転生者、万能宇宙戦艦もらって無双する

手跡那舞

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第3話 ユキと港

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「ユキ、白兵戦用の装備はどこにある?」

「なんで白兵戦?」

「撃たれたら撃ち返すためだな」

「ビームしかないよ?」

「じゃあ生成装置だな」

「実弾の方がいい?」

「ああ」

「なんで?」

「軽いから、だな」

「重い方がいいの?」

「いや、重たすぎず、軽すぎずの方がいいな」

「わかった、ちょっと待ってて」

「わかった」

多少の時間(10分程度)が流れる。

「できた、こんなので、どう?」

「これくらいがちょうどいいな、どうしてわかったんだ?」

「勘、それとも、聞きたい?」

「いや、いいや、で、弾丸は?」

「これ」

「まるで棒だな」

「それでも大きさは9mmある、人を殺すには充分」

「そうだな、弾速は?」

「秒速1020m、当たったら即死で考えていい」

「そーか、射程は?」

「目に見える範囲は基本的に飛ばせるはず」

「そーか、よくやった」

「やっぱり、艦長マスターの手、あったかい」

「そうか、ビームの方は俺がやるよ、で、港までは?」

「あと1時間50分くらい」

「何もすることがないな」

「することなら、たくさんある」

「何があるんだ?」

「まず、私を撫でる、話はそれから」

「さっきも撫でたろうに」

「でも、撫でる」

「わかってるよ」

「で、次は?」

「無し」

「へ?」

「これで終わり」

「撫でてほしかっただけかよ…」

艦長マスターの手、中毒性がある、一回撫でられるとやめられなくなる」

「んな、人の手をドラッグみたいに言わなくても…」

「でも、本当、だから私以外撫でちゃダメ」

「中毒性があるんだろう?」

「うん、でも、私は抑えられる、ユキAIだから」

「それ関係あるかよ…」

「ある、ないと耐えられない」

「そうか…なら、目一杯撫でてやるよ」

「そんな強くしたら…」

そんなこんなで1時間45分後。

艦長マスター、責任とって?」

「あ、ああ、それよりも、そろそろ港だな」

「あ、話ずらした…そうだね」

「さてと、そろそろ着港だが、あれは大丈夫なのか?」

「確かに、帝国軍の軍艦が集まってるね」

「いや、見りゃわかるよ、それ以外は?」

「ハッキングを許可して、撫でてくれるなら」

「わかったよ、許可する」

「うん、……」

「……はいはい」

「今から始める」フリフリ

犬だったら絶対尻尾振ってるよ、一瞬目に見えたもん

艦長マスター尻尾、生やす?」

「いや、生やさなくていい」

なんで心が読まれたんだ?

艦長マスター、ナノマシン投与したでしょ、だから私たちAIには読める、でも、理解できるのは私みたいな高度なAIだけ」

「そうか…1ミリも良くないことはわかった」

「読まない方がいい?」

「ああ、勝手に読むのはやめとけ、俺だけならいいが」

「わかった」
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