転生者、万能宇宙戦艦もらって無双する

手跡那舞

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第2話 初戦闘

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「艦艇との距離、10000kmを切った、精密探査、する?」

「ああ、頼む、それから、主砲装填、弾種、エネルギー弾E-シェル

「了解」

鈍く甲高い音が連続して鳴る。

「敵艦発砲、戦艦が6隻、大型巡洋艦が8隻、小型巡洋艦が11隻、駆逐艦が7隻」

「主砲、エネルギーチャージ、それからミサイル射撃用意」

「了解、でも、チャージには2分かかるよ?」

「かまわない、ミサイル照準はじめ、小型巡洋艦と駆逐艦を重点的に狙え」

「ロックオン」

「発射、チャージは?」

「後20秒」

「照準合わせ、目標、敵戦艦及び大型巡洋艦」

「砲塔旋回、照準よし、チャージ完了」

「撃て」

「安全装置解除」

目の前に持ち手とトリガーのついた銃のような物が出てくる。

「俺が引けってことね、撃て」

トリガーを引く。青白い閃光が一瞬起きた。

「ごめん、補助AIに主砲射撃の権限は無い」

「いや、構わない、で、残敵は?」

「残敵なし、大勝利」

「そうか、で、危機は去った、どうすればいい?」

「とりあえず、どこか港に寄るべき」

「そうか…僕たちに地図はないし、どうしようか…」

「精密探査で敵艦から抜いた情報がある、だから、オートナビゲーションも可能、それより、艦長マスター自身の改良が必要」

「改良って?」

「あなたにナノマシンを投与する」

「それは…安全なのか?」

「絶対安全、失敗することはない、だから」

「どうしてそんなにナノマシンを?」

「あなたが私の艦長マスターだから」

「……わかった、だから、悲しそうな表情はやめてくれ」

抱きしめようとして、「ユキ」の体をすり抜ける。

「今艦長マスターが見てるのは私のホログラム、だから、私に触ることはできない」

「よくできたホログラムだな、まるで実際にそこに居る人のようだ」

「気持ち悪く、ないの?」

「ああ、機械だからって、心があったらいけないわけじゃないだろ?」

「ユキ」は泣きながらアキトに抱きつく、しかし、「ユキ」はすり抜けた。

「ごめん、じゃあ、改良が終わったら」

「ああ」

ナノマシンの投与手術から、4時間が経った。

「…ん、んぁ?」

「大丈夫ですか?艦長マスター

「あ、ああ、「ユキ」は大丈夫か?」

ユキを撫でる。すり抜けることはなかった。

「ユキ、どうしたんだ?」

艦長マスターの手、あったかい」

「それは良かった、ん?なんでユキに実体が?」

艦長マスターが寝てる間に作った」

「そうか…」

「ダメ、だった?」

「いや、全然、むしろ可愛いよ」

「そ、そう?」

「ああ、それで、港にはいつ着くんだ?」

「後2時間くらい」

「そうか、その間に色々しなきゃならないことがありそうだ」
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