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お母様が亡くなり、私が元気を取り戻して自室から出れるようになった時にはフォルクスがすでに生まれ、一歳になっていました。
お母様が亡くなっても何も変わらないあの人たちに憎しみと怒りを感じ始めていました。
お母様の生前は元アバント伯爵たちの行動など、そこまで気にしませんでした。
というのも、クリスティーナをはじめとしてお母様についてきてくださった侍女や従者たちが私たちを守ってくださっていましたので、勿論お母様亡き後は更に私に何もないように気を付けていたように思います。
私も感情を揺さぶられたくなくてなるべく関わらないようにしていました。
そんな時でした。
フォルクスが三歳・私が九歳になった時、私は偶然にもフォルクスを取り巻く環境を知ってしまったのです。
それはある人物が屋敷に居たのを見たことでした。
その人物こそ、当主・領主教育には絶対に適さないサザンロール伯爵家三男のバグラス・サザンロールです。
彼は三男なので当主・領主教育など受けたこともありませんし、貴族の子供の家庭教師などは教員免許がなければまず雇われることはありません。
それに彼はその教員免許を剥奪された人物なのです。
彼の教育は暴力・暴言・脅しなどをし、子供の人格を壊して自身に忠実な人形にしようとするのです。
その上でその子供が当主や領主など上の立場になったら従わせて自身の思い通りに動かし、自身に貢がせるなどをしていたようです。
それが発覚したのは偶然だったそうです。
バグラスに教育を受けているある方が婚約者といる時にバグラスが訪問してきたと知らせを受けると怯え、震えてから感情が欠落した人形のようになり、婚約者を残して何も言わずに向かったそうです。
その様子に不安を感じた婚約者はその方の勉強部屋に向かい、あまりよろしくないのですが覗いてみるとその方はバグラスに暴力を受けながら人格否定の暴言を受けていたそうです。
それも机には何もなく、勉強などしていないのが一目瞭然だったそうです。
その方は部屋の真ん中で小さく丸まりながら声もなく、暴言・暴力を受け、涙を流していたそうです。
婚約者はその方が死んでしまうと焦り、大声をだし、その方をバグラスから身を挺して庇ったそうです。
婚約者の大声にその家の家令をはじめとした使用人たちが集まってきたようでそこではじめて発覚したようです。
現行犯のためすぐにバグラスは捕まり、詳しい調査の末に多くの貴族令息たちが被害を受けていたことが分かったのです。
そして、バグラスは教員免許を剥奪されました。
バグラスに負わされた心の傷が原因でバグラスの被害者たちは当主や領主、その候補からも除外され、場合によっては婚約破棄をされた人たちまでいたとのことです。
その為、一時は王家が動くほどの大問題になったそうです。
しかし、発覚となった当のその二人は事件後も婚約関係を続け、彼の心のケアをも婚約者が献身的にされたそうです。
当初、婚約者のご家族は例に漏れず婚約破棄をさせようとしたのですが、婚約者の方が破棄するなら駆け落ちする覚悟もあると、被害者である彼を見捨てるなどできないと言われたそうです。
婚約者の深い愛情と優しさと強さに支えられ、またちゃんとした教育を受けることにより彼は当主として家を継いだそうです。
現在、そのお二方は社交界でも有名なおしどり夫婦です。
そんな情報はすぐにでも回ってきているのに、そのバグラスがアバント伯爵家にいる事実と向かった先がフォルクスの部屋であることに嫌な予感がしまして私はあとをつけたのです。
そして、見たのがその教育とは言えない教育を受けているところでした。
私は考えるよりも先に身体が動いていました。
「何をしているのです!」
「っ!な、なんだ?お前は?!」
「…お、ねえ、ちゃん」
「私の弟から離れなさい!」
「……それは無理ですね。私はこの子に教育をするように雇われているので」
「バグラス・サザンロール、貴方の話は知っていますよ」
「っ!」
「教員免許を提示できない方は貴族の子息令嬢に教育する事は出来ません!王国の騎士団に通報されたくなければ即刻出ていき、二度と我が伯爵家に関わらないことです!」
「っっ!!お前に、何ができる!!」
「私はエリアンティーヌ・アバント。第一王子の婚約者にして、国王陛下や王妃陛下と望めばすぐにでも会える立場の者ですよ」
「くっ!!」
バグラスは私の事を理解するとすぐに出ていきました。
そして、私のせいでフォルクスの教育を辞退すると手紙を元アバント伯爵に送ったようで私は元アバント伯爵に呼び出されました。
「エリアンティーヌ!貴様はどういうつもりだ!やっときて頂いた家庭教師を脅し、辞めさせるなど!!」
「貴方こそ、何を考えているのです!あの者はバグラス・サザンロール!この国で教育に関して大事件を起こし、教員免許を剥奪された者ですよ!!そんな者に教えをこうなどあり得ません!」
「っっ!!しかし…」
「ましてや、フォルクスはまだ三歳です!一般教養の家庭教師ならいざ知らず、当主教育の家庭教師など早いです!!どうしても教育をすると言うなら私が参加させて頂いている王城での勉強会等に連れていきます!」
「っ!」
「今後、フォルクスに何かするなら私は許しません!」
「……………………お前の母親から産まれた弟でもないのに、何ででしゃばる?!!」
「あのような事をしておいて、あの状態であるのに放置するなど鬼畜の所業ですわ!私はフォルクスを守ります!」
そう、あの時のフォルクスは子供特有のふくよかさがないだけでなく、平均より痩せすぎていますし、背も低かったです。
暴力の痕が身体中にあり、あまりにも痛ましく、二年近くも目を背けていたことを私は反省しました。
私はすぐにフォルクスの部屋に向かうと私以上に何もない部屋に愕然としました。
あるのはベッドと勉強机セットにクローゼットに本棚だけです。
子供の部屋などではありません。
私はフォルクスを私の部屋で生活させました。
というのも、まずは療養が必要だったからです。
私はお母様に付いてきてくださったお母様と私の主治医にフォルクスを診ていただき、看病をしました。
夜、悪夢で魘され、目を覚ましては泣くあの子を抱きしめ、子守唄を歌ってあげました。
私が王子妃教育や勉強会などに向かう際は一緒に連れていきました。
私の留守中に何かあってはいけませんし、私自身も気が気ではなかったので。
そんな生活を続ければまぁ、元アバント伯爵たちとの関係は悪化しますよね。
ですが、私は逆に懐いてくれるフォルクスに癒され、元アバント伯爵たちの事などどうでも良くなっていました。
最初はフォルクスの事を哀れに思いながらも受け入れられなかったクリスティーナたちも回復し、私に懐いてくれるフォルクスを見て受け入れたようです。
クリスティーナたちが受け入れたのをなんとなく感じ取ったのでしょう、フォルクスはクリスティーナたちにも懐きました。
そうするとみんな幼いフォルクスが可愛くなったようです。
フォルクスは私がフォルクスの事に気付き、抱きしめるまで誰にも抱きしめられたことがなく、一人だったようです。
叱られることはあっても誉めてくれることはなく、突き放された態度をとり続けられ、親を信じれなくなっていたようです。
関わりを持たなかった私なら認めてくれるのではないかと何度か会おうとしていたようですが、普通に意図せずにスレ違っていたみたいです。
そして、フォルクスはアイザック様やフレデリック様と交流することでお二人を兄のように慕うようにもなりました。
特に末子のフレデリック様にとって年下のフォルクスは本当の弟の様だったみたいで一番面倒をみていました。
ですが、アバント伯爵家ではどんなに頑張ろうと成長しようとフォルクスのために元アバント伯爵たちは何も買いませんでした。
勿論、私にも買ってくださったことなどありません。
ですので、私はクリスティーナたちにフォルクスの分も頼んでいました。
そして、今回の事になったのです。
全てを話終えるとドラゴニス王国国王陛下と王妃陛下と第一王女殿下は泣いていました、それも号泣です。
そして、王国国王陛下たちだけではなく、マンサールとグラバトールさんも号泣していました。
この状況は物凄く怖いと思いました。
いえ、私やフォルクスのために泣いてくださっているのは分かっているのですが。
「よく分かった。フォルクス・アバントの王城での滞在を認めよう」
「ありがとうございます」
「ありがとうございます!」
「うむ。フォルクスよ、辛かったであろう。私をそなたの祖父と思って良いぞ」
「良いの、ですか?」
「構わん。エリアンティーヌにとって大切な弟ならワシらの孫同然だよ」
「お姉様!」
「ええ、国王陛下ありがとうございます。弟共々喜ばしく思います」
「ああ。しかし、エリアンティーヌよ」
「はい?」
「エリアンティーヌもフォルクスもワシの孫なんじゃから『お祖父ちゃん』と呼んで欲しいのう」
「私もですわ!エリアンティーヌ、フォルクス、私もあなたたちにとっては祖母になるのですから『お祖母ちゃん』と読んでくださいな」
「私は叔母になるけど、まだまだ若いつもりだから『カティールお姉ちゃん』と呼んでね」
「「……お祖父様、お祖母様、カティールお姉様」」
「「「うん!」」」
私とフォルクスが呼び掛けると皆さんが嬉しそうに破顔して頷いてくださいました。
何とも嬉しいですね。
大切なものが増えるのは。
お母様、私はお母様の国に、私たちの新しい生活の場所にやって来ました。
幸先は良いようです。
お母様が亡くなっても何も変わらないあの人たちに憎しみと怒りを感じ始めていました。
お母様の生前は元アバント伯爵たちの行動など、そこまで気にしませんでした。
というのも、クリスティーナをはじめとしてお母様についてきてくださった侍女や従者たちが私たちを守ってくださっていましたので、勿論お母様亡き後は更に私に何もないように気を付けていたように思います。
私も感情を揺さぶられたくなくてなるべく関わらないようにしていました。
そんな時でした。
フォルクスが三歳・私が九歳になった時、私は偶然にもフォルクスを取り巻く環境を知ってしまったのです。
それはある人物が屋敷に居たのを見たことでした。
その人物こそ、当主・領主教育には絶対に適さないサザンロール伯爵家三男のバグラス・サザンロールです。
彼は三男なので当主・領主教育など受けたこともありませんし、貴族の子供の家庭教師などは教員免許がなければまず雇われることはありません。
それに彼はその教員免許を剥奪された人物なのです。
彼の教育は暴力・暴言・脅しなどをし、子供の人格を壊して自身に忠実な人形にしようとするのです。
その上でその子供が当主や領主など上の立場になったら従わせて自身の思い通りに動かし、自身に貢がせるなどをしていたようです。
それが発覚したのは偶然だったそうです。
バグラスに教育を受けているある方が婚約者といる時にバグラスが訪問してきたと知らせを受けると怯え、震えてから感情が欠落した人形のようになり、婚約者を残して何も言わずに向かったそうです。
その様子に不安を感じた婚約者はその方の勉強部屋に向かい、あまりよろしくないのですが覗いてみるとその方はバグラスに暴力を受けながら人格否定の暴言を受けていたそうです。
それも机には何もなく、勉強などしていないのが一目瞭然だったそうです。
その方は部屋の真ん中で小さく丸まりながら声もなく、暴言・暴力を受け、涙を流していたそうです。
婚約者はその方が死んでしまうと焦り、大声をだし、その方をバグラスから身を挺して庇ったそうです。
婚約者の大声にその家の家令をはじめとした使用人たちが集まってきたようでそこではじめて発覚したようです。
現行犯のためすぐにバグラスは捕まり、詳しい調査の末に多くの貴族令息たちが被害を受けていたことが分かったのです。
そして、バグラスは教員免許を剥奪されました。
バグラスに負わされた心の傷が原因でバグラスの被害者たちは当主や領主、その候補からも除外され、場合によっては婚約破棄をされた人たちまでいたとのことです。
その為、一時は王家が動くほどの大問題になったそうです。
しかし、発覚となった当のその二人は事件後も婚約関係を続け、彼の心のケアをも婚約者が献身的にされたそうです。
当初、婚約者のご家族は例に漏れず婚約破棄をさせようとしたのですが、婚約者の方が破棄するなら駆け落ちする覚悟もあると、被害者である彼を見捨てるなどできないと言われたそうです。
婚約者の深い愛情と優しさと強さに支えられ、またちゃんとした教育を受けることにより彼は当主として家を継いだそうです。
現在、そのお二方は社交界でも有名なおしどり夫婦です。
そんな情報はすぐにでも回ってきているのに、そのバグラスがアバント伯爵家にいる事実と向かった先がフォルクスの部屋であることに嫌な予感がしまして私はあとをつけたのです。
そして、見たのがその教育とは言えない教育を受けているところでした。
私は考えるよりも先に身体が動いていました。
「何をしているのです!」
「っ!な、なんだ?お前は?!」
「…お、ねえ、ちゃん」
「私の弟から離れなさい!」
「……それは無理ですね。私はこの子に教育をするように雇われているので」
「バグラス・サザンロール、貴方の話は知っていますよ」
「っ!」
「教員免許を提示できない方は貴族の子息令嬢に教育する事は出来ません!王国の騎士団に通報されたくなければ即刻出ていき、二度と我が伯爵家に関わらないことです!」
「っっ!!お前に、何ができる!!」
「私はエリアンティーヌ・アバント。第一王子の婚約者にして、国王陛下や王妃陛下と望めばすぐにでも会える立場の者ですよ」
「くっ!!」
バグラスは私の事を理解するとすぐに出ていきました。
そして、私のせいでフォルクスの教育を辞退すると手紙を元アバント伯爵に送ったようで私は元アバント伯爵に呼び出されました。
「エリアンティーヌ!貴様はどういうつもりだ!やっときて頂いた家庭教師を脅し、辞めさせるなど!!」
「貴方こそ、何を考えているのです!あの者はバグラス・サザンロール!この国で教育に関して大事件を起こし、教員免許を剥奪された者ですよ!!そんな者に教えをこうなどあり得ません!」
「っっ!!しかし…」
「ましてや、フォルクスはまだ三歳です!一般教養の家庭教師ならいざ知らず、当主教育の家庭教師など早いです!!どうしても教育をすると言うなら私が参加させて頂いている王城での勉強会等に連れていきます!」
「っ!」
「今後、フォルクスに何かするなら私は許しません!」
「……………………お前の母親から産まれた弟でもないのに、何ででしゃばる?!!」
「あのような事をしておいて、あの状態であるのに放置するなど鬼畜の所業ですわ!私はフォルクスを守ります!」
そう、あの時のフォルクスは子供特有のふくよかさがないだけでなく、平均より痩せすぎていますし、背も低かったです。
暴力の痕が身体中にあり、あまりにも痛ましく、二年近くも目を背けていたことを私は反省しました。
私はすぐにフォルクスの部屋に向かうと私以上に何もない部屋に愕然としました。
あるのはベッドと勉強机セットにクローゼットに本棚だけです。
子供の部屋などではありません。
私はフォルクスを私の部屋で生活させました。
というのも、まずは療養が必要だったからです。
私はお母様に付いてきてくださったお母様と私の主治医にフォルクスを診ていただき、看病をしました。
夜、悪夢で魘され、目を覚ましては泣くあの子を抱きしめ、子守唄を歌ってあげました。
私が王子妃教育や勉強会などに向かう際は一緒に連れていきました。
私の留守中に何かあってはいけませんし、私自身も気が気ではなかったので。
そんな生活を続ければまぁ、元アバント伯爵たちとの関係は悪化しますよね。
ですが、私は逆に懐いてくれるフォルクスに癒され、元アバント伯爵たちの事などどうでも良くなっていました。
最初はフォルクスの事を哀れに思いながらも受け入れられなかったクリスティーナたちも回復し、私に懐いてくれるフォルクスを見て受け入れたようです。
クリスティーナたちが受け入れたのをなんとなく感じ取ったのでしょう、フォルクスはクリスティーナたちにも懐きました。
そうするとみんな幼いフォルクスが可愛くなったようです。
フォルクスは私がフォルクスの事に気付き、抱きしめるまで誰にも抱きしめられたことがなく、一人だったようです。
叱られることはあっても誉めてくれることはなく、突き放された態度をとり続けられ、親を信じれなくなっていたようです。
関わりを持たなかった私なら認めてくれるのではないかと何度か会おうとしていたようですが、普通に意図せずにスレ違っていたみたいです。
そして、フォルクスはアイザック様やフレデリック様と交流することでお二人を兄のように慕うようにもなりました。
特に末子のフレデリック様にとって年下のフォルクスは本当の弟の様だったみたいで一番面倒をみていました。
ですが、アバント伯爵家ではどんなに頑張ろうと成長しようとフォルクスのために元アバント伯爵たちは何も買いませんでした。
勿論、私にも買ってくださったことなどありません。
ですので、私はクリスティーナたちにフォルクスの分も頼んでいました。
そして、今回の事になったのです。
全てを話終えるとドラゴニス王国国王陛下と王妃陛下と第一王女殿下は泣いていました、それも号泣です。
そして、王国国王陛下たちだけではなく、マンサールとグラバトールさんも号泣していました。
この状況は物凄く怖いと思いました。
いえ、私やフォルクスのために泣いてくださっているのは分かっているのですが。
「よく分かった。フォルクス・アバントの王城での滞在を認めよう」
「ありがとうございます」
「ありがとうございます!」
「うむ。フォルクスよ、辛かったであろう。私をそなたの祖父と思って良いぞ」
「良いの、ですか?」
「構わん。エリアンティーヌにとって大切な弟ならワシらの孫同然だよ」
「お姉様!」
「ええ、国王陛下ありがとうございます。弟共々喜ばしく思います」
「ああ。しかし、エリアンティーヌよ」
「はい?」
「エリアンティーヌもフォルクスもワシの孫なんじゃから『お祖父ちゃん』と呼んで欲しいのう」
「私もですわ!エリアンティーヌ、フォルクス、私もあなたたちにとっては祖母になるのですから『お祖母ちゃん』と読んでくださいな」
「私は叔母になるけど、まだまだ若いつもりだから『カティールお姉ちゃん』と呼んでね」
「「……お祖父様、お祖母様、カティールお姉様」」
「「「うん!」」」
私とフォルクスが呼び掛けると皆さんが嬉しそうに破顔して頷いてくださいました。
何とも嬉しいですね。
大切なものが増えるのは。
お母様、私はお母様の国に、私たちの新しい生活の場所にやって来ました。
幸先は良いようです。
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