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大聖の恋
第78話
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カケルくんに連絡してレポートを受け取りに来てもらうのにまたカフェで待ち合わせをする。
カケル:「本当にレポート書いてくれたんだ。嬉しいな。」
俺:「正直、最初はレポート⁉︎って感じだったけど、ゲームやるだけじゃなくて、どんな思いでこうしたかとか考えたりして、ゲームを違う角度で楽しめたよ。」
カケル:「お!レポートを楽しめるって、なかなかだね。じゃあ読ませていただきます。」
カケルくんはしばらく黙ってレポートに集中する。
俺と藍田はカケルくんの表情を見ながらドキドキして待つ。
カケルくんが読み終わり、
「なるほどね、お化け屋敷屋敷が好きな男子と苦手な女子の対比がすごく分かりやすくて、参考になる!
すごいね、まさかここまでのものを作ってくれるとは!ありがとう!」
とめちゃくちゃ喜んでくれた。
藍田:「じゃあ、あの、オリエンテーリングの件は…?」
カケル:「もちろん最初から言ってる通り全然気にしてない。
逆に、なんか皆にずっと嫌な思いをずっと持たせてしまってオレの方が申し訳ないです。」
藍田:「嫌な思いだなんて、全然だよ。」
カケル:「うん、でもオレが勝手に1人で行動した結果、皆に迷惑かけて、その上申し訳ない思いを長い間ずっと抱かせてたんだから、本当ならオレがごめんなさいなのに。
でもさ、それで皆がオレのこと覚えてくれてたのはすごく嬉しい。ありがとう。」
俺:「カケルくんに会えて良かった。モヤモヤがスッキリしたよ。」
カケル:「で、2人の間に進展はあったのかな?」
俺:「え、な、何?まだ何もないよ。」
カケル:「まだ?」
俺:「いや、まだっていうか、その…。」
カケル:「学生の恋愛って、大事だよ。卒業して仕事やりだすとさ、自分の時間てなかなか取れなくなるんだ。会社とか仕事にもよるだろうけど。
純粋に恋愛を楽しめるのって、学生のうちだと思う。
ボヤボヤしてたらあっという間に卒業になっちゃうよ。」
俺:「そうなんだろうけど…。」
藍田をチラッと見たら、藍田も少し困ったような表情をしてる。
カケル:「藍田さんもさ、あの時本宮くんしか見てなくて、オレのことほったらかしにしてたくらいだからね。
でも、いつまでも見てるだけじゃダメだと思うよ。」
藍田:「え、私そんな、ちがっ…」
カケル:「冗談!
藍田さん、相変わらずおもしろいよね。小学3年生のままだよね。
そういえばさ、藍田さんからかってお父さんに追いかけられてた男子いたもんね。めちゃ面白かった。
このオレでさえ、いつか藍田さんからかってみようって思ったもんね。」
藍田:「ヤダ、カケルくんたら!」
カケルくんは、優媛さんと久しぶり会うからと、また1人で先に帰ってしまった。
俺と藍田は店を出て、近くの公園を散歩する。
はい、俺の告白タイムです。
人気の少ない場所のベンチに座り、口から飛び出しそうなくらいの心臓をなんとか整えて、
「藍田、オレ、小学校の時からずっと藍田のことが好きなんだ。
中学卒業して全然会えてなくて、その時藍田から気持ちも卒業してたかと思ってたけど、久しぶりに会ったらやっぱりまだ好きで、いやむしろ今の方がが好きなんだ。
だから、オレと付き合ってください。」
言えたー!
「…私も、さっきのカケルくんの話、ウソじゃなくて、あの時ずっと本宮しか見てなかったんだ。あの時だけでもないんだけど、ずっと…。だからすごく嬉しい!
でも、付き合うのは…。」
「お父さんのこと?」
「うん…どうしても、なんか罪悪感というか、ダメなことしてる気持ちになっちゃいそう。」
「オレは待つ!」
「?待つ?」
「うん。友達でもいい、今は。藍田の1番近い友達で。友達として付き合いたい。それでもダメ?」
「いい!それでいいの?
中途半端じゃない?」
「全然それでいい。一緒にいて話して、たまにどっか出掛けて遊んで、門限までにちゃんと家に帰る!全然大丈夫!」
「嬉しい!じゃあ、よろしくお願いします!」
「ただ、友達とかには〝彼女〟って言っていい?」
「うん。皆には〝彼氏〟で。」
微妙な間ではあるけど、そういうことになりました。
とは言ってもね、まだ大学生の若い2人なので、ついつい磁石のようにくっついてしまうのでした。
ちなみに、何故俺と最初に2人で会うのを嫌がったかというと、
「付き合えないのに会って、好きっていう気持ちだけがいっぱいになったら辛い。
それに、いきなり2人なんて、緊張し過ぎて喋れない。
カケルくんなら昔のことだけど、道場来てたから、クッションにして話がてきると思った。」
だそうです。
藍田さん、それは分かりにくいよ、とっても。
カケル:「本当にレポート書いてくれたんだ。嬉しいな。」
俺:「正直、最初はレポート⁉︎って感じだったけど、ゲームやるだけじゃなくて、どんな思いでこうしたかとか考えたりして、ゲームを違う角度で楽しめたよ。」
カケル:「お!レポートを楽しめるって、なかなかだね。じゃあ読ませていただきます。」
カケルくんはしばらく黙ってレポートに集中する。
俺と藍田はカケルくんの表情を見ながらドキドキして待つ。
カケルくんが読み終わり、
「なるほどね、お化け屋敷屋敷が好きな男子と苦手な女子の対比がすごく分かりやすくて、参考になる!
すごいね、まさかここまでのものを作ってくれるとは!ありがとう!」
とめちゃくちゃ喜んでくれた。
藍田:「じゃあ、あの、オリエンテーリングの件は…?」
カケル:「もちろん最初から言ってる通り全然気にしてない。
逆に、なんか皆にずっと嫌な思いをずっと持たせてしまってオレの方が申し訳ないです。」
藍田:「嫌な思いだなんて、全然だよ。」
カケル:「うん、でもオレが勝手に1人で行動した結果、皆に迷惑かけて、その上申し訳ない思いを長い間ずっと抱かせてたんだから、本当ならオレがごめんなさいなのに。
でもさ、それで皆がオレのこと覚えてくれてたのはすごく嬉しい。ありがとう。」
俺:「カケルくんに会えて良かった。モヤモヤがスッキリしたよ。」
カケル:「で、2人の間に進展はあったのかな?」
俺:「え、な、何?まだ何もないよ。」
カケル:「まだ?」
俺:「いや、まだっていうか、その…。」
カケル:「学生の恋愛って、大事だよ。卒業して仕事やりだすとさ、自分の時間てなかなか取れなくなるんだ。会社とか仕事にもよるだろうけど。
純粋に恋愛を楽しめるのって、学生のうちだと思う。
ボヤボヤしてたらあっという間に卒業になっちゃうよ。」
俺:「そうなんだろうけど…。」
藍田をチラッと見たら、藍田も少し困ったような表情をしてる。
カケル:「藍田さんもさ、あの時本宮くんしか見てなくて、オレのことほったらかしにしてたくらいだからね。
でも、いつまでも見てるだけじゃダメだと思うよ。」
藍田:「え、私そんな、ちがっ…」
カケル:「冗談!
藍田さん、相変わらずおもしろいよね。小学3年生のままだよね。
そういえばさ、藍田さんからかってお父さんに追いかけられてた男子いたもんね。めちゃ面白かった。
このオレでさえ、いつか藍田さんからかってみようって思ったもんね。」
藍田:「ヤダ、カケルくんたら!」
カケルくんは、優媛さんと久しぶり会うからと、また1人で先に帰ってしまった。
俺と藍田は店を出て、近くの公園を散歩する。
はい、俺の告白タイムです。
人気の少ない場所のベンチに座り、口から飛び出しそうなくらいの心臓をなんとか整えて、
「藍田、オレ、小学校の時からずっと藍田のことが好きなんだ。
中学卒業して全然会えてなくて、その時藍田から気持ちも卒業してたかと思ってたけど、久しぶりに会ったらやっぱりまだ好きで、いやむしろ今の方がが好きなんだ。
だから、オレと付き合ってください。」
言えたー!
「…私も、さっきのカケルくんの話、ウソじゃなくて、あの時ずっと本宮しか見てなかったんだ。あの時だけでもないんだけど、ずっと…。だからすごく嬉しい!
でも、付き合うのは…。」
「お父さんのこと?」
「うん…どうしても、なんか罪悪感というか、ダメなことしてる気持ちになっちゃいそう。」
「オレは待つ!」
「?待つ?」
「うん。友達でもいい、今は。藍田の1番近い友達で。友達として付き合いたい。それでもダメ?」
「いい!それでいいの?
中途半端じゃない?」
「全然それでいい。一緒にいて話して、たまにどっか出掛けて遊んで、門限までにちゃんと家に帰る!全然大丈夫!」
「嬉しい!じゃあ、よろしくお願いします!」
「ただ、友達とかには〝彼女〟って言っていい?」
「うん。皆には〝彼氏〟で。」
微妙な間ではあるけど、そういうことになりました。
とは言ってもね、まだ大学生の若い2人なので、ついつい磁石のようにくっついてしまうのでした。
ちなみに、何故俺と最初に2人で会うのを嫌がったかというと、
「付き合えないのに会って、好きっていう気持ちだけがいっぱいになったら辛い。
それに、いきなり2人なんて、緊張し過ぎて喋れない。
カケルくんなら昔のことだけど、道場来てたから、クッションにして話がてきると思った。」
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