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しおりを挟むメルトのように間延びした返事は蒼の騎士団の中では気にされない。
蒼の騎士団にとってこれは普通の範囲内だからだ。
勿論、ルーカスがそれを許してくれているからである。
ちゃんとした場所ではちゃんとした返事をする。
TPOをわきまえているからで許されている、この場合は内々の面子しかいないから良いとされているのだ。
ルーカスは目の前の画面を見た。
それはこんな感じだった。
『箱庭:F』
国名 :コンラート帝国
総人口 :601名
帝都名 :
土地名 :ナバラス平地、風の渓谷、死の森、命の泉、アルヒナの森、ナバの川、セキーラ草原
街名 :アルス街、ナナバ街、ミルキー街
村名 :ルルス村、ヒナト村、セーラ村、キーラ村、ウバル村
産業 :麦、コッコの卵、モームの乳、野菜
可能建築:堀、塀、土塁、物見櫓、門、家、屋敷、畑、田んぼ、井戸、サイロ、家畜小屋、柵、花壇、街灯、つり上げ橋、橋、池、川、浄水場、上水道、下水道、焼却場、公園、集会場、道路
スキル技:市町村制作、住民鑑定、建造物素材ランクアップ、建造物改装、地形操作
「結構詳しくなっているね」
「そうですね、総人口まで出るのですね。現在はコンラート領をそのまま持て来ましたので、町や村の名前もそのまま載っていますね」
「そうだね。帝都枠が空いてるのはまだ帝都を作っていないからだろうね」
「そのようですね」
「それじゃあ、まずは色々試すために帝都を作ろうか!」
「はい」
「スキル技『市町村制作』を押す。あ、範囲指定が出た」
ルーカスは立体の『箱庭』の方で範囲指定した。
範囲指定が終わると町の名前を記入する欄が出てきた。
ルーカスは『グレゴリー』とした。
「ルーカス様?」
「お爺様のお名前を頂きました。ここは帝都になるのですから偉大なお爺様の名前を頂いた方がいいと思うのです」
「そうですね。ここはコンラート帝国、帝都はグレゴリー様のお名前がいいと思います。ですが、アイリン様はどうされるのですか?」
「お母様のお名前は帝都のお城に貰いたいのです。お母様の名前に恥じない様なお城を建てたいですから」
「それはいいですね!ですが、現状お城は…」
「うん、まだできないけど。いつかは絶対に建てるから。建てれると思うんだ」
「分かりました。それでいきましょう」
「うん!!」
ルーカスが名前を打ち込むと選択肢が出た。
それは『帝都・街・村』から選べるようになっていた。
ルーカスは迷いなく『帝都』と選んだ。
『帝都の名前が『グレゴリー』になりました』
このメッセージが出ると範囲指定した土地が一瞬光って落ち着いた。
「これでこの土地は帝都グレゴリーになったみたい」
「あの光は何度か行なった同化の光なんですね」
「うん。あの光が落ち着くとスキル『箱庭』に反映するみたい」
「なるほど」
ルーカスとサリバンがそんな話をしていると隊の編成を終えたアルフォートが戻ってきた。
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*修正しました。(R2/8/24)
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