悪役令嬢の乗っ取り

nekomaru

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狩人の忘備録

狩人の忘備録

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まえがき
 
  モンスターハンターがお好きな方 ハンターハンターのピトーがお好きな方 NARUTOのザブザ(じゃぶじゃ)がお好きな方は どうぞ

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それはとある小屋で一人の黒い影が椅子に座り、机の上で何かを見ていた。
小さな物置には、液体の入った瓶と 大きな大剣を背負っている男の側に映っている二人の猫耳娘や
七人くらいの黒いローブをまとった男女の集合写真

他にも写真があるが、窓からのぞく日光の光で見えない。
その影の前にはボードがあり、赤いペンで顔写真にバツ印をつけている。

いくつか棚にある魔法の書。



それは鬼の狩人ガルム と 猫の魔女ブレアの出会いの話


  これは自然界!生存競争!
  情なんてないこの残酷な世界にある二匹の生き物が戦っていた

それは少し前の話だった。
三人のメンバーがある森を歩いていた頃の話だ
一人は中年くらいのハンサムな男性。そして二人は少年だ。
「いいか、魔女は危険な生き物だ。決して油断するな」
ハンサムな男性は、少年二人と共に、魔女を狩りに来たのだ
まるでそれは、よくある少年向けの話だった。しかし…
それは血なまぐさいスタートだった。

「見つけた~!」
この森の魔女のブレアは、三人を見つけると、勢いをつけて襲い掛かったのだ!
そのすごいスピードは!目にもとまらぬ速さで三人に襲い掛かる!
ハンサムな男性は二人をかばおうとする!
「リク!キル!あぶない!」
しかしハンサムな男は、石につまづいて倒れる。
「あ!大丈夫ですか!」
すると、足を止めた二人は男性に近づく。
運が良かったのか、二人は進まなかったため、飛びかかったブレアは岩に激突してしまう
「なんだ?」
少年二人は振り返る。

「痛いな~よけることないだろ?ねぇ?」
ブレアは邪悪に獲物でも見るかのような目で三人を見つめる。
人食いの魔女ブレアは、この森で通りすがった少年を食べようと襲いかかったのだ!
石でつまづいて倒れたハンサムな男は立ち上がる。
「キサマ……やってくれたなぁ……!」
ハンサムな彼は、鼻血をたらして魔女をにらむ。
「次は外さないからぁ」
ブレアは構えて三人を狙う。

彼女は猫のようなイメージを持った魔女だが、その性格は猫とは思えない性格を持っている。


彼女は獲物を逃がさないと構える。
彼女は小さい少年などすぐに狩れると思っていた。
しかし、少年はただの人間の子供ではなく、エネルギーの消費を抑えるために子供の姿になっていた
バケモノだったのだ!
ブレアはこの恐ろしい相手を見誤って挑んでしまったのだ!


ネコの人食い魔女ブレアとあふれんばかりの筋肉の塊の怪物。
筋肉の怪物は、青年か、それ以上の歳の見た目をしており、足、腕、胸、カラダが筋肉で膨れ上がっている。
「こ…これは…!」
ブレアは驚いた。
「ボクの獲物だぞぉーーーッ!!」

なんと先ほど少年だったものは、魔女を狩るためではなく、教え師の男を食べようとしたハンターなのだ

「コイツは危険だ…すぐに殺さなくては!」

「おまえをころす……ブレアーーッ!!」
「うわ…うわぁああああああああッ!!!」

戦いの末、ブレアはリクに敗れてしまった。

「うわ!ぁぁ……あぁああ……!」
 ブレアは恐怖に飲まれ顔をゆがめる。

絶対的な強者にこれから食われる非力な弱小生物の末路
 それだった…

「ほら?考えてみてよ?人間だって生き物を殺してるじゃないかぁ?そうだろ?これは普通だよぉ!ねぇ?
傷も治しただろ?これで貸し借りなしだろ?ね?」
「…」
筋肉があふれたリクは、何も言わずにブレアに近づく。
「ひぃ…!!そうだ!実はボク!本当は治せるんだよ?だから!」
リクはブレアの足の骨を踏みつけて砕く。
「ア゛アアアアアーーーッ!!」

「ギャァアアアアッ!!!」

「ア゛アアアアアーーーッ!!」

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「ぉねぇがぁぃ…ごろぉじゃぁなぃで…ぇ…」

「ボクの男に手を出さないでね?約束だよ?」
ブレアの命乞い。リクさんは、彼女に背を向けて立ち去ろうとした。
すると、ブレアは、あろうことか背を向けた彼に、飛びかかったのだ!

最後にリクは、ブレアの顔面に向けて拳を放った。

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一匹の巨大な雌の飛竜と、己のせたけの肉斬り包丁を持つ口を包帯で巻いている鋭い眼光の男性。
飛竜は、男をころしたくてもできない苛立ちを見せ、対する男は冷酷な目をしている男。
「ほら」
男が両手からはなしたその白い卵と呼ばれるものは、地面に接触すると鈍い音ともに中身を吐き出し
地面に広がる。

雌飛竜は目の前の出来事に唖然とする。男はそれを置いて行くことはせず、それをはなしたのだ!いや、言葉通りそこに置いたのだ。
しかし、忘れないでほしい。決して、ハンターは彼のような人ではないと。
善意で野菜主義の人たちのために、畑を荒らす害獣の駆除や、環境保護の目的でやっている方もおられるのを!
男の名はガルム。自分の身長ほどの肉斬り包丁を振るのを得意とするハンターである。
彼はその冷酷な性格から、鬼と呼ばれていた。

「クックックックックック!」
ガルムは踏みつぶした卵をさらに力をこめて踏みにじる。
「ケッケッケッケッケ!」
そして雌飛竜の興奮する状態を嬉しそうに眺めていた。
雌飛竜は憎しみと報復心でガルムに叫び襲い掛かる!

そして、モンスターを討伐後、ガルムはあるものを見つける
「ん?」

そこにはボロボロの猫耳娘がいるではないか?
すぐにも死にそうなその猫耳娘は、自然界の競争で負け、生きる希望を失っていた。

「おいどうした?そこでなにをやってる?」
「君には……関係ないさ…」
「そっかぁ…じゃあな」
「待ってくれ!たのむ!話までは聞いてくれ!」
ガルムは猫娘から一部始終を聞く。
「人間の一方的な恨みじゃないかぁ!どうして…どうして…ぼくが…
こんなの!人間の都合じゃないかぁ!」
「それはお前の都合だろ?」
「君たち人間はいつもそうだ!身勝手でやりたい放題で!自然を破壊して楽しむ!」
「そりゃぁそうだろ?」
「?」
「弱い奴は死ぬ。それが神様が与えた試練だろ?何言ってんだ?おまえ?」
「…わかった。君が弱かったら君のせいでいいんだね?」
「おう。それでいいぞ?」
「しね」
「てめえがしね」
「ぐはっ!!」
「くっくっくっくっく!」


「クマさんが人里下りて慈善行為なんてするわけないだろ?降りるのは、そこに食い物があるからだ。人間ていうな
どうした?何か間違ったことを言ったか?」
「…それは…人間が住処を奪ったからじゃ…」
「なんだ?共存できると思っているのか?猫や犬みたいに飼いならせると思っているのか?おまえはバカか?
だから人間はクマを追い払うんだ。家畜にできねぇし、大食いだし、人は食うし、暴れりゃぁあっという間に数百人は殺せるぞ?」
「親を殺されて残された子供は!君の家族はどうなんだ!」
「オレの家族かぁ…そうだなぁ…」

ガルムは寂しそうな顔で言う。
「オレの家族は、クマの胃袋にいったなぁ…妹は頭をもぎ取られ、母親はバラバラに、オヤジは、骨だけ残った状態で見つかったよ」
「いい気味だね」
「兄弟は四人いた
1人目は左半身の肩や太もも、そして内臓まで食い尽くされていた
2人目は両手両足はほとんど骨だけとなり、内臓も失われていた
オレの兄弟はオレを残して全員死んださ。バカな奴だぜ?
他の奴は大の動物好きで、そのままカバやクマの口の中に入っていった
しかもおふくろの腹にいる生まれるはずの子供は、へそを千切られ、頭だけになってたぜ?」
そして男は恐ろしいことを言った。
「あれは血のつながった何かだ」
「そんな言い方はないだろ?!」
「お前らみたいな羨ましいハッピーフラワーな連中はさぁ。クマのエサになった方がいいぜぇ?そうすりゃわかる」
「でも!」
「誰かに守ってもらって、上から言うのは聞き捨てならないだろ?
ありゃあ犬と猫では次元が違う。不思議だよなぁ?オレたちの御先祖って、どうやって生き残ったのかなぁ?」

「き…きっと…動物たちが共存のために生かしてくれたんだと思うよ?」
「違うねぇ…それは人間にとって都合のいい考え方だ」
「人間の味を知ったクマは再び人を襲う」
「だから、味を覚えたクマは片っ端からコロス。そうして人間は生き残ったんだぁ」

男は自慢げに言う。
「そりゃぁそうだろ!弱くて狩りやすいザコの肉が、山を下りたらいくらでも見つかる!食いたい放題だぁ!」
「…」
男の冷酷な発言は、ブレアを驚かせ、沈黙させた。


「さて、オレはこんな素敵な世界を作っていただいた神様に感謝して楽しく生きるぜぇ?」
「…かわいそうだね…キミ…」
ブレアは眉間にしわを寄せ、ガルムに哀れな視線を向ける。
するとガルムは己の道理にちょっかいを出され腹を立てたのか、ブレアに反論する。

「命が平等だと思うなら!何も食うな!何も口にするな!いいな!」
「はぁ…?ボクに指図するな!」
「じゃあ何を食べる?言ってみろ!」
ブレアは辺りを見渡す。しかし、周りに食べられそうな物が見当たらない。
「とりあえず、場所を変えるぞ?ここにいたら肉食獣のエサになるぞ」
すると、ガルムがブレアを連れて行く。

そこは、テントが張ってあり、どこかで見たかのような風景。
ガルムはそこに連れて行くと、ブレアを放す。
彼女はある者を見つけた。それは…。
ベリーのような実を実らせた植物たちだ。他にも食べられそうな木の実が実っている。
「植物は…魂なんて…ないよね?」
ブレアはそう自分に言い聞かせた。

すると突然、ベリーを実らせた植物がしゃべりだした!
「そんなことないよ?!君たちには見えていないだけさ!ほら!毒キノコは何で毒を持っているの?
草食動物に食べられる草たちは、なんで彼らをコロそうとガラスの物質までつくるの?
魂や意識がなかったらこんなことしないでしょ?ね?」
しかし、ブレアには聞こえなかった…。
「いただきまぁあああす!」
「ぎゃぁああああああああああ!!!」
その植物は実らせた子供たちを、一匹の猫耳娘に食されてしまったのだ。

「いいぞ、キャットフードも蚕のさなぎを使っているからな!食え!食っちまえ!」
男は腹立たしいエールをかける。
そんな彼をよそに、他の植物たちは、喜びの歓喜を見せていた。
「よくやった!友よ!邪魔な奴は消え去った!君はオレたちの英雄だぁ!」

すると猫耳娘のブレアは他の植物にも視線を向ける。
「うわぁぁぁ…いっぱいある……」
「…へ?」
猫耳娘はゆっくりとこちらに近づき、伸ばした手で子供たちを引きちぎろうとする!
「ぎゃぁあああああああああ!!イタイ!イタイィィィィィ!!」

ガルムはブレアの行動を褒める。
「そうだ!それでいい!なぜおまえはそれを食った?それは、自分より価値の低い生き物だと思ったからだ!だから食ったんだ!」
しかし、ブレアは不機嫌な様子だ。
「でも肉は食べない!食うのは人間の肉だけ!」
「そうかぁ…」

するとガルムはポケットから小さなネズミを放つ。ネズミはブレアの元から逃げるように離れようとする。しかし。
「あ!」
ブレアは本能で、小さな彼を踏みつけ、彼を遊び、彼は動かなくなった…。
「なんでコロした?」
男はブレアに聞く。
「動いていたから!」
その言葉には純粋な気持ちが宿っていた。
「クククク……その感じを忘れるな…」


それからして、ガルムはブレアを自分の猟猫として使おうと目論んだ。
「いいねぇ…この人食い猫をオレ色に染める感じがたまらねぇ…!」
男はなにを考えているのか、この恐ろしい怪物を飼いならそうと企んでいた。
「さて、ブレア。次は肉だ!動物の肉をくらえ!」
「いやだー!ボクは人間の肉しか食べない!」
「ほほう!それもいいが、ばれたらすぐに消されるぞ?もっと賢く生きろ。生き物は環境に適応したものだけが生き残る
どんな環境でも適応できる生き物が最強だ。人間の社会だろうと自然の世界だろうとなぁ…!」

「たんぱく源なら…大豆でいいだろ?」
ブレアはガルムに大豆で補給しろと反論する。
「大豆だっててめえらに食べられるために生まれたわけじゃねぇ」
「だまれ!おまえから食い殺すぞぉ!」
「クックックック!まずは大豆のみでやってみろ」

そして彼女は、しばらく大豆との生活を送ってみた。最初は何ともなかったが、徐々に何かが欠けているような感覚が彼女を襲い
彼女は少しずつ気分が悪くなる。
「うぅ…調子が…わるい…」
「くっくっくっくっく!そりゃそうさ!てめえのカラダは大豆より肉を求めているからなぁ!」
「やめろぉ!私に話しかけるなぁ!」
「くっくっくっくっく!」
男はあざ笑うようにブレアを見下す。そして

男はとんでもないことを言い出す。
「よしネコちゃん。お前が最強になったら、人間食っていいぞ?
 人間だって食ってるんだから、食われるのもしょうがねえ!」

「当たり前だ!お前らに拒否権なんてない!」
「くっくっくっく!たまらねぇ…!」
ガルムは目の焦点を上げて相手を操作すること楽しんでいた。


「さて、ネコちゃん。今度は自然界の恐ろしさをその身で味わおうか?」
「やめろ!ボクの道理を壊すな!自然は楽園なんだぞ!」
男は、ブレアを縄で拘束すると、彼女を夜の世界にほったらかしたのだ!
「安心しな。ここには肉食獣は出ねぇ…」

男はその場から立ち去るとき、なぞの言葉を放つ。
「さて…しばらくここで血を吸う猛者たちと仲良くしてもらおうか?」
彼は、そういうとその場から消えていった。

しばらくして日が暮れると、夜中になり辺りは真っ暗となった。
虫の音色、心地いいそよ風がかえって不気味さをつくる。
静かな空間でブレアは、睡眠をとろうとした。しかし…それはあらわれた…。

小さな虫の羽音
それらは次第に大きくなり、ブレアの耳元で暴れる。
ブレアは気づいた。彼の言っていたことを…
吸血鬼が現れる事を!!
彼らはブレアの耳や肌を集中的に狙う。
「ア゛アアアアーーーーーーッ!!!」


日が明けて虫よけの線香を持ってきたガルム。
彼は、ブレアの元までやってきて、それを見た
「ケッケッケッケッケ!耳が腫れてんじゃねえかぁ!うひょー!気味が悪いぜぇ!」
「コロスコロスコロスコロス!」
ブレアの目は憎しみで真っ赤になっており、縄をほどけば、間違いなくガルムに襲いかかる肉食獣になっていた。
「さて、またしばらく耐えな」
すると、ガルムはまた、食べ物だけ置いて行くと、その場から立ち去る。
「待って!待ってくれ!!頼む!コイツラと一緒にしないでくれぇ!!!」
そして、彼女はたくさん現れた吸血鬼と共に夜を過ごした。
「ア゛アアアアーーーーーーッ!!!」


日が再び開けてガルムはまたそこにやってきた。
「………」
そこには腫れだらけのなぞの物体が座っていた。
「おおう!変な生き物がいると思ったらお前だったか!ケケケケケ!」
「たす…け…て……」
「たくっ…手間のかかるネコだぜ!」

それからして、ブレアは虫を見下すような性格になった。
「虫なんて死んじゃえばいいんだ!」
「ケッケッケッケ!虫だって生き物だぜ?そんなこと言うなよ」
「君なら耐えられるの?!」
「安心しな。こっちには虫よけがある。向こうも問答無用でオレたちの血を吸う。お互い様だ」

そして、彼女はガルムという男としばらく同居することなる。

ガルムはモンスターを狩ると村の人たちから感謝されていた。
「ありがとうございます!ハンターさん!」

「ねぇねぇ!触らせて!」
一人の子供が、ブレアに興味を示す。
「…ふん」
ブレアは人間の子供をそっけない態度で無視する。
すると、ガルムがブレアの頭を掴みブレアの姿勢を下げると、彼女の髪を撫で遊び子供に見せる。
「どうだ?かわいいだろ?」
「やめろ!はなせ!」


それからして、ブレアはこの残酷な世界で自分は何をすればいいのかわからず、悩んでいた。
すると後ろから女性に声をかけられた。
「お前がブレアだな?」
「だれ…」
「ボクはケトル。ガルムさまの猟猫。お前の先輩になる猟猫だ」
そこには、白銀髪のケモミミ猫娘の女性がいた。
しかし、ブレアは興味を示さなかった。
「わるいけど…ボク、すごく気分が悪いんだ。遊びたいなら他でやってよ」
「ほぉう…」
その猫耳娘はブレアの態度の影響で、眉間にしわを寄せ彼女に近づく。
「わたしを相手にそんな態度がとれるとは いいだろう まずは手始めに新人歓迎会と行こうじゃないか?」
するとケトルと名乗る白髪のケモミミ娘は、ブレアをいきなり蹴飛ばしたのだ!
「何をするんだ!」
ブレアは驚く。当然だ、彼女はいきなり手を出してきたのだから!
「クックックックック!他の猫どもが調子に乗らないように見せしめにするだけさ」
「やめてよ…!」
「ニャハッ!ニャハハハハハ!」
「やめろって言っているだろ!!ボクは怒るぞ!!」
「ほぉおおう!どっちがガルムさまのボス猫になるか勝負だぁ!」
二人はボス猫になる戦いをはじめた。
そして勝ったのは、

   ケトルだった。

「残念だったな。お前は今日からボクの配下だ。わかったか?」

「猫ならわかるよな?まず一つ!ボクの寝床で寝るな!二つ目!ボクのおもちゃを勝手にさわるな!そして三つ目!
 ボクを敬うことだ。わかったか?」
「うぅ…うぅ……」
「フッフッフッフッフ!新しい子分は歓迎だぞ!」
ケトルは機嫌よく、しっぽを振る。

ガルムの猟猫は二匹になった。


「お前は今日から雌ヒョウになるんだ!いや!ピューマだ!ジャガーだ!いや…お前をこれから素早いハンターにしてやる!
 お前はモンスターバスターのニャルガガルルガだぁ!」
ガルムはブレアはお気に入りの猟猫にしようとする。

そして彼女は長い期間、ガルムの元で鍛えられ、かつてのブレアはとは思えないほどガルムの色に染まっていた。
「弱い奴なんて死んじゃえばいいんだ」
「ケケケケケ!その調子だブレア」

それからして、鬼の狩人ガルムとケトルと共にブレアはある対象を探していた。
それは、人だった。しかも、相手は手慣れの精鋭。
ガルムは、人も狩るハンターだったのだ!
その対象は勇者アロン。ガルムは依頼者から勇者のハントの依頼を受けていたのだ!

勇者アロンは、共によく戦ってくれている聖女アリシアと猫耳娘のタマミ、
そしてアロンの教官を務めていたレーガンの四人で
行動を共にしていた。

ガルムは四人の命を奪おうとしているのだ!

「よう、お前がラルフ・アロンか?」

「君は誰なんだい」

「オレのことなんかいいだろ?まずは自分の命を心配しな?」
そして男は、四人の前に立ちはだかる!

「くっ…!ここにも影の皇帝の力が…!」

「ケケケケケ!楽しもうぜぇ!」

ガルムは、ブレア、ケトルと一緒に四人に挑む!

その男の攻撃は巧みで、四人を翻弄する。
タマミはケトルを一人で相手にするのが難しくアリシアと二人で戦ってやっとだ。

一方、レーガンはブレアの猛攻から身を守るのに必死だ!
「ひぃ…!」

つまり……。
「……え?」
「ケッケッケッケッケ!数的優位がなくなっちまったなぁ?」
ガルムとアロンが戦うこととなる。

「おいボウズ。なんでお前は木の剣なんだ?こだわりか?」
「これは人を生かす剣さ。斬ることはできない」
「ハァッ!命のやり取りを理解していないようだなぁ!」

「いいかボウズ!この世はやるかやられるかだ!食うか食われるかだ!
その腐った平和ボケを叩きのめしてやる!」
男は自分の背丈くらいの肉斬り包丁を構え、アロンにおそいかかってきた!

「行くぜぇ!」
ガルムはアロンに襲い掛かる!
「タンマー!」
するとアロンがガルムに両手の平を見せて声を上げた。
「なんだ?」
ガルムは立ち止まる。

「いくらほしい?」
アロンはガルムに尋ねる。
「いくら出せる?」
「金貨三十枚でどうだ?」
「五十枚だ。依頼では二十枚だからな」
「たかっ!!」
四人は追い詰められる!

「払えないっていうんなら、てめえらの命だ!
 煙幕の術!」
ガルムは小さな弾を地面に投げつける!
「な!」
アロンは辺りに広がる煙に顔を腕で隠す。
タマミも周りが見えず、劣勢だ。
「ケホッ!ケホッ!これじゃぁ、わからない!」
アリシアもレーガンも思うように行動できない。
するとレーガン冷静に言う。
「オレたちにも見えないということは、奴らにも見えないということだ!」
「なるほど!」
アロンはレーガンの言葉に希望を持つ。

アロンは辺りを確認する。するとアロンは目の前にうっすらと人影を確認した
 たしか奴はあのあたりにいたはず…!

アロンは木の剣を構え、その人影に飛びかかった!
手ごたえはあった!その影は地面に倒れる。
「やったよ!ガルムを倒した!」
アロンは声をあげる。
それを聞いたタマミは嬉しそうに言う。
「やったじゃん!アロン!」
すると、近くにいたブレアが吐き捨てるようにつぶやく。
「あ~ァ。死んじゃったよぉ」
ブレアの言葉にアロンは驚く!
「仲間だろ?」
「仲間?こいつはボクの仲間じゃない。生きるための利用手段だよ」

しばらくすると煙が晴れて、辺りを見渡せるようになる。
しかし…
そこには、頭にコブができたレーガンの姿だった。

タマミは驚く。
「な!コイツはガルムじゃない!」
「レェェェェガァァァァァン!!!」
アロンは自分のミスに嘆くこととなった。

ブレアはガルムの近くでガルムの悪口を言ってしまった…。
「ぁっ…!ガ……ガルム……さま………」
「このクソネコォーーーーッ!!」
ガルムはブレアに蹴りを入れる!
「ぐわぁああ?!!」
「役立たずめ!使えないゴミめ!悪魔ネコにしたかったのによぉ!」
そしてガルムはアロンを見る。
しかし、そこにはアロンたちの姿がなかった…。
「チッ!逃げられたか。だが、あまいな!オレのブレアは鋭い臭覚か何かでどんなところにいても二キロは余裕!数百メートルなんて朝飯前だ!
飛び去ったらどこに行ったか わからない!
海に潜ったらすれ違い!
多くのハンターを泣かせたクソモンス!
その独特な機械的な動きは!ハンターたちを苦しめた!
そしてブレアは、オレの クソモンス対抗特化型の 最強ネコだぁあああ!!」

ガルムはブレアの様子を見る。
「どうだ!ブレア!奴らを見つけたか!」
「…おかしい……見当たらない…」
「…なに?」
「完全に…消えてる……」
「……奴らもこっち側の人間ってことか……
まあいい…今回の依頼は、全員に無制限依頼している成功報酬型だ。成功しなければ報酬はない。
依頼者には直接迷惑はかからねぇ!行くぞ!」
ガルムたちは姿を消す。

そしてガルムは、町や村が見える高い山から声を上げた!
「おい!世界中の社畜ども!聞けぇ!!
世の中はなぁ!食うか食われるかだ!!なぜアフリカは発展が遅い!家畜がなかったからだ!資本主義の始まりだ!
家畜になる奴は敗者だ!食らいつけ!!成り上がれ!!這い上がれ!!上司に食らいつけぇ!!」

この男は意味不快な発言をした。しかし、この男も社会のゲームを知っていた。
すると、近くにいるブレアが話しかける。
「おとなしく言うことを聞いている方がみんなのためだよ。道徳で習わなかったのかい?」
「アホかぁーーー!!
この世は道徳でできていない!!他人は物だぁ!!それがどんな政権だろうと同じだぁ!!
そいつは一生、奴らの駒としていいように使われポイっと捨てられちまうぞぉ!!」
「……そこまで言う……?」

次に男は、あるギルドから目をつけられた。
「あの男が新人ハンターの加入を妨害しているものです」
「やめないか?みんなの迷惑だろ?」
「迷惑だと?オレはアイツらが後悔する前に良いところに行ってもらえるよう助言しただけだ
決めるのはそいつらの意思だ。嫌ならそいつらが戻ってくれるように条件良くしな?」
すると男はガルムに唾を吹き付けた!
「ペッ!!社会のゴミがッ!ぐはっ!!」
「唾かけやがったなぁ!テメー!!
 社畜にしたかったら力づくでやってみろぉオオオオ!!」

そんなトラブルが起きている中、また一人とガルムの前に現れる。
その者は、権力の象徴を見せびらかすように注目を浴びるよぉうな格好をしており
お上品な姿だった。
「あ~あ!動物バッカ狩っているなんて動物たちがかわいそうだぁ…」
すると、ガルムは男に反論する。
「テメエらは人間を食い物にして動物飼っているだろ?」
「何か問題でも?」
「クックックックックック!オレが狩るのは動物だけじゃねえ。人間も狩りに行くぜ?
 ギルド嬢だって、暗殺部隊もいる。世の中よくできてるだろ?」
「だからなんだ?それは人間の都合だろ?私は動物たちのためを思ってやっているのだ」
「いいか?テメエみたいのが愛護を語るんじゃねぇ。お前は自分以外の生き物に優劣を決めて金で猛威を振るってるだけだ」
「私は人間の数を減らし!私に害のある生き物だけ減らしてるんだぞぉー!!」
「それが人間の都合なんだよー!!マヌケェ!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次にガルムはブレアと共に採取をやっていた。
「ブレアはマジで最近のモンスターバスターみたいに優秀だぁ!
こいつはこの辺りの薬草の種類、場所、正確な位置、モンスターの位置、徘徊ルートまで見抜いてやがる!」
「これくらい朝飯前だよ」

「あっ、キノコ」
するとガルムはブレアが指さした方向に飛びかかる。
「あっちに薬草」

「向こうに肉食獣」

「あそこに特産のキノコ!」
ガルムはブレアの指さした方向に飛びかかる。しかし、そこは奈落の崖だった。
ガルムは一直線にそのまま落下した。
「アハハハハ、ハハー!落ちちゃったよ!マヌケだね~!」
ブレアは、落ちて見えなくなったガルムをあざ笑うように見届ける。
「くそ~~、特産のキノコどこだぁ!」
「え?」
なんとブレアの横にガルムがいて、崖をのぞくように見ているのだ!
「あれ?キミ、落ちなかった?」
「ハンターがこの程度の高さで死ぬわけないだろ!高層ビルの屋上から飛び降りても平気だ!」
「ハンターってなんなの?」
「ブレア!キノコはどこだ!」
「もうキノコなんていいでしょ?ほら、あそこの卵はどう?」

ブレアは次に飛竜の卵を指さした。
「なるほど…卵か…見習いの時、冷や汗かきながら運んでいたな~
さて!」
ガルムは飛竜の巣を手探るように触る。
「デデンデ デン デデン」
ガルムは卵を手に取る。するとブレアがガルムの尻を蹴る。
「ガーン!」
ガルムは膝をつき、卵は中身をはき散らす。
「あはははは~、足元は気を付けないとね~♡」
ガルムはもう一度卵を拾う。すると、再びブレアがガルムの尻を蹴る。
「ガーン!」
「…フッハッハッハッハッハ!無様だね~!最強の鬼が、卵を持つと何もできないだから!動物たちの怒りを思い知れ~~!」
  グゥー…
大きな鼻息。二人は振り向くと、そこには卵の生み親の飛竜がこちらを眺めていたのだ。
「「…」」
ガルムとブレアは飛竜を眺める。
「おかあさん!コイツがね!こいつが卵を遊んでいたんだよ!」
ブレアはガルムを指さして懇願する。
すると飛竜は、ガルムとブレアの頭を掴み、壁に叩きつけたのだ!


それからなんとか飛竜から逃げ切ったガルムとブレアは、顔がブクブクに腫れており、鼻から血を流している。

「あそこの池に黄金の魚がいると思うよ」
ブレアは池に指をさす。ガルムは一直線にそこへ向かった。
「ハハ!おもしろいねぇキミ。まるでエサに飛びかかる犬みたいだ」
ブレアは彼を笑う。

「よし!さあ!食らいつけ!」
ガルムは黄金の魚にエサを移動させるが、目も向きもしない。
近くの魚はガルムの投げたエサに近づく。
彼は必死にエサを食べられまいと動かし、黄金の魚の前に移動させるが、相手にされない。
しばらく魚と戦うガルム。しかし、時間だけは過ぎていく。

「ねえ?どうする?あきらめる?」
ブレアは後ろからガルムに姿勢を低くして顔色をうかがうように尋ねる。
すると彼は次の行動出た。
「仕方ない、追い詰めるか」
ガルムは網を用意し、池に足を入れ それを張り巡らせる。
そして、それを徐々に小さくしていき、魚たちの行動範囲を狭くしていく。
「いいか?ブレア。効率のいい狩り方を知りたかったら、人間のマネをしろ
足がとろくて、弱くてカスな生き物だが、弱いからこそ身に着けた知恵がある
人間は弱いが、知恵は鍛えた生き物だ」
ガルムは、網を進めていく。

水面はガルムの足で 音を起こす。

  じゃぶ  じゃぶ  じゃぶじゃ

「ほら、全部とれた」
ガルムは網に大量の魚を手に入れる。

ブレアはガルムをあざ笑うように褒める。

「へぇ~~ 人間ってすごいね~~ 
 でもボク強いから必要ないやぁ ごめんね~」

「安心しな お前より強い奴なんてたくさんいるさ さて、こいつは納品だ」
するとブレアはガルムが手に取った黄金の魚を奪いとり食らいついた。
「ごめん 食べちゃった ボク、ネコだから」
ブレアは邪悪な笑みでガルムを見る。

「クク、後でマグロを食わせてやる」
「ダメだねー。ボク、黄金の魚の味、覚えちゃったから」
「いいねぇ…かわいい奴だ…!気にいったぁ!」

するとガルムは驚くべき光景を目にする。
「こ、これは!」
「ん?」
それは池一面に広がる黄金の魚たちだ!

「なんて数の黄金の魚だ!取り切れないぞ!」
「あきらめる?今戻ったら飛竜がいるけど?」

「よし、網で全部とるか!」
ガルムは再び、網で魚を捕獲しようとする。
すると、ブレアはガルムの妨害をしようと、網に手を伸ばす。
「ブレア!コイツら捕まえたら、お前にやるぞ!」
するとブレアは手を止める。
「うん わかった」

「さて!余った魚は納品だぁ!」
ガルムは余った魚を納品箱に入れる。

「あそこに採掘できそうなところがるよ?」
「なに?!本当か?!」
ガルムはピッケルをもってそこを叩く。
「これは!」
「なんだい?それ?」
「これはな!落としたらダメになる鉱石だ!丁寧に持って行かなくては!」

するとブレアは邪悪な笑みを浮かべる。
「へぇ~~~気を付けないとね~~~」

「どうする?肉食獣の群れがいるよ?通る?」
「行くしかねえだろ!」
ガルムは肉食獣の群れに無謀にも入る。
「なぁ兄ちゃん!大事そうに持ってるなぁ?卵か?ここはオレたちの縄張りだぜ?ここらのものはオレたちのものだ。置いてけよ」
ガルムは鉱石で彼らを殴る。
「うげ!」
それを見たブレアはガルムに尋ねる。
「ねえ?それ大事なものなんでしょ?乱暴に扱って大丈夫なの?」
「コイツは鉱石だ。奴らの頭なんて大したことはねぇ!」

そしてガルムは再び納品箱にたどり着く。
「よいしょっと…」
ガルムはその石を箱に入れようとする。すると。
ブレアが再びガルムを蹴る。
「気を抜いたらダメでしょ~?足元は良く見ないとぉ~」
すると鉱石は光を放ち、ブレアを巻き込み、爆発した

その爆発は独特な形をしており、後に人々からフラワーボンバーと名付けられた。

全身が真っ黒になったガルムとブレア。
「爆発するんだね…」
「よし!回復だ!」
「良薬な即効薬なんて、この世にないよ?毒はあるけどね」
「ベッドで回復だ!」
ブレアはしばらくガルムを眺める。
しばらくするとガルムは目を覚まし起き上がる。
「これで全回復だ!」
「気のせいじゃないの?」

「さて!採取に励むぞ!次の狩りのために!」
「邪魔してあげるね~~♡」

ガルムとブレアの狂気の狩人生活は続いていく。



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