60 / 60
60
しおりを挟む
ディルムッドにより散々焦らされ、溶かされた孔は、まだ雄を受け入れるのは2回目だと言うのに、嬉しそうにその先端へと吸い付いた。
「ん、ぅ‥ぁ‥‥ッ」
ディルムッドの雄が、ズプりと内側へと沈み込む。以前受け入れたベルナールのものより、圧倒的な大きさと質量をもつそれに、フィオニスは呻いた。
入口を引き摺るようにディルムッドの熱が胎内を焼く。その度にジンジンと痺れるような刺激が、足先から腰へとかけた。
息苦しさを感じないのは、腹に留まる魂のせいか、それとも魔王というこの体のせいなのか。
「おお、きぃ‥‥っ」
フィオニスは浅く息を吐きながら身を捩る。1番太いカリ首の部分を何とか飲み込むと、その大きさを確かめるように柔らかく内壁で雄を食んだ。
「あまり、煽らないで頂きたい‥」
熱く蕩けた内壁で媚びるように先端を食まれ、ディルムッドが息を詰めた。
衝動のままに突き入れたいのを何とか我慢しながら、ディルムッドは再び腰を進めた。
「‥‥?」
不意に入口に何かが触れて、フィオニスが我へと返る。
「‥ーッ!?」
それが何かを確認する前に、ズプリと後孔へ押し込まれれば、声にならない悲鳴がその唇から上がった。ディルムッドの性器にある特徴的な突起だ。裏筋に沿うようにして連なるそれが、限界まで押し広げられた襞をノックする。
「ぁっ‥!? あ゙‥‥っ!?」
ツプツプと襞を巻き込みながら押し込まれるそれらに、バチバチと眼裏で快楽が散った。1つ1つはそれほど大きくはないものの、ディルムッド自身が確かな質量を持っているため、否応なくその突起の存在を感じてしまう。
「ディルッ、それっ‥ダメ‥‥ッ!!」
容赦なく内壁を擦りあげられ、フィオニスは悲鳴をあげた。そのまま制ししようと腰を掴むディルムッドの腕へと縋る。懇願するように視線を上げれば、ディルムッドが僅かに怯んだ。
「‥‥ッ」
ディルムッドが浅く息を吐く。
まるで興奮を逃がそうとするかのように。
自身の視界を覆うように片手で額を掴み、腕に縋るフィオニスを見下ろした。
悩ましげに寄せられた眉は、情けなくその眉根を下げ、涙を湛える赤眼は、みずみずしい柘榴のように雄を誘う。そんなフィオニスの痴態に、ディルムッドの質量がグンッとました。
「ディル‥‥ッ」
トドメとばかりに落とされた愛称に、ブツんとディルムッドの理性がはち切れた。
「‥‥‥そんなお顔で、仰られましても。」
そう言ってディルムッドは苦笑する。しかしその瞳の奥には、凶悪な熱が宿っていた。
「‥申し訳ありません。止められそうに、ありません。」
深みを増した紫紺がフィオニスを捉える。
困ったように眉尻を落としながらも拡げられたディルムッドの笑みに、嗜虐的な色が滲んだ。そのままディルムッドはフィオニスの腕を取り、自らの首へと回させる。
貫 か れ る 。
フィオニスはゴクリと生唾を飲み込んだ。そんなフィオニスの様子を察して、クッとディルムッドは喉の奥で笑った。
「‥お許しを。」
フィオニスの耳にそう吹き込むと、ディルムッドはその腰を抱え直し、一気に楔を穿った。
「ぁあ゙あ゙ぁぁッ!!!」
容赦なく突き入れられる熱に、目の前が真っ白になる。見開いた双眸から涙が弾け、堪え切れない嬌声が室内に響いた。
「ぁ‥‥っ、あぁぁ‥‥っ」
腹に着くほど反り勃った自身からは白濁が迸り、だらしなく腹を汚す。その衝撃で戦慄く内壁が、キュゥと竿を締め付ければ、ディルムッドも微かに息を詰めた。
「‥‥あぁ、イッてしまわれたのですね。」
そう言ってディルムッドは嬉しそうに微笑む。そのままフィオニスの髪を1束すくい上げると、その髪の先に口付けを落とした。
「まだ、へばらないで下さいね‥?」
そう言ってディルムッドが妖しく笑みを拡げた。その美しい笑みに、フィオニスの背を期待と恐怖がかけた。
「ん、ぅ‥ぁ‥‥ッ」
ディルムッドの雄が、ズプりと内側へと沈み込む。以前受け入れたベルナールのものより、圧倒的な大きさと質量をもつそれに、フィオニスは呻いた。
入口を引き摺るようにディルムッドの熱が胎内を焼く。その度にジンジンと痺れるような刺激が、足先から腰へとかけた。
息苦しさを感じないのは、腹に留まる魂のせいか、それとも魔王というこの体のせいなのか。
「おお、きぃ‥‥っ」
フィオニスは浅く息を吐きながら身を捩る。1番太いカリ首の部分を何とか飲み込むと、その大きさを確かめるように柔らかく内壁で雄を食んだ。
「あまり、煽らないで頂きたい‥」
熱く蕩けた内壁で媚びるように先端を食まれ、ディルムッドが息を詰めた。
衝動のままに突き入れたいのを何とか我慢しながら、ディルムッドは再び腰を進めた。
「‥‥?」
不意に入口に何かが触れて、フィオニスが我へと返る。
「‥ーッ!?」
それが何かを確認する前に、ズプリと後孔へ押し込まれれば、声にならない悲鳴がその唇から上がった。ディルムッドの性器にある特徴的な突起だ。裏筋に沿うようにして連なるそれが、限界まで押し広げられた襞をノックする。
「ぁっ‥!? あ゙‥‥っ!?」
ツプツプと襞を巻き込みながら押し込まれるそれらに、バチバチと眼裏で快楽が散った。1つ1つはそれほど大きくはないものの、ディルムッド自身が確かな質量を持っているため、否応なくその突起の存在を感じてしまう。
「ディルッ、それっ‥ダメ‥‥ッ!!」
容赦なく内壁を擦りあげられ、フィオニスは悲鳴をあげた。そのまま制ししようと腰を掴むディルムッドの腕へと縋る。懇願するように視線を上げれば、ディルムッドが僅かに怯んだ。
「‥‥ッ」
ディルムッドが浅く息を吐く。
まるで興奮を逃がそうとするかのように。
自身の視界を覆うように片手で額を掴み、腕に縋るフィオニスを見下ろした。
悩ましげに寄せられた眉は、情けなくその眉根を下げ、涙を湛える赤眼は、みずみずしい柘榴のように雄を誘う。そんなフィオニスの痴態に、ディルムッドの質量がグンッとました。
「ディル‥‥ッ」
トドメとばかりに落とされた愛称に、ブツんとディルムッドの理性がはち切れた。
「‥‥‥そんなお顔で、仰られましても。」
そう言ってディルムッドは苦笑する。しかしその瞳の奥には、凶悪な熱が宿っていた。
「‥申し訳ありません。止められそうに、ありません。」
深みを増した紫紺がフィオニスを捉える。
困ったように眉尻を落としながらも拡げられたディルムッドの笑みに、嗜虐的な色が滲んだ。そのままディルムッドはフィオニスの腕を取り、自らの首へと回させる。
貫 か れ る 。
フィオニスはゴクリと生唾を飲み込んだ。そんなフィオニスの様子を察して、クッとディルムッドは喉の奥で笑った。
「‥お許しを。」
フィオニスの耳にそう吹き込むと、ディルムッドはその腰を抱え直し、一気に楔を穿った。
「ぁあ゙あ゙ぁぁッ!!!」
容赦なく突き入れられる熱に、目の前が真っ白になる。見開いた双眸から涙が弾け、堪え切れない嬌声が室内に響いた。
「ぁ‥‥っ、あぁぁ‥‥っ」
腹に着くほど反り勃った自身からは白濁が迸り、だらしなく腹を汚す。その衝撃で戦慄く内壁が、キュゥと竿を締め付ければ、ディルムッドも微かに息を詰めた。
「‥‥あぁ、イッてしまわれたのですね。」
そう言ってディルムッドは嬉しそうに微笑む。そのままフィオニスの髪を1束すくい上げると、その髪の先に口付けを落とした。
「まだ、へばらないで下さいね‥?」
そう言ってディルムッドが妖しく笑みを拡げた。その美しい笑みに、フィオニスの背を期待と恐怖がかけた。
33
お気に入りに追加
60
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(3件)
あなたにおすすめの小説
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
世界観、ストーリー共にドンピシャすぎました…全てが大好きです!今、この作品の更新が1番楽しみです…!更新いつまでも待ってます(´˘`*)
とてもおもしろくて一気に読みました。
ここからどうやって1話に繋がっていくのでしょうか…??
更新楽しみにしてます!
今一番続きが気になる作品様です✨
どのようなペースでもいつでも、
しっぽ振って更新お待ちしております💛