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第11話

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 3つ目のポストに着いた。

俺と佑の問題。
『プレイヤーの攻撃、
 問題:“賞味期限”とは?』

『①安全に食べられる期限 ②おいしく食べられる期限 ③開封しても品質が変わらない期限 ④その日の夜12時を過ぎると直ちに破棄しなきゃいけないな、と思う日』

 俺:「賞味期限てさ、①も②もどっちもそうなんじゃない?安全で、おいしく。」

 佑:「オレさ、実は④なんだよね。夜12時きっかりではないけど、でもそんな感じで思ってるかも。だからいっつも賞味期限気にしてさ、過ぎないようにチェックしてる。」

 アユタ:「賞味期限?オレはちゃんと守るけど、オレの母親はあんまり気にしないんだよね。で、“おいしく食べるための目安なんだから、細かいこと言うな”って怒られる。」

俺:「思い出した。多分さ、②が正しいんだ。アユタのお母さんの言う通り。でも、日にち切ってあったらつい“その日まで”って思っちゃうよな。」

 ②で正解。

 俺:「100コインと“痛み止めの薬”だって。クマノイとか秘薬とは違うのか?」
 佑:「クマノイって、よくわからないけど、痛み止めではないと思うよ。」
 俺:「そっか。また分からんアイテムきたな。」
 佑:「オレのは“ピコピコハンマー”だよ。もしかしたら、どっちかがレアなのかもね。」
 俺:「ならいいな。」

アユタの問題
『プレイヤーの攻撃
 問題:レチノールやレチナールなどの総称、βカロテンからの変換、脂溶性ビタミンといえば?』

『①ビタミンA ②ビタミンC ③ビタミンD ④ビタミン愛』

 アユタ:「俺にこの問題は簡単だ。自称料理男子だからな。」

 佑:「料理男子って、こんなビタミンとかも勉強するの?」

 アユタ:「この前買った料理のレシピ本の豆知識にたまたま書いてあった。答えは①。」

 佑:「あーなるほど。料理しない人は料理本買わないもんね、オレだけど。」

 俺:「おーい、誰か“愛”について触れてやってくれ。」

 アユタ:「俺の料理には愛を全部入れてある。以上!」

 アユタは100コインと“ガルガーノの剣”をゲットした。

 次へ向かう。

 途中に鳥の絵の看板が吊り下げられてる。
 俺とアユタは“翼”をゲットした。

 佑:「『大カモメがやってきた。大カモメはウサギを連れ去った。』だって!ひどい、オレのウサギちゃん!」

 アユタ:「うわ。食べられるってことじゃね?なんてひどい。弱肉強食だ。」

 俺:「なんか可哀想だな。ウサギ、星に願ってあげよ。」

 佑:「そうだよ!“星に願いを”使えるかな?
 “使う”
 あった!“ウサギを返してもらう” 
 ちゃんとプログラムに入ってた。
 やったー帰ってきた、おかえりウサギちゃん。」

 俺:「よかったな。」

 佑:「サンキュー大聖。代わりに初級のアイテム使ってマイナス100コインだ。でもいいや。」

 俺達はまた別に宝箱を見つけ、100コインゲットした。
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