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第一章

14、初めての街『バルディス』③

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 実はこの指輪自体が魔道具マジックアイテムらしくて、はめたい指に近づけるとそのサイズに自動変換された。
 わぁお!これはすごい。
 本当は他の指でも行けるようだが結局、双剣を握るのに小指が一番邪魔にならないからな。
 俺が驚いていると猫のお姉さんがくすくすと笑った。
 おっと、登録自体は終わったけど説明とかあるだろうに。恥ずかしい。
「すみません」
「いえいえ、初めての方は良くそういう反応をしますので」
 うん、俺だけじゃなかったと喜んでおこう。子供のようにはしゃいでしまったという思いもそれで多少緩和される。多少だけどな。
「それでは説明に入りますね」
「はい」
「この指輪には小さな魔石が入っています。ここです、ここに魔力を込めると冒険者としてのステータスが出てきます」
「なるほど」
 俺は早速、模様細工の中心にある魔石に魔力を込めた。
 うん、魔力を込めるってわかりにくいだろ。
 でも出来た、実際に魔力というか力が流れていくイメージをしたら出来たからそういう事なんだろうと思う。
 そこに現れたのは顔写真入りのステータス画面。
 これって入門審査で撮られた顔写真じゃん!顔立ちかわんねぇ。
 まぁ、転移だしな、体だけが適応したってことなんだろうな。
 さて、俺のステータスは……。

【名前】 マコト・モモセ
【年齢】 28歳
【種族】 ヒューマン族
等級ランク】 F
【称号】 駆け出し初心者
【所属】 ギルド・グルーア

受注クエスト 0/5件 クエスト詳細
達成クエスト 0/0件
未達成クエスト 0/0件

 これが俺の冒険者としてのステータスか。成り立てだからこんなものか。
「これが基本画面です。普段のステータスも見ることは可能です」
「え?そうなのか?」
「はい。矢印を押せば次のページに移行します」
 なるほど、俺は「→」を押してみた。

【名前】 マコト・モモセ
【LV】 5
【HP】 398/560(+54)
【MP】 640/650(+52)
【STR】 148(+49)
【DEF】 153(+45)

【スキル】
 双剣士(Lv3)/魔法マジック創作師クリエーター(Lv1)/鑑定(Lv5)/体力向上(Lv8)/身体能力向上(Lv7)/魔力上限上昇(Lv7)/身体異常耐性(Lv1)/思考加速(Lv3)/気配察知(Lv4)/言語理解(Lv6)

【装備】
 半袖シャツ/アーマー/長ズボン/ブーツ/鞄/双剣

 うん、多少体力や魔力が減っているが俺のステータス画面だわ。
 それはそうといつの間にか【レベル】が追加されてるし、スキルもレベルがついている、何故だ?レベルが上がったことでなのか全体的にステータスが上がっている。
 俺が驚いていると俺のステータス画面を見ていた猫のお姉さんがあらぁ?と驚き顔だ。
 いや半透明だから向かいにいるお姉さんにも丸見えなんだよね、これが。
「どうかしました?」
「マコトさんは魔法マジック創作師クリエーターのスキルも持っているんですね」
「はい。そうだ、このレベルってなんですか?この間までなかったんですが」
「それは冒険者になったからですね。正式な職に就くと必要に応じてレベルが表示されます。すでにレベルが上がっているのはジュエリーディアとグランドバイソンを倒しているからでしょうね。あと、普通に生活していても所持しているスキルによっては常に経験値を獲得し、レベルが上がります」
 なるほど、この『言語理解』とか『身体能力上昇』とか『魔力上限上昇』に『体力向上』のことだな。
 逆に異常を受けていないから『身体異常耐性』やまだ使っていない『魔法マジック創作師クリエーター』は上がっていないのか。
 猫のお姉さんは最後にと冊子を渡してきた。
「これが冒険者のルールブックになります」
「はい」
「これで登録に関する手続きは全てです。早速、クエストを受注しますか?」
「はい」
 俺は貰ったルールブックを鞄にしまって、クエストの受注をすることにした。
 さっき買い食いしたから腹も満たされているし、もう少し稼いでから泊まる所を決めたい。
 さて、クエストの受注の仕方等も教えてもらって稼ぎに行きますか。


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7月15日
説明不足を補いました。
一文なのでそんなに変わりないと思います。

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感想 49

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