、当たったら即死で考えていい」
「そーか、射程は?」
「目に見える範囲は基本的に飛ばせるはず」
「そーか、よくやった」
「やっぱり、艦長の手、あったかい」
「そうか、ビームの方は俺がやるよ、で、港までは?」
「あと1時間50分くらい」
「何もすることがないな」
「することなら、たくさんある」
「何があるんだ?」
「まず、私を撫でる、話はそれから」
「さっきも撫でたろうに」
「でも、撫でる」
「わかってるよ」
「で、次は?」
「無し」
「へ?」
「これで終わり」
「撫でてほしかっただけかよ…」
「艦長の手、中毒性がある、一回撫でられるとやめられなくなる」
「んな、人の手をドラッグみたいに言わなくても…」
「でも、本当、だから私以外撫でちゃダメ」
「中毒性があるんだろう?」
「うん、でも、私は抑えられる、ユキだから」
「それ関係あるかよ…」
「ある、ないと耐えられない」
「そうか…なら、目一杯撫でてやるよ」
「そんな強くしたら…」
そんなこんなで1時間45分後。
「艦長、責任とって?」
「あ、ああ、それよりも、そろそろ港だな」
「あ、話ずらした…そうだね」
「さてと、そろそろ着港だが、あれは大丈夫なのか?」
「確かに、帝国軍の軍艦が集まってるね」
「いや、見りゃわかるよ、それ以外は?」
「ハッキングを許可して、撫でてくれるなら」
「わかったよ、許可する」
「うん、……」
「……はいはい」
「今から始める」フリフリ
犬だったら絶対尻尾振ってるよ、一瞬目に見えたもん
「艦長尻尾、生やす?」
「いや、生やさなくていい」
なんで心が読まれたんだ?
「艦長、ナノマシン投与したでしょ、だから私たちAIには読める、でも、理解できるのは私みたいな高度なAIだけ」
「そうか…1ミリも良くないことはわかった」
「読まない方がいい?」
「ああ、勝手に読むのはやめとけ、俺だけならいいが」
「わかった」
「なんで白兵戦?」
「撃たれたら撃ち返すためだな」
「ビームしかないよ?」
「じゃあ生成装置だな」
「実弾の方がいい?」
「ああ」
「なんで?」
「軽いから、だな」
「重い方がいいの?」
「いや、重たすぎず、軽すぎずの方がいいな」
「わかった、ちょっと待ってて」
「わかった」
多少の時間(10分程度)が流れる。
「できた、こんなので、どう?」
「これくらいがちょうどいいな、どうしてわかったんだ?」
「勘、それとも、聞きたい?」
「いや、いいや、で、弾丸は?」
「これ」
「まるで棒だな」
「それでも大きさは9mmある、人を殺すには充分」
「そうだな、弾速は?」
「秒速1020m、当たったら即死で考えていい」
「そーか、射程は?」
「目に見える範囲は基本的に飛ばせるはず」
「そーか、よくやった」
「やっぱり、艦長の手、あったかい」
「そうか、ビームの方は俺がやるよ、で、港までは?」
「あと1時間50分くらい」
「何もすることがないな」
「することなら、たくさんある」
「何があるんだ?」
「まず、私を撫でる、話はそれから」
「さっきも撫でたろうに」
「でも、撫でる」
「わかってるよ」
「で、次は?」
「無し」
「へ?」
「これで終わり」
「撫でてほしかっただけかよ…」
「艦長の手、中毒性がある、一回撫でられるとやめられなくなる」
「んな、人の手をドラッグみたいに言わなくても…」
「でも、本当、だから私以外撫でちゃダメ」
「中毒性があるんだろう?」
「うん、でも、私は抑えられる、ユキだから」
「それ関係あるかよ…」
「ある、ないと耐えられない」
「そうか…なら、目一杯撫でてやるよ」
「そんな強くしたら…」
そんなこんなで1時間45分後。
「艦長、責任とって?」
「あ、ああ、それよりも、そろそろ港だな」
「あ、話ずらした…そうだね」
「さてと、そろそろ着港だが、あれは大丈夫なのか?」
「確かに、帝国軍の軍艦が集まってるね」
「いや、見りゃわかるよ、それ以外は?」
「ハッキングを許可して、撫でてくれるなら」
「わかったよ、許可する」
「うん、……」
「……はいはい」
「今から始める」フリフリ
犬だったら絶対尻尾振ってるよ、一瞬目に見えたもん
「艦長尻尾、生やす?」
「いや、生やさなくていい」
なんで心が読まれたんだ?
「艦長、ナノマシン投与したでしょ、だから私たちAIには読める、でも、理解できるのは私みたいな高度なAIだけ」
「そうか…1ミリも良くないことはわかった」
「読まない方がいい?」
「ああ、勝手に読むのはやめとけ、俺だけならいいが」
「わかった」
10
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
スキル盗んで何が悪い!
大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物
"スキル"それは人が持つには限られた能力
"スキル"それは一人の青年の運命を変えた力
いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。
本人はこれからも続く生活だと思っていた。
そう、あのゲームを起動させるまでは……
大人気商品ワールドランド、略してWL。
ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。
しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……
女の子の正体は!? このゲームの目的は!?
これからどうするの主人公!
【スキル盗んで何が悪い!】始まります!

この星でいきぬく!
來帝
ファンタジー
元は傭兵のエースパイロットだったがとあるきっかけで生体兵器(アンドロイド)に造りかえられた主人公。実験移民船が事故でとある惑星へと墜落、運よく生き残った主人公はこの惑星で生きのこれるのか!?
残酷描写があるため苦手な方は注意して下さい。
SF物に魔法世界物をミックスしてみました。
小説家になろうで投稿しているものを再投稿している形になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる