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第一章
19、初クエスト④
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買い取りカウンターにいたのは犬?狼?の耳をしたナイスバディ―なお姉さんだった。もう本当に出る所は出て引っ込む所は引っ込んでいる。
受付の猫のお姉さんはスレンダーって感じだったがこっちはこっちで……ってそういう事ではない!
俺は気を取り直してお姉さんの所に向かった。
「すいません、買い取りをお願いしたいんですが」
「はい。では、指輪をこの魔法盤に、買い取り希望の物をこの台に置いてください」
「はい」
俺は言われるままに指輪を受付や鑑定カウンターで置いたのと同じ魔法盤に置き、買い取りカウンターの横にある頑丈そうな一段低くなっているが広めの台の上にジュエリーディアの角や毛皮とグランドバイソンの角や毛皮を置いた。
お姉さんは一瞬驚いた顔をしたがすぐに笑顔に戻り、対応してくれた。
お姉さんは猫のお姉さんと同じように魔法具を付けた。
それは普通の眼鏡のようだ。それでもシャープなつくりはこのお姉さんによく似合っており、よく出来る美人のキャリアウーマンというか、できる美人秘書って感じだ。
大事なことなので二回使ったぞ。
なぜ、魔法具と分かったかというと魔力を使った時の魔方陣が浮き出てきたからだ。それも水色に輝いていた。
「グランドバイソンの毛皮素材状態ランク・Aが1つ、グランドバイソンの角状態素材ランク・Aが4つ、ジュエリーディアの毛皮素材状態ランク・Aが1つ、ジュエリーディアの角素材状態ランク・S!?2つ……しかも角の素材は最上のダイヤモンド。すごいですね」
「いやぁ」
「上質な素材のお売りありがとうございます。グランドバイソンの毛皮は3200M、ジュエリーディアの毛皮は4800M、グランドバイソンの角は1つが1800Mで4つありますので7200M、ダイヤモンドのジュエリーディアの角は1つが32万5000Mで2つありますので65万Mとなります。合計で66万7600Mとなります。お受け取り下さい」
「あ、ありがとう…ござい、ます」
俺は指輪を速攻指にはめるがトレイに乗った硬貨を受け取るのはおっかなびっくりだ。
だって、試しにと思って狩ったジュエリーディアの角だけでさ、一つ30万以上だぞ!?
俺の前の夏のボーナスより高いかも……普通に怖い。
俺はトレーに置かれた金貨6枚、銀貨6枚、銅貨7枚、白銅貨6枚を受け取って、慎重に財布袋に入れた。
怖い、怖い!だって、この財布の中にすでに130万以上のお金が……。
ど、どうしよう、どこか安全な隠し場所は……なんてことを本気で考えそうになって止めた。
ここでの価値がまだわからないうちからこの金額を大金と思うのは早いと心を落ち着かせたのだ。
俺は百面相していたようで、お姉さんに苦笑された。
「大丈夫ですか?」
「はい、ちょっと今日冒険者登録したばかりでこんなにお金貰えると思わなかったので」
「ジュエリーディアは特別です。めったに見つからないうえに、王侯貴族に人気ですので値段が違います」
「あ、よかった。これが普通ならどうしようかと」
「そんなことないですよ」
お姉さんはふふっと楽しそうに笑っていた。
うん、美女の笑顔ってなごむわぁ。
「あ、そうだ。今日ここに来たばかりで宿の場所を教えて欲しいですが」
「宿ですか?それでしたら、ここを出て右に真っ直ぐ行った先に中央広場があります。そこから北東の通りが宿泊通りです」
「ありがとうございます」
俺はお姉さんにお礼を言ってギルドを出ようとした。
===================================================
7月22日
誤字報告あり、修正しました。
受付の猫のお姉さんはスレンダーって感じだったがこっちはこっちで……ってそういう事ではない!
俺は気を取り直してお姉さんの所に向かった。
「すいません、買い取りをお願いしたいんですが」
「はい。では、指輪をこの魔法盤に、買い取り希望の物をこの台に置いてください」
「はい」
俺は言われるままに指輪を受付や鑑定カウンターで置いたのと同じ魔法盤に置き、買い取りカウンターの横にある頑丈そうな一段低くなっているが広めの台の上にジュエリーディアの角や毛皮とグランドバイソンの角や毛皮を置いた。
お姉さんは一瞬驚いた顔をしたがすぐに笑顔に戻り、対応してくれた。
お姉さんは猫のお姉さんと同じように魔法具を付けた。
それは普通の眼鏡のようだ。それでもシャープなつくりはこのお姉さんによく似合っており、よく出来る美人のキャリアウーマンというか、できる美人秘書って感じだ。
大事なことなので二回使ったぞ。
なぜ、魔法具と分かったかというと魔力を使った時の魔方陣が浮き出てきたからだ。それも水色に輝いていた。
「グランドバイソンの毛皮素材状態ランク・Aが1つ、グランドバイソンの角状態素材ランク・Aが4つ、ジュエリーディアの毛皮素材状態ランク・Aが1つ、ジュエリーディアの角素材状態ランク・S!?2つ……しかも角の素材は最上のダイヤモンド。すごいですね」
「いやぁ」
「上質な素材のお売りありがとうございます。グランドバイソンの毛皮は3200M、ジュエリーディアの毛皮は4800M、グランドバイソンの角は1つが1800Mで4つありますので7200M、ダイヤモンドのジュエリーディアの角は1つが32万5000Mで2つありますので65万Mとなります。合計で66万7600Mとなります。お受け取り下さい」
「あ、ありがとう…ござい、ます」
俺は指輪を速攻指にはめるがトレイに乗った硬貨を受け取るのはおっかなびっくりだ。
だって、試しにと思って狩ったジュエリーディアの角だけでさ、一つ30万以上だぞ!?
俺の前の夏のボーナスより高いかも……普通に怖い。
俺はトレーに置かれた金貨6枚、銀貨6枚、銅貨7枚、白銅貨6枚を受け取って、慎重に財布袋に入れた。
怖い、怖い!だって、この財布の中にすでに130万以上のお金が……。
ど、どうしよう、どこか安全な隠し場所は……なんてことを本気で考えそうになって止めた。
ここでの価値がまだわからないうちからこの金額を大金と思うのは早いと心を落ち着かせたのだ。
俺は百面相していたようで、お姉さんに苦笑された。
「大丈夫ですか?」
「はい、ちょっと今日冒険者登録したばかりでこんなにお金貰えると思わなかったので」
「ジュエリーディアは特別です。めったに見つからないうえに、王侯貴族に人気ですので値段が違います」
「あ、よかった。これが普通ならどうしようかと」
「そんなことないですよ」
お姉さんはふふっと楽しそうに笑っていた。
うん、美女の笑顔ってなごむわぁ。
「あ、そうだ。今日ここに来たばかりで宿の場所を教えて欲しいですが」
「宿ですか?それでしたら、ここを出て右に真っ直ぐ行った先に中央広場があります。そこから北東の通りが宿泊通りです」
「ありがとうございます」
俺はお姉さんにお礼を言ってギルドを出ようとした。
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7月22日
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