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第一章
28、再会③
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今日はクエストではなく、街の散策に出向いた。
いや、宿も確保しておきたいし、情報が欲しいし、ユキとゆっくり過ごしたいし!
そういう事で俺はもう一度、北東の道に入り、アキラさんおすすめの『ゆかりや』を目指した。
と言っても『ゆかりや』は入って三つ目の宿だった。
そこそこ大きな建物で中に入ると待合とカウンターがあった。
「いらっしゃいませ」
「ギルドのアキラさんの紹介なんだけど」
元気のいいお姉さんにアキラさんにもらった紹介状を渡すとすぐに開いて中を確認していた。
何を書いているかはわからないけど、お姉さんは納得したようで紹介状をすぐに引き出しにしまった。
「はいはい、マコトさんですね。『ゆかりや』にようこそ、一泊5000Mです。あ、魔獣のパートナー分も込みです!」
「なるほど、食事は?」
「基本的になしです。ですが、この奥が食堂兼居酒屋になっているのでそこで取ってもらえると割引が効きます。あと、お弁当がいるなら前の晩に言って貰えたら翌朝に渡します。お弁当は500Mです」
「お風呂とかあります?」
「魔獣パートナーのいる人のお部屋にはついてます。魔獣は街の湯屋に入れないので」
「おお!」
なんとお風呂付だ、これはユキさまさまかな。
お風呂はゆっくりのんびりがいいしな。
「それじゃあ、とりあえず半月ということで」
「了解しました。半月ですね、7万Mとなります。指輪をお貸しください」
「はい」
俺は指輪を渡すとお姉さんは魔法盤に指輪を置き、キーボードを操作して俺の宿泊先を入れたようだ。
指輪を返されるとすぐにはめ、次に銀貨を7枚、7万Mを渡した。
お姉さんは少し驚いた顔をしたがすぐに戻して、部屋の鍵を渡してくれた。
「2階の奥の215号室、これがマコトさんの部屋です。お出かけの際はカウンターにカギを預けて行ってくださいね」
「はい、ありがとう」
「ごゆっくり~」
俺はお姉さんに見送られながら借りた部屋に向かった。
部屋は両サイドにあるらしく、俺の部屋は向かって左手にあった。
あったと言っても本当に突き当たりの角部屋ということだ。
鍵をまわしてはいるとそこは宿というよりホテルのようだ。
入って少し行った所に風呂とトイレの扉があった。部屋の部分には小さな机と椅子、大きめのベッドがある。荷物をしまえるクローゼットもついている。
ホテルの一室と言ってもいいだろうな、あとベッド以外は靴履きのようだ。
でも、かわりに貸し出し用のサンダルがあった。
「ユキ、今日からしばらくはここで暮らすぞ」
≪うん≫
「まずは街を散策しよう」
≪マコトと一緒ならどこでもいい≫
「可愛いやつ」
俺は可愛いこと言うユキの頭をなぜてあげた。
昔からユキは撫ぜられるのが大好きでよく撫ぜろって体を擦り寄せてきたものだ。
今も気持ちいいのか目を瞑って頭を差し出している。
本当にかわいいよなぁ、うちの子。
俺はひとしきりユキをなぜるとそのままカウンターに向かった。
「出かけてきます」
「は~い」
「あの、図書館とか、本屋とかはどこにある?」
「図書館は中央広場から北の道を渡っていくとありますよ。本屋は雑貨通りだから北西の道を渡っていくとあります」
「ありがとう」
「お気を付けて~。帰った時にカウンターで部屋番号と名前を言って貰えるとカギを再度渡しますからねぇ」
「はい」
俺はお姉さんに見送られながら、まずは図書室に向かって歩き始めた。
どうやらユキは俺の頭の上が気に入ったらしく、そこに乗っている。
まぁ、手のひらサイズのユキが頭に乗っていても不便はないが、落ちる時は自己責任だぞ。
俺はそんなことを思いながら歩き始めた。
いや、宿も確保しておきたいし、情報が欲しいし、ユキとゆっくり過ごしたいし!
そういう事で俺はもう一度、北東の道に入り、アキラさんおすすめの『ゆかりや』を目指した。
と言っても『ゆかりや』は入って三つ目の宿だった。
そこそこ大きな建物で中に入ると待合とカウンターがあった。
「いらっしゃいませ」
「ギルドのアキラさんの紹介なんだけど」
元気のいいお姉さんにアキラさんにもらった紹介状を渡すとすぐに開いて中を確認していた。
何を書いているかはわからないけど、お姉さんは納得したようで紹介状をすぐに引き出しにしまった。
「はいはい、マコトさんですね。『ゆかりや』にようこそ、一泊5000Mです。あ、魔獣のパートナー分も込みです!」
「なるほど、食事は?」
「基本的になしです。ですが、この奥が食堂兼居酒屋になっているのでそこで取ってもらえると割引が効きます。あと、お弁当がいるなら前の晩に言って貰えたら翌朝に渡します。お弁当は500Mです」
「お風呂とかあります?」
「魔獣パートナーのいる人のお部屋にはついてます。魔獣は街の湯屋に入れないので」
「おお!」
なんとお風呂付だ、これはユキさまさまかな。
お風呂はゆっくりのんびりがいいしな。
「それじゃあ、とりあえず半月ということで」
「了解しました。半月ですね、7万Mとなります。指輪をお貸しください」
「はい」
俺は指輪を渡すとお姉さんは魔法盤に指輪を置き、キーボードを操作して俺の宿泊先を入れたようだ。
指輪を返されるとすぐにはめ、次に銀貨を7枚、7万Mを渡した。
お姉さんは少し驚いた顔をしたがすぐに戻して、部屋の鍵を渡してくれた。
「2階の奥の215号室、これがマコトさんの部屋です。お出かけの際はカウンターにカギを預けて行ってくださいね」
「はい、ありがとう」
「ごゆっくり~」
俺はお姉さんに見送られながら借りた部屋に向かった。
部屋は両サイドにあるらしく、俺の部屋は向かって左手にあった。
あったと言っても本当に突き当たりの角部屋ということだ。
鍵をまわしてはいるとそこは宿というよりホテルのようだ。
入って少し行った所に風呂とトイレの扉があった。部屋の部分には小さな机と椅子、大きめのベッドがある。荷物をしまえるクローゼットもついている。
ホテルの一室と言ってもいいだろうな、あとベッド以外は靴履きのようだ。
でも、かわりに貸し出し用のサンダルがあった。
「ユキ、今日からしばらくはここで暮らすぞ」
≪うん≫
「まずは街を散策しよう」
≪マコトと一緒ならどこでもいい≫
「可愛いやつ」
俺は可愛いこと言うユキの頭をなぜてあげた。
昔からユキは撫ぜられるのが大好きでよく撫ぜろって体を擦り寄せてきたものだ。
今も気持ちいいのか目を瞑って頭を差し出している。
本当にかわいいよなぁ、うちの子。
俺はひとしきりユキをなぜるとそのままカウンターに向かった。
「出かけてきます」
「は~い」
「あの、図書館とか、本屋とかはどこにある?」
「図書館は中央広場から北の道を渡っていくとありますよ。本屋は雑貨通りだから北西の道を渡っていくとあります」
「ありがとう」
「お気を付けて~。帰った時にカウンターで部屋番号と名前を言って貰えるとカギを再度渡しますからねぇ」
「はい」
俺はお姉さんに見送られながら、まずは図書室に向かって歩き始めた。
どうやらユキは俺の頭の上が気に入ったらしく、そこに乗っている。
まぁ、手のひらサイズのユキが頭に乗っていても不便はないが、落ちる時は自己責任だぞ。
俺はそんなことを思いながら歩き始めた。
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