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アユタの秘密
第44話
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タープテントを立てて、テーブルやチェアをセットしたら、それだけで汗をかいたので、一旦車のクーラーにあたって涼む。
ちょっと落ち着いたら、外に出てチェアに座る。
ずっと車の中だったら、キャンプ場に来た意味無いからね。
ペットボトルのお茶を飲みながら、外の気温にも慣れたところで、
カケル:「それじゃあ、オリエンテーリング行きますか!」
「え⁉︎」
カケルくん以外の男3人は驚いた。
お姉さんがいるのに、オリエンテーリング?
お姉さんはどうするんだ?
俺:「そもそもだけど、カケルくんはオリエンテーリングしていいの?」
カケル:「何で?ダメ?」
俺:「だって、どこに看板とかあるのかも、問題の答えも全部知ってるよね?
絶対MVPになっちゃうよ。」
カケル:「いやいや、さすがにMVP競争には参加しないよ。それに、君たちにヒントあげるとかも、無いよ。」
俺:「いやー、ヒントはちょっとくらいあっても…。」
佑:「どの級するの?初級の最初から?中級?」
アユタ:「そうそう、このゲームさ、初級やらないと中級できないとか、この縛りは不都合だなって最初から思ってた。
ずっと同じメンバーならいいけど、来る度にメンバー変わる人だったら毎回初級しかできないよな。」
カケル:「あ、あのルールは、君たちがやる時だけの特別ルールだよ。隠しコマンドをやってもらうための。
普通はそんなルール無くて、どれやっても、例えばいきなり上級でも大丈夫。」
佑:「でもさ、初級の点数によって、選べるコースも違ってたよね?初級やらないとやっぱりダメなんじゃ?」
カケル:「それもあの時だけのルール。初級やらなきゃいけないって理由のための。」
俺:「そうだったんだ。でもそのルールと隠しコマンドとどう関係あるの?」
カケル:「高得点を狙うなら、いきなり上級をやる可能性があるよね?
こんな遠い所にわざわざ何回も来ないから、1回で高得点狙うかもって。
そしたら中級はやらないよね。
次に、もし中級からするとしたら、獲得アイテムが少なすぎるんだ。隠しコマンドのためにオリエンテーリングの設定はそんなに変えられないし。すぐ負けてもらったら、テストにならないからね。
それからさ、初級をしっかりやった後の方が、特別感というか、“隠しコマンド”っていう感じが増してワクワクするでしょ?」
俺:「初級だけで終わって、中級やらない可能性あるよね?」
カケル:「それだとめっちゃ寂しかったね。一応、隠しコマンドの情報流れるようにしてたけどね。」
俺:「もしかして、“キャンプ場の無料券当たった”っていうネット情報もカケルくんが⁉︎」
カケル:「うん実は。で、俺の流した情報が検索で見つけやすいようにしてた。
本宮くん達多分、検索するだろうと思ってたし。」
アユタ:「それでもやらなかったら?」
カケル:「直接“こんなのありますよー”って言うか、帰ってしまってたら“もう一回、こんなのあるんで来てください”ってキャンプ場申し込みの時の番号にショートメールでも送ってアピールしてたかも。」
俺:「めっちゃターゲット。」
カケル:「冗談だよ。さすがにそこまではしないよ、諦める。」
佑:「じゃあ、さっきの話に戻るけど、今からどれやるの?」
カケル:「間中さんはどのコースやりたい?」
優媛:「どれでもいいよ、私は。」
俺:「お姉さん、本当にやるんですか?」
優媛:「私はついてくだけ。君たちがやってるところを見たいの。そのために来たんだし。」
佑:「もしかして、お姉さんもこのオリエンテーリングのゲームに関係してるんですか?」
優媛:「うん、実は。」
優媛はテヘッと笑った。
ちょっと落ち着いたら、外に出てチェアに座る。
ずっと車の中だったら、キャンプ場に来た意味無いからね。
ペットボトルのお茶を飲みながら、外の気温にも慣れたところで、
カケル:「それじゃあ、オリエンテーリング行きますか!」
「え⁉︎」
カケルくん以外の男3人は驚いた。
お姉さんがいるのに、オリエンテーリング?
お姉さんはどうするんだ?
俺:「そもそもだけど、カケルくんはオリエンテーリングしていいの?」
カケル:「何で?ダメ?」
俺:「だって、どこに看板とかあるのかも、問題の答えも全部知ってるよね?
絶対MVPになっちゃうよ。」
カケル:「いやいや、さすがにMVP競争には参加しないよ。それに、君たちにヒントあげるとかも、無いよ。」
俺:「いやー、ヒントはちょっとくらいあっても…。」
佑:「どの級するの?初級の最初から?中級?」
アユタ:「そうそう、このゲームさ、初級やらないと中級できないとか、この縛りは不都合だなって最初から思ってた。
ずっと同じメンバーならいいけど、来る度にメンバー変わる人だったら毎回初級しかできないよな。」
カケル:「あ、あのルールは、君たちがやる時だけの特別ルールだよ。隠しコマンドをやってもらうための。
普通はそんなルール無くて、どれやっても、例えばいきなり上級でも大丈夫。」
佑:「でもさ、初級の点数によって、選べるコースも違ってたよね?初級やらないとやっぱりダメなんじゃ?」
カケル:「それもあの時だけのルール。初級やらなきゃいけないって理由のための。」
俺:「そうだったんだ。でもそのルールと隠しコマンドとどう関係あるの?」
カケル:「高得点を狙うなら、いきなり上級をやる可能性があるよね?
こんな遠い所にわざわざ何回も来ないから、1回で高得点狙うかもって。
そしたら中級はやらないよね。
次に、もし中級からするとしたら、獲得アイテムが少なすぎるんだ。隠しコマンドのためにオリエンテーリングの設定はそんなに変えられないし。すぐ負けてもらったら、テストにならないからね。
それからさ、初級をしっかりやった後の方が、特別感というか、“隠しコマンド”っていう感じが増してワクワクするでしょ?」
俺:「初級だけで終わって、中級やらない可能性あるよね?」
カケル:「それだとめっちゃ寂しかったね。一応、隠しコマンドの情報流れるようにしてたけどね。」
俺:「もしかして、“キャンプ場の無料券当たった”っていうネット情報もカケルくんが⁉︎」
カケル:「うん実は。で、俺の流した情報が検索で見つけやすいようにしてた。
本宮くん達多分、検索するだろうと思ってたし。」
アユタ:「それでもやらなかったら?」
カケル:「直接“こんなのありますよー”って言うか、帰ってしまってたら“もう一回、こんなのあるんで来てください”ってキャンプ場申し込みの時の番号にショートメールでも送ってアピールしてたかも。」
俺:「めっちゃターゲット。」
カケル:「冗談だよ。さすがにそこまではしないよ、諦める。」
佑:「じゃあ、さっきの話に戻るけど、今からどれやるの?」
カケル:「間中さんはどのコースやりたい?」
優媛:「どれでもいいよ、私は。」
俺:「お姉さん、本当にやるんですか?」
優媛:「私はついてくだけ。君たちがやってるところを見たいの。そのために来たんだし。」
佑:「もしかして、お姉さんもこのオリエンテーリングのゲームに関係してるんですか?」
優媛:「うん、実は。」
優媛はテヘッと笑った。
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