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第7話
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アユタはずっと黙って携帯を見ていたが、
「最近、この近くに新しいオートキャンプ場ができたみたい。それから…グランピングリゾートも、違う場所にオープンしたんだって。だからここの客がそっち流れたのかも。」と言ってきた。
俺:「へー、グランピング行ってみたい!」
アユタ:「行ってみたいけど、グランピングも新しいオートキャンプもずっと予約がいっぱいで無理だな。それに、グランピングは高い。」
佑:「俺もさ、ここの評判とか検索したけど、全然変なこと書いてる人いないよ。
あとさ、オリエンテーリング1位で無料券当たったって、券の画像アップしてる人いた。」
俺:「どれどれ?本当に貰えるんだ⁉︎」
俺とアユタは、佑の携帯を覗き込む。
佑:「この人の書き込みだと、6番目のポストの裏にあるQRコードで、別のコースが読み込めて、それで高得点獲得できるんだって。
ただ、隠しコマンドのサブゲームだからお店の人に聞いても教えてくれないんだけど、ちゃんとゲームコインも認められるんだって。」
俺:「へー!じゃあさ、やっぱただのゲームで、面白いやつなんじゃない⁉︎」
佑:「しかも、その隠しコマンドのコースが最高なんだって!」
アユタ「マジか⁉︎」
俺:「“ヤバいやつ”はそれだったんだ!」
佑:「なんか盛り上がってきたね!」
アユタ:「明日どうする?連泊にする?連泊じゃなくてもいいっちゃいいけど…。」
佑:「楽しいから連泊にしようって言ってて、ヤバそうだからやめようってなって、で?結局どうする?」
俺:「悩むなぁ。なんか、1回気分落ちちゃったもんなー。」
アユタ:「最高得点取るなら、上級コースは必須だと思ってたけど、中級でも隠しコマンドでいけるなら泊まりじゃなくてもいいか。
もし無料券当たったら、またここ来る?」
俺:「それも悩むところ。だって東京から5時間だろ?2回目来るかなー?
あ、違う、関東近辺にも使えるとこあるんだった。」
佑:「ゲームはやることにして、連泊の件は明日の朝起きた気分で決める?」
アユタ:「そうだな。明日の朝決めよ。」
俺:「そうしよ。疲れたしそろそろ消灯時間になるから、もう寝ようぜ。」
俺達は寝る準備をしてテントの中で横になる。
寝る場所はジャンケンで決めた。
俺とアユタが両側で真ん中が佑。
アユタは携帯でゲームして、時々「うおっ」とか叫んだりするけど、ほぼ静かにしている。佑はすぐに寝てしまった。
俺はテントの窓を開け、満天の星空を眺めながら今日の余韻にふける。
懐かしいオリエンテーリング。小学生の頃、グループに分かれて皆でワイワイしながらやったなぁ。コンパスと地図が分からなくて右往左往したり…。ああ、確か途中で雨も降ってきて大変だったんだ。それから、あの子…今どうしてるのかな…。
俺は今日と小学生の頃のことを重ねて思い出しながら、いつの間にか眠ってしまった。
「最近、この近くに新しいオートキャンプ場ができたみたい。それから…グランピングリゾートも、違う場所にオープンしたんだって。だからここの客がそっち流れたのかも。」と言ってきた。
俺:「へー、グランピング行ってみたい!」
アユタ:「行ってみたいけど、グランピングも新しいオートキャンプもずっと予約がいっぱいで無理だな。それに、グランピングは高い。」
佑:「俺もさ、ここの評判とか検索したけど、全然変なこと書いてる人いないよ。
あとさ、オリエンテーリング1位で無料券当たったって、券の画像アップしてる人いた。」
俺:「どれどれ?本当に貰えるんだ⁉︎」
俺とアユタは、佑の携帯を覗き込む。
佑:「この人の書き込みだと、6番目のポストの裏にあるQRコードで、別のコースが読み込めて、それで高得点獲得できるんだって。
ただ、隠しコマンドのサブゲームだからお店の人に聞いても教えてくれないんだけど、ちゃんとゲームコインも認められるんだって。」
俺:「へー!じゃあさ、やっぱただのゲームで、面白いやつなんじゃない⁉︎」
佑:「しかも、その隠しコマンドのコースが最高なんだって!」
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俺:「“ヤバいやつ”はそれだったんだ!」
佑:「なんか盛り上がってきたね!」
アユタ:「明日どうする?連泊にする?連泊じゃなくてもいいっちゃいいけど…。」
佑:「楽しいから連泊にしようって言ってて、ヤバそうだからやめようってなって、で?結局どうする?」
俺:「悩むなぁ。なんか、1回気分落ちちゃったもんなー。」
アユタ:「最高得点取るなら、上級コースは必須だと思ってたけど、中級でも隠しコマンドでいけるなら泊まりじゃなくてもいいか。
もし無料券当たったら、またここ来る?」
俺:「それも悩むところ。だって東京から5時間だろ?2回目来るかなー?
あ、違う、関東近辺にも使えるとこあるんだった。」
佑:「ゲームはやることにして、連泊の件は明日の朝起きた気分で決める?」
アユタ:「そうだな。明日の朝決めよ。」
俺:「そうしよ。疲れたしそろそろ消灯時間になるから、もう寝ようぜ。」
俺達は寝る準備をしてテントの中で横になる。
寝る場所はジャンケンで決めた。
俺とアユタが両側で真ん中が佑。
アユタは携帯でゲームして、時々「うおっ」とか叫んだりするけど、ほぼ静かにしている。佑はすぐに寝てしまった。
俺はテントの窓を開け、満天の星空を眺めながら今日の余韻にふける。
懐かしいオリエンテーリング。小学生の頃、グループに分かれて皆でワイワイしながらやったなぁ。コンパスと地図が分からなくて右往左往したり…。ああ、確か途中で雨も降ってきて大変だったんだ。それから、あの子…今どうしてるのかな…。
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