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第一章
36、披露宴前の嵐①
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竜王城に戻ったアリシアたちは一度互いの自室に戻った。
今宵、披露宴パーティーを行うことになっている。そのため、出席者も合わせて一度休むのだ。
もちろん、城内の者たちは忙しい。
厨房の方では披露宴パーティーの食事の支度に大忙しで、パティシエたちはメインのウェディングケーキを作っている。
侍女や使用人たちは会場準備で大慌て、警備の方は通常より厳しく行っている。
多くの貴族たちが集まっており、この前反竜王勢は捕まったがまたいないとも限らない。
むしろ、この状況で気を抜いていたら格好の的だ。
より気を引き締めないといけない。
アリシアは自室に戻るとベッドに横になってすぐに眠りに着いた、ドレスを着たまま。
リリアたちは苦笑してその場を離れた。
本当はドレスを脱がないといけないんだが緊張とはしゃぎすぎたアリシアに脱ぐまでの気力がなかった。
それに気持ち良さそうに眠っているアリシアを起こせる者はいないのだ。
扉の前にジャックスとアルシードが護衛に立ち、屋根裏にルイとカイが待機した。
ルドワードも同様な感じだが扉の護衛のみで天井での待機はいない。
夜まではそんな風に自由時間となる、と言ってもアリシアがはしゃぎ疲れているのをルドワードも予想しているので会いには行かない。
それにこれからもっと一緒にいるのだ、今ぐらい寝かしてあげようというルドワードの優しさだ。
ゆっくりと時間が過ぎているなかアリシアの自室で淡い黄緑色の光が溢れ、そこに一人の人物が現れた。
その者は黒いローブに身を包み、ゆっくりとアリシアに近づいた。
そして、持っている物を眠っているアリシアに飲ませようとした。
だが、それは叶わなかった。
天井に隠れていたルイが相手の手を掴んだ。
「何者だ?!」
「アリシア様に何を飲ませようとしている?」
「っっ!」
ローブの者はルイの腕を払い、扉に向かって逃げようとしたが出来なかった。
侍女部屋にいたリリアたちが慌てて出て来て魔法を使って捕らえたからだ。
「かの者の行く手を阻め!光壁」
「かの者を捕らえよ!光縄」
「すっげぇ」
「流石ユーザリア国民」
「もう、元ですがね」
リリアが光壁を使用し、相手の動きを停めている間にミナが光縄で捕縛した。
その手際を見てルイとカイは感嘆の声をあげた。
すでにアリシアに着いて来ているので元になっていることをエレナが苦笑しながら言った。
エレナはアリシアが眠っているのを確認してホッとした。
今宵、披露宴パーティーを行うことになっている。そのため、出席者も合わせて一度休むのだ。
もちろん、城内の者たちは忙しい。
厨房の方では披露宴パーティーの食事の支度に大忙しで、パティシエたちはメインのウェディングケーキを作っている。
侍女や使用人たちは会場準備で大慌て、警備の方は通常より厳しく行っている。
多くの貴族たちが集まっており、この前反竜王勢は捕まったがまたいないとも限らない。
むしろ、この状況で気を抜いていたら格好の的だ。
より気を引き締めないといけない。
アリシアは自室に戻るとベッドに横になってすぐに眠りに着いた、ドレスを着たまま。
リリアたちは苦笑してその場を離れた。
本当はドレスを脱がないといけないんだが緊張とはしゃぎすぎたアリシアに脱ぐまでの気力がなかった。
それに気持ち良さそうに眠っているアリシアを起こせる者はいないのだ。
扉の前にジャックスとアルシードが護衛に立ち、屋根裏にルイとカイが待機した。
ルドワードも同様な感じだが扉の護衛のみで天井での待機はいない。
夜まではそんな風に自由時間となる、と言ってもアリシアがはしゃぎ疲れているのをルドワードも予想しているので会いには行かない。
それにこれからもっと一緒にいるのだ、今ぐらい寝かしてあげようというルドワードの優しさだ。
ゆっくりと時間が過ぎているなかアリシアの自室で淡い黄緑色の光が溢れ、そこに一人の人物が現れた。
その者は黒いローブに身を包み、ゆっくりとアリシアに近づいた。
そして、持っている物を眠っているアリシアに飲ませようとした。
だが、それは叶わなかった。
天井に隠れていたルイが相手の手を掴んだ。
「何者だ?!」
「アリシア様に何を飲ませようとしている?」
「っっ!」
ローブの者はルイの腕を払い、扉に向かって逃げようとしたが出来なかった。
侍女部屋にいたリリアたちが慌てて出て来て魔法を使って捕らえたからだ。
「かの者の行く手を阻め!光壁」
「かの者を捕らえよ!光縄」
「すっげぇ」
「流石ユーザリア国民」
「もう、元ですがね」
リリアが光壁を使用し、相手の動きを停めている間にミナが光縄で捕縛した。
その手際を見てルイとカイは感嘆の声をあげた。
すでにアリシアに着いて来ているので元になっていることをエレナが苦笑しながら言った。
エレナはアリシアが眠っているのを確認してホッとした。
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