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アユタの秘密
第43話
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アユタがリビングに降りてきてから、30分くらいしてカケルくんが降りてきた。
カケルくんの後ろには泣き腫らした顔のお姉さんがいる。
泣いた後の顔だが、すごく綺麗な人だ。
アユタが“素敵女子”って言ったのは納得だ。
でも、泣き顔を見られるのはきっと嫌だろうと、俺と佑はお姉さんから目線を外していた。
お姉さんはお母さんと抱き合い、「心配かけてごめんなさい。」と言った。
そして俺達にも「お騒がせしてごめんなさい。」と言ってまた2階の自分の部屋へ戻って行く。
それからカケルくんは、お母さんに、
「優媛さんをキャンプに誘ってもいいですか?」と断りを入れる。
アユタのお母さんは、
「男性ばかりだけど、アユタもいるし、本人がオッケーなら私は全然構わないですよ。」
と言ってくれた。
カケルくんはまたお姉さんに交渉しにお姉さんの部屋まで行く。
少し時間がかかったが、“オッケー”がもらえたみたいだ。
俺達のバイトの都合などを擦り合わせ、1番早い日をキャンプ場に問い合わせると、すんなり予約が取れた。
俺達はそれこそ、ここから近いキャンプ場の方がいいんじゃないかと思ったけど、あの『山緑野キャンプ場』じゃないとダメらしい。
出発は3日後だ。
今回はカケルくんが言い出しっぺなので、準備は自分がすると言う。
3日後、俺と佑が待ち合わせの場所で待っていると、カケルくんが車に乗ってやって来た。
カケル:「お待たせ。」
立派なキャンピングカーに、俺達はびっくりだ。
俺:「カケルくん、すごーい!」
佑:「まさかキャンピングカーとは!すごい、豪華!」
カケル:「あのキャンプ場はキャンピングカー内で寝てもオッケーだからね。
優媛さん女性1人だからさ、アユタくんとテントでもいいし、キャンピングカーの方がよければこっちでもと思って。
いくら山でもすごく暑いみたいだし。」
佑:「カケルくんて、優しい。」
カケルくんはちょっと照れてる。
俺達を拾った後は、アユタの家に向かう。
アユタは、俺達が行った日、東京には戻らずそのまま実家に留まった。
お姉さんは部屋から出たといってもまだ本調子じゃなく、少しリビングで過ごしてまた自室に戻るらしい。
お母さんがすごく気を遣って接してくるのが少し居心地悪いみたいだ。
カーナビのおかげでほとんど迷うことなくアユタの家に着く。
アユタとお姉さんはちゃんと準備して待っていた。
お母さんにご挨拶して、荷物を積んだら出発だ。
俺と佑は、お姉さんとどう接していいか戸惑うが、お姉さんがニコツと微笑んでくれたので、なんか大丈夫な気がした。
移動中、お姉さんは車の外を眺めて静かにしている。
俺達は段々テンションが上がってきて、盛り上がる。
運転のメインはカケルくんで、途中交代はしたけど、カケルくんは運転が好きみたいで、ほとんどお任せしてしまった。
アユタの家からは、キャンプ場まで4時間かからずに着いた。
でも出発自体が遅かったので、着いたのはお昼の1時を過ぎていた。
お昼ごはんは道中に車内で済ませた。
キャンプ場の受付で、「あれー?来たの?」とカケルくんが受付の人に歓迎され、中に入る。
前来たときより若干キャンパーの人数が多いけど、圧迫感はない。
俺達の場所に車を止めてタープテントを立てる。
今日の天気は薄曇りだが、やっぱり夏は暑い!
カケルくんの後ろには泣き腫らした顔のお姉さんがいる。
泣いた後の顔だが、すごく綺麗な人だ。
アユタが“素敵女子”って言ったのは納得だ。
でも、泣き顔を見られるのはきっと嫌だろうと、俺と佑はお姉さんから目線を外していた。
お姉さんはお母さんと抱き合い、「心配かけてごめんなさい。」と言った。
そして俺達にも「お騒がせしてごめんなさい。」と言ってまた2階の自分の部屋へ戻って行く。
それからカケルくんは、お母さんに、
「優媛さんをキャンプに誘ってもいいですか?」と断りを入れる。
アユタのお母さんは、
「男性ばかりだけど、アユタもいるし、本人がオッケーなら私は全然構わないですよ。」
と言ってくれた。
カケルくんはまたお姉さんに交渉しにお姉さんの部屋まで行く。
少し時間がかかったが、“オッケー”がもらえたみたいだ。
俺達のバイトの都合などを擦り合わせ、1番早い日をキャンプ場に問い合わせると、すんなり予約が取れた。
俺達はそれこそ、ここから近いキャンプ場の方がいいんじゃないかと思ったけど、あの『山緑野キャンプ場』じゃないとダメらしい。
出発は3日後だ。
今回はカケルくんが言い出しっぺなので、準備は自分がすると言う。
3日後、俺と佑が待ち合わせの場所で待っていると、カケルくんが車に乗ってやって来た。
カケル:「お待たせ。」
立派なキャンピングカーに、俺達はびっくりだ。
俺:「カケルくん、すごーい!」
佑:「まさかキャンピングカーとは!すごい、豪華!」
カケル:「あのキャンプ場はキャンピングカー内で寝てもオッケーだからね。
優媛さん女性1人だからさ、アユタくんとテントでもいいし、キャンピングカーの方がよければこっちでもと思って。
いくら山でもすごく暑いみたいだし。」
佑:「カケルくんて、優しい。」
カケルくんはちょっと照れてる。
俺達を拾った後は、アユタの家に向かう。
アユタは、俺達が行った日、東京には戻らずそのまま実家に留まった。
お姉さんは部屋から出たといってもまだ本調子じゃなく、少しリビングで過ごしてまた自室に戻るらしい。
お母さんがすごく気を遣って接してくるのが少し居心地悪いみたいだ。
カーナビのおかげでほとんど迷うことなくアユタの家に着く。
アユタとお姉さんはちゃんと準備して待っていた。
お母さんにご挨拶して、荷物を積んだら出発だ。
俺と佑は、お姉さんとどう接していいか戸惑うが、お姉さんがニコツと微笑んでくれたので、なんか大丈夫な気がした。
移動中、お姉さんは車の外を眺めて静かにしている。
俺達は段々テンションが上がってきて、盛り上がる。
運転のメインはカケルくんで、途中交代はしたけど、カケルくんは運転が好きみたいで、ほとんどお任せしてしまった。
アユタの家からは、キャンプ場まで4時間かからずに着いた。
でも出発自体が遅かったので、着いたのはお昼の1時を過ぎていた。
お昼ごはんは道中に車内で済ませた。
キャンプ場の受付で、「あれー?来たの?」とカケルくんが受付の人に歓迎され、中に入る。
前来たときより若干キャンパーの人数が多いけど、圧迫感はない。
俺達の場所に車を止めてタープテントを立てる。
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