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第二章
17、うれしい知らせ②
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夕方、アリシアが医者に受診したという話をリンから伝えられたルドワードたちは執務が終わってすぐにアリシアの部屋に向かった。
アリシアの部屋に大慌てで走っていく。
ルドワードやスカルディア、ディスタをはじめ、アルシードやジャックスがいれば何かあったのではないかと近衛隊員や城に仕える者たちまでついていった。
勿論、入れるのはルドワードたちだけだが城の者たちに好かれているアリシアの一大事と全員が部屋の扉の前で心配そうに集まっている。
「アリシア、医者が訪れた聞いたが何があったんだ?」
「ルド様」
「大事はないのか?」
「その~、ルド様。私」
「ん?」
アリシアは恥ずかしそうに、嬉しそうに頬を赤く染めながらルドワードの方を見た。
アリシアのそんな様子に害があったわけじゃないとルドワードは判断した。
だが、それなら何があったのかという話だ。
「……です」
「え?」
「できたみたいです」
「できた?」
「ご懐妊でございます、竜王様」
あまりにも恥ずかしがってちゃんと説明できないアリシアの代わりにラースが伝えた。
ルドワードは一瞬何を言われたのか分からなかったが、理解すると嬉しさが込み上げてきた。
それはその場の全員に伝染した。
ルドワードはベッドに腰掛けるアリシアを優しく抱きしめた。
スカルディアやアルシードたちも嬉しそうに微笑んでいる。
「ああ、シア、シア」
「ルド様」
「嬉しいよ、シア」
「私もです」
「シア姉、おめでとう」
「スカル様、ありがとうございます」
スカルディアもアリシアのそばに行き、祝いの言葉を告げた。
新しい家族が今、アリシアのお腹の中にできたのだ。
誰もが楽しみにしてた御子の誕生だ。
「アリシア様、おめでとうございます」
「ディスタ、ありがとうございます」
「しばらくはお医者様に様子を診て頂き、安静にしてください」
「はい」
「幸いにも、出産経験も助産経験もある侍女がいますので、大体は彼女たちが整てくれるはずです」
「はい」
「ああ、明日にもご懐妊の報を国中にいたします」
「シルのもとにもだ」
「はい、シリウス陛下にお願いして現ウィザルド領の領主殿にもお伝えして頂きましょう」
「お願いします」
アリシアはディスタの心遣いに感謝した。
アリシアにとって父親や継母などは憎む相手でしかないが、自分を信じ、そばに居ようとしてくれた叔父夫妻やマティスたちはれっきとした家族なのだ。
家族に一緒に祝ってほしい。
アリシアにやっと芽生えてきた大切な願いだ、ディスタはそれを察したのだ。
ディスタたちは抱き合うルドワードたちに一礼してから部屋を後にした。
そして、ディスタたちが扉から出るとそこで待機していた全員に呆れつつ、アリシアの懐妊の知らせを告げた。
全員がその場で喜びの声を上げた。
そして、翌日にはドラグーン全土に、ユーザリア大国にアリシアの懐妊の報が響き渡った。
その知らせに誰もが喜び、お祝いの声を上げた。
「ルド様、私嬉しいです」
「ああ、俺もだ」
「家族が増えるんだな」
「はい」
三人は新たな家族の誕生に喜び合った。
アリシアの部屋に大慌てで走っていく。
ルドワードやスカルディア、ディスタをはじめ、アルシードやジャックスがいれば何かあったのではないかと近衛隊員や城に仕える者たちまでついていった。
勿論、入れるのはルドワードたちだけだが城の者たちに好かれているアリシアの一大事と全員が部屋の扉の前で心配そうに集まっている。
「アリシア、医者が訪れた聞いたが何があったんだ?」
「ルド様」
「大事はないのか?」
「その~、ルド様。私」
「ん?」
アリシアは恥ずかしそうに、嬉しそうに頬を赤く染めながらルドワードの方を見た。
アリシアのそんな様子に害があったわけじゃないとルドワードは判断した。
だが、それなら何があったのかという話だ。
「……です」
「え?」
「できたみたいです」
「できた?」
「ご懐妊でございます、竜王様」
あまりにも恥ずかしがってちゃんと説明できないアリシアの代わりにラースが伝えた。
ルドワードは一瞬何を言われたのか分からなかったが、理解すると嬉しさが込み上げてきた。
それはその場の全員に伝染した。
ルドワードはベッドに腰掛けるアリシアを優しく抱きしめた。
スカルディアやアルシードたちも嬉しそうに微笑んでいる。
「ああ、シア、シア」
「ルド様」
「嬉しいよ、シア」
「私もです」
「シア姉、おめでとう」
「スカル様、ありがとうございます」
スカルディアもアリシアのそばに行き、祝いの言葉を告げた。
新しい家族が今、アリシアのお腹の中にできたのだ。
誰もが楽しみにしてた御子の誕生だ。
「アリシア様、おめでとうございます」
「ディスタ、ありがとうございます」
「しばらくはお医者様に様子を診て頂き、安静にしてください」
「はい」
「幸いにも、出産経験も助産経験もある侍女がいますので、大体は彼女たちが整てくれるはずです」
「はい」
「ああ、明日にもご懐妊の報を国中にいたします」
「シルのもとにもだ」
「はい、シリウス陛下にお願いして現ウィザルド領の領主殿にもお伝えして頂きましょう」
「お願いします」
アリシアはディスタの心遣いに感謝した。
アリシアにとって父親や継母などは憎む相手でしかないが、自分を信じ、そばに居ようとしてくれた叔父夫妻やマティスたちはれっきとした家族なのだ。
家族に一緒に祝ってほしい。
アリシアにやっと芽生えてきた大切な願いだ、ディスタはそれを察したのだ。
ディスタたちは抱き合うルドワードたちに一礼してから部屋を後にした。
そして、ディスタたちが扉から出るとそこで待機していた全員に呆れつつ、アリシアの懐妊の知らせを告げた。
全員がその場で喜びの声を上げた。
そして、翌日にはドラグーン全土に、ユーザリア大国にアリシアの懐妊の報が響き渡った。
その知らせに誰もが喜び、お祝いの声を上げた。
「ルド様、私嬉しいです」
「ああ、俺もだ」
「家族が増えるんだな」
「はい」
三人は新たな家族の誕生に喜び合った。
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