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竜親、町興し編
四十二話、オーガの里④
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里長さんがソーガたちのいる門の前まで用意して持ってきてくれるように話をしてくれたようで、私たちは里長さんと一緒に門の前に向かった。
そこではさっきの若手のオーガたちとソーガが一触即発の雰囲気を醸し出している。
何?!何?!何があったの?!!
ラルはルークを庇うようにしているし、ソーガはラルたちを守るようにしているし。
『ソーガ、ラル、ルーク。何があったの?』
「ティア様!」
「ティア様」
「ティア様ぁ~」
うん、一番頼りない声を出したのはルークだね。
ソーガは私に気付いていなかったようだ。
ラルは、ちょっと!なんでラルが怪我しているの?!
『ラル、その怪我』
「だ、大丈夫です」
『大丈夫じゃないでしょ!ほらこっちに向けて、回復薬かけるから』
ラルが素直に怪我の方を見せると深そうだ。
誰よ!うちの子に怪我させたのは!!
私はそんなことを思いながらラルにくっ付いて、ゆっくりと回復薬をかけた。
ソーガの時同様、すぐに治った。よしよし、すごい効力だよね。
『あなたたち?うちのラルに怪我させたのは』
「どうなんだ、お前たち」
こっちに里長さんがいるのでバツが悪そうだ。
考えが浅すぎるぞ、君たち。里長さんと一緒に向かったのに私たちだけで戻ってくるとでも思ったの?
それでも里長さんを呼べばすぐに同じ結果になるでしょう!
「お前たち」
「ああ、そうだよ!こいつらが生意気だからちょっとお灸をすえただけだ!」
「何を言う!ティア様の言いつけどおりに大人しく待っていた私たちに因縁をかけた上に、まだ幼いルークに危害を加えようとしたではないか!」
「ティア様ぁ~、お姉ちゃんとソーガが僕を庇って」
『そう』
私は頭にきた。
うん、別にさぁ、私が気に入らないならそれでいいんだ。
でもね、私は私自身に何かあるのはあまり気にしないけど、家族に手を出されるのは本気で許せないんだ。
覚悟してね、私を怒らせたんだから。
『里長さん』
「なんだ?」
『私はこのまま許す気にはなれないの。家族に手を出されて許せる者はいないと思うんだ』
「ああ」
『悪いんだけど、この子たちは私がお灸をすえても?』
「構わない、他者の力を計りきれず、逆鱗に触れた者を庇う気はない」
『そう、ありがとう』
さぁ、里長さんの許可ももらえたし、周りも彼らを庇う気はないらしい。
すでに観戦態勢に入っている人もいる。
私の大切な家族に手を出した愚か者たちに制裁を加えよう。
あなたたちが侮ったこの【スライム】ティア・ドラグーンの力を見せようじゃないの!
そこではさっきの若手のオーガたちとソーガが一触即発の雰囲気を醸し出している。
何?!何?!何があったの?!!
ラルはルークを庇うようにしているし、ソーガはラルたちを守るようにしているし。
『ソーガ、ラル、ルーク。何があったの?』
「ティア様!」
「ティア様」
「ティア様ぁ~」
うん、一番頼りない声を出したのはルークだね。
ソーガは私に気付いていなかったようだ。
ラルは、ちょっと!なんでラルが怪我しているの?!
『ラル、その怪我』
「だ、大丈夫です」
『大丈夫じゃないでしょ!ほらこっちに向けて、回復薬かけるから』
ラルが素直に怪我の方を見せると深そうだ。
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私はそんなことを思いながらラルにくっ付いて、ゆっくりと回復薬をかけた。
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『あなたたち?うちのラルに怪我させたのは』
「どうなんだ、お前たち」
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「お前たち」
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「何を言う!ティア様の言いつけどおりに大人しく待っていた私たちに因縁をかけた上に、まだ幼いルークに危害を加えようとしたではないか!」
「ティア様ぁ~、お姉ちゃんとソーガが僕を庇って」
『そう』
私は頭にきた。
うん、別にさぁ、私が気に入らないならそれでいいんだ。
でもね、私は私自身に何かあるのはあまり気にしないけど、家族に手を出されるのは本気で許せないんだ。
覚悟してね、私を怒らせたんだから。
『里長さん』
「なんだ?」
『私はこのまま許す気にはなれないの。家族に手を出されて許せる者はいないと思うんだ』
「ああ」
『悪いんだけど、この子たちは私がお灸をすえても?』
「構わない、他者の力を計りきれず、逆鱗に触れた者を庇う気はない」
『そう、ありがとう』
さぁ、里長さんの許可ももらえたし、周りも彼らを庇う気はないらしい。
すでに観戦態勢に入っている人もいる。
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