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第二章
9、契約魔獣⑦
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俺はエドたちに近づき、仁王立ちした。
それに気づいたエドたちはしまったというような顔をしていた。うん、分かっているんならやめような。
≪マコト≫
「その~」
「えっと~」
「うん、分かっているんだな。分かっているんなら、なんでちょっとが待てないかなぁ?」
≪「「あ、うん、その~」」≫
「悪いと分かっているんなら、なんで言いつけが守れないのかな?」
≪「「ご、ごめんな、さい」」≫
「いいかい、遊ぶなとは言わないが言いつけは守りなさい、それと周りに迷惑をかけないようにしなさい!時と場合を考えなさい!」
≪「「はい!ごめんなさい!!」」≫
まったく、まぁ、初回だし、反省しているようだからこれ以上は言わないけれどね。
気持ちは切り替えて、契約に移ろうか。
どうやらアキラさんたちも終わったみたいだし、最初はエドに譲ろう。
「反省しているみたいだから、今回はこれ以上言わないけど。気を付けるんだよ」
≪「「はーーい」」≫
返事はいいんだけどなぁ。
俺がそんなことを思っていると残りの魔獣たちも苦笑していた。気持ちは同じらしい。
「それじゃあ、契約して貰うけど。エドは誰になったんだ?」
「僕はブラッディレオとシルバーウルフとエンペストホークだよ」
「……うん、そうか」
これはエンペストホークとシルバーウルフに頑張って貰わないと、そう思い、二匹を見ると頷かれた。うん、本人たちも分かっているらしい。ならいいか。
そうなると俺はユニコーンと火竜か、文句なんかないぞ。むしろ、楽しみだ。ユニコーンたちを見るとこっちも頷かれた。いや、この場合はお辞儀だな。
「それでは契約に移ります」
「はい」
ヴァルビーノさんの説明では契約書に魔獣と契約者の魔力を込めることで魔力が繋がり絆になるらしい。
こっちが契約者の所にサインをすると勝手に魔力が込められるようになっているが、保証人欄は魔力遮断になっているらしい。
そこに魔獣の魔力を注ぐことで契約が完了するらしい。
そういうことでエドの契約書にブラッディレオ・シルバーウルフ・エンペストホークが魔力を込めた。
そうすると契約書が光、エドと3匹を包んだ。
しばらくすると光が落ち着きだし、その光の一端が俺を包んだ。
どうやらチームリーダーとして、俺にも制御の意味をこめて契約の余波が来るみたいだ。
だが、これで俺の契約に支障が出るわけではない。
むしろ、契約書に対しての数なので契約人数に制限はない。
だが、魔力が繋がるのでその許容範囲内しかできないようにはなっている。
「これでエドワードさんの契約は終わりです」
「はい」
「契約魔獣も証が必要なので、それはあとでアキラさんから受け取ってください」
「はい」
「その際に名前も付けてあげて下さいね。いつまでも種族名を呼ぶのはちょっと」
「そうですね。名前考えないとな」
そう、声からは一緒に冒険していく仲間なのだからちゃんとした名前がいるよな。
それには擬人化してからがいいな。
そういうことで俺の方も同様に契約を行った。
俺の場合は俺自身がチームリーダーなので、エドにまで契約の余波が行くことはなかった。
ついでにユキとも何ともなかった。
俺とユキが魂で繋がっていても魔力での契約だからユキに関係することはないようだ。
これで契約もやっと終わりが見えてきた。俺の悩む時間が多かったので大分時間が過ぎてしまっているようだ。
最後に名前を決めて、契約している証を付けてあげると終了になるらしい。
この魔獣たちの擬人化ってどんな姿なのだろうか?まぁ、間違いなくブラッディレオは子供だろうがな。
それに気づいたエドたちはしまったというような顔をしていた。うん、分かっているんならやめような。
≪マコト≫
「その~」
「えっと~」
「うん、分かっているんだな。分かっているんなら、なんでちょっとが待てないかなぁ?」
≪「「あ、うん、その~」」≫
「悪いと分かっているんなら、なんで言いつけが守れないのかな?」
≪「「ご、ごめんな、さい」」≫
「いいかい、遊ぶなとは言わないが言いつけは守りなさい、それと周りに迷惑をかけないようにしなさい!時と場合を考えなさい!」
≪「「はい!ごめんなさい!!」」≫
まったく、まぁ、初回だし、反省しているようだからこれ以上は言わないけれどね。
気持ちは切り替えて、契約に移ろうか。
どうやらアキラさんたちも終わったみたいだし、最初はエドに譲ろう。
「反省しているみたいだから、今回はこれ以上言わないけど。気を付けるんだよ」
≪「「はーーい」」≫
返事はいいんだけどなぁ。
俺がそんなことを思っていると残りの魔獣たちも苦笑していた。気持ちは同じらしい。
「それじゃあ、契約して貰うけど。エドは誰になったんだ?」
「僕はブラッディレオとシルバーウルフとエンペストホークだよ」
「……うん、そうか」
これはエンペストホークとシルバーウルフに頑張って貰わないと、そう思い、二匹を見ると頷かれた。うん、本人たちも分かっているらしい。ならいいか。
そうなると俺はユニコーンと火竜か、文句なんかないぞ。むしろ、楽しみだ。ユニコーンたちを見るとこっちも頷かれた。いや、この場合はお辞儀だな。
「それでは契約に移ります」
「はい」
ヴァルビーノさんの説明では契約書に魔獣と契約者の魔力を込めることで魔力が繋がり絆になるらしい。
こっちが契約者の所にサインをすると勝手に魔力が込められるようになっているが、保証人欄は魔力遮断になっているらしい。
そこに魔獣の魔力を注ぐことで契約が完了するらしい。
そういうことでエドの契約書にブラッディレオ・シルバーウルフ・エンペストホークが魔力を込めた。
そうすると契約書が光、エドと3匹を包んだ。
しばらくすると光が落ち着きだし、その光の一端が俺を包んだ。
どうやらチームリーダーとして、俺にも制御の意味をこめて契約の余波が来るみたいだ。
だが、これで俺の契約に支障が出るわけではない。
むしろ、契約書に対しての数なので契約人数に制限はない。
だが、魔力が繋がるのでその許容範囲内しかできないようにはなっている。
「これでエドワードさんの契約は終わりです」
「はい」
「契約魔獣も証が必要なので、それはあとでアキラさんから受け取ってください」
「はい」
「その際に名前も付けてあげて下さいね。いつまでも種族名を呼ぶのはちょっと」
「そうですね。名前考えないとな」
そう、声からは一緒に冒険していく仲間なのだからちゃんとした名前がいるよな。
それには擬人化してからがいいな。
そういうことで俺の方も同様に契約を行った。
俺の場合は俺自身がチームリーダーなので、エドにまで契約の余波が行くことはなかった。
ついでにユキとも何ともなかった。
俺とユキが魂で繋がっていても魔力での契約だからユキに関係することはないようだ。
これで契約もやっと終わりが見えてきた。俺の悩む時間が多かったので大分時間が過ぎてしまっているようだ。
最後に名前を決めて、契約している証を付けてあげると終了になるらしい。
この魔獣たちの擬人化ってどんな姿なのだろうか?まぁ、間違いなくブラッディレオは子供だろうがな。
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