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第9話
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帰り支度をして車を入り口の駐車場へ移動しチェックアウトを済ませる。
9時になったので管理棟のイベント受付へ行く。
「おはようございます。」
昨日と同じ人だ。
「今日は中級をやりに来ました。」
「ありがとうございます。
では、中級コースの説明をしますね。
中級コースにはA・B・Cの3コースがあります。コースは3人で同じコースを選んでください。
次に、ゲームの難易度が人によって違います。
初級のコインが1500未満の人は①のみ、1500~2500未満の人は①か②、2500以上の人は①②③のどれでもお好きな難易度が選べます。
①は初級と同じ小学生レベルで、②は中学生、③は高校生くらいが目安です。だいたいですが。」
「難易度が高いと、コイン獲得は不利なんじゃないですか?」と質問する。
「①はコイン獲得の数そのままですが、②は1.1倍で③は1.2倍になります。
この倍率が多いとみるか、少ないとみるかは、まあ、どうでしょうか?」
俺:「オレだけ①か②からか…。なんか寂しい。」
佑:「オレ、②でいいや、本当は①でもいいくらいだけど、それだとコインの獲得が少ないもんね。初級で何回か間違えてるくらいだから、③は自信ない。」
アユタ:「オレは③いくぜ!一人でも寂しくないぞぉ。」
「中級のコースはBでお願いします。」
俺はネットの書き込みで見たコースを選ぶ。
「分かりました。中級コースの地図とコンパスをお渡ししますので、Bコースの所を見て進んでください。
スタートする時に、アプリでBコースと①か②か③を選んでください。
BコースのポストにはQRコードが3つありますが、それぞれ対応したものしか読み込みません。
その他の注意事項は昨日言った通りです。
何か質問はありますか?」
俺:「今月の、現在のトップは何コインですか?」
「すみません、他の方とフェアじゃないので、お教えできません。」
俺:「そうなんですね。分かりました。じゃあ、全力で頑張ります。」
「はい、検討を祈ります。
あ、そうだ、その前に…、皆さんチェックアウトして、車を入り口の駐車場に移動したんですよね?
実は、最近車上荒らしが出没してるんです。
場内で、常に誰かの目がある所はまだ大丈夫なんですが、入り口の駐車場で、人の入れ替わりがある時に特に狙われやすいです。
なので、お手数ですが、もう一度車の窓と施錠の確認をしてきていただきたいのですが。」
俺:「今ですか?」
「はい、すみませんが…。」
佑:「俺、行ってこようか?」
俺:「いや、鍵オレ持ってるし、行ってくるよ。」
俺は小走りに、急いで車に戻り、窓とドアの施錠を確認した。
管理棟に戻る時、ドライブスルーの受付の人に声をかけられる。
「今さっき、落とし物の届け出があったんです。家の鍵みたいなんですけど、落としてませんか?」
俺はまさか⁉︎と思って、その鍵をよく見る。こんな所で落として帰ったら大変なことだと思った。でも、俺のじゃない。
「オレのではありませんが…、他の2人にも確認してみます。」と言って、管理棟に戻る。
時間に追われてるわけでもなかったが、人を待たせていると思うとちょっと焦った。正直、こんな時に!と思った。
管理棟に着いて確認したが、2人とも自分の鍵ではないと言う。
すると、
「私のかもしれません!」
と、まさかのゲームの受付の人。
電話で確認すると、どうやらそうらしい。
なんておっちょこちょいな職員さんだと、俺達は3人、顔を見合わせて苦笑いした。
「お騒がせしましてすみません。
それと、車のご確認ありがとうございました。
それでは、お気をつけて、頑張ってください。行ってらっしゃいませ。」
少しワラワラと慌ただしかったが、やっとゲームへ出発だ!
9時になったので管理棟のイベント受付へ行く。
「おはようございます。」
昨日と同じ人だ。
「今日は中級をやりに来ました。」
「ありがとうございます。
では、中級コースの説明をしますね。
中級コースにはA・B・Cの3コースがあります。コースは3人で同じコースを選んでください。
次に、ゲームの難易度が人によって違います。
初級のコインが1500未満の人は①のみ、1500~2500未満の人は①か②、2500以上の人は①②③のどれでもお好きな難易度が選べます。
①は初級と同じ小学生レベルで、②は中学生、③は高校生くらいが目安です。だいたいですが。」
「難易度が高いと、コイン獲得は不利なんじゃないですか?」と質問する。
「①はコイン獲得の数そのままですが、②は1.1倍で③は1.2倍になります。
この倍率が多いとみるか、少ないとみるかは、まあ、どうでしょうか?」
俺:「オレだけ①か②からか…。なんか寂しい。」
佑:「オレ、②でいいや、本当は①でもいいくらいだけど、それだとコインの獲得が少ないもんね。初級で何回か間違えてるくらいだから、③は自信ない。」
アユタ:「オレは③いくぜ!一人でも寂しくないぞぉ。」
「中級のコースはBでお願いします。」
俺はネットの書き込みで見たコースを選ぶ。
「分かりました。中級コースの地図とコンパスをお渡ししますので、Bコースの所を見て進んでください。
スタートする時に、アプリでBコースと①か②か③を選んでください。
BコースのポストにはQRコードが3つありますが、それぞれ対応したものしか読み込みません。
その他の注意事項は昨日言った通りです。
何か質問はありますか?」
俺:「今月の、現在のトップは何コインですか?」
「すみません、他の方とフェアじゃないので、お教えできません。」
俺:「そうなんですね。分かりました。じゃあ、全力で頑張ります。」
「はい、検討を祈ります。
あ、そうだ、その前に…、皆さんチェックアウトして、車を入り口の駐車場に移動したんですよね?
実は、最近車上荒らしが出没してるんです。
場内で、常に誰かの目がある所はまだ大丈夫なんですが、入り口の駐車場で、人の入れ替わりがある時に特に狙われやすいです。
なので、お手数ですが、もう一度車の窓と施錠の確認をしてきていただきたいのですが。」
俺:「今ですか?」
「はい、すみませんが…。」
佑:「俺、行ってこようか?」
俺:「いや、鍵オレ持ってるし、行ってくるよ。」
俺は小走りに、急いで車に戻り、窓とドアの施錠を確認した。
管理棟に戻る時、ドライブスルーの受付の人に声をかけられる。
「今さっき、落とし物の届け出があったんです。家の鍵みたいなんですけど、落としてませんか?」
俺はまさか⁉︎と思って、その鍵をよく見る。こんな所で落として帰ったら大変なことだと思った。でも、俺のじゃない。
「オレのではありませんが…、他の2人にも確認してみます。」と言って、管理棟に戻る。
時間に追われてるわけでもなかったが、人を待たせていると思うとちょっと焦った。正直、こんな時に!と思った。
管理棟に着いて確認したが、2人とも自分の鍵ではないと言う。
すると、
「私のかもしれません!」
と、まさかのゲームの受付の人。
電話で確認すると、どうやらそうらしい。
なんておっちょこちょいな職員さんだと、俺達は3人、顔を見合わせて苦笑いした。
「お騒がせしましてすみません。
それと、車のご確認ありがとうございました。
それでは、お気をつけて、頑張ってください。行ってらっしゃいませ。」
少しワラワラと慌ただしかったが、やっとゲームへ出発だ!
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