召喚されたけど不要だと殺され、神様が転生さしてくれたのに女神様に呪われました

第一章

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暫くすると狼の子が目を覚ました。
膝の上でモゾモゾ動く姿が可愛いわ。

『ううーーん』
「あ、目が覚めた？気分はどう？」
『お腹いっぱ～い。寝んね出来てうれしい』
「ふふふ、そう。ねぇ、君が良かったら私と契約しない？」
『けーやく？』
「そう、ずっと一緒にいる約束」
『ずっといっしよ？』
「うん、一緒」
『するー！』
「分かった。君の名前はラピス」
『ラピス！僕はラピス！』

私とラピスは光の鎖がしっかりと身体の中に入り、互いな魔力を感じ取れた。
問題なく【テイム】、従魔契約が完了したようだ。

ラピスの名前の由来はただラピスラズリのような綺麗な瞳をしているからなんだよね。
青の瞳に金の瞳孔が本当にラピスラズリみたいだったんだもん。

私たちの従魔契約が出来たので、一応、私はステータスを確認することにした。
私たちのステータスはこんな感じだったわ。


名　前：カオリ・サワグチ
種　族：人族
性　別：女
年　齢：１６
職　業：テイマー
状　態：健康
レベル：１
Ｈ　Ｐ：４００／４００
Ｍ　Ｐ：４００／４９５
　力　：１０５
耐　久：６５
俊　敏：７０
　運　：６０
固有スキル：【ネットショップ】【亜空間収納インベントリ】【動物愛】【愛され主人】
一般スキル：【鑑定】【料理】【裁縫】【言語理解】【錬金】【調合】【算術】【騎獣術】
戦闘スキル：【テイム】【鞭術】【剣術】【水属性魔法】【光属性魔法】
称　号：水と慈愛の神ウンディートの加護
　　　　光と孝行の神シャンティオの加護
　　　　嫉妬の女神エンディアの呪い
従　魔：ギン（ユニコーン）
　　　　ラピス（フェンリル）

名　前：ギン
種　族：ユニコーン
性　別：オス
年　齢：１２８
状　態：健康
レベル：８１
Ｈ　Ｐ：３５８２０／３５８２０
Ｍ　Ｐ：４００００／４００００
　力　：１６０
耐　久：３０２
俊　敏：８２９
　運　：７５
固有スキル：【光属性魔法】【飛翔】
一般スキル：【鑑定】【気配察知】【魔力感知】【索敵】
戦闘スキル：【毒無効】【麻痺耐性】【精神汚染無効】【苦痛耐性】【踏みつけ】【串刺し】【噛みつき】【風属性魔法】
称　号：カオリの従魔

名　前：ラピス
種　族：フェンリル
性　別：オス
年　齢：８ヶ月
状　態：健康
レベル：１
Ｈ　Ｐ：２３０／２３０
Ｍ　Ｐ：３９０／３９０
　力　：５０
耐　久：６０
俊　敏：７０
　運　：４５
固有スキル：【咆哮】【風属性魔法】
一般スキル：【嗅覚探索】【聴覚探索】【気配察知】
戦闘スキル：【引っ掻き】【噛みつき】
称　号：カオリの従魔

ギンがとても長生きね。
ラピスはまだ一才にもなってないのね。
私のＭＰが減ってるのは契約したからなのね。

「それじゃあ、ステータスも確認したし、町に向かって出発しよう！」
『わーい！』
『何処に行くか決めているのか？』
「貰った手紙にはここはエルメス王国のアルバート辺境伯爵領で近くにその辺境伯爵がいる大きな街があるって書いてて、そこで身分証を発行してもらうようにとの事だから、この大きな街に向かうつもりなんだ」
『ここから近い大きな街と言えばバラサイトだな』
「バラサイトって言うの？そこに向かおう！」
『わーい！』
『分かった。ほれ、我の背に乗れ。お前たちが歩いていては何日かかるか分からん』
「『はーい』」

座ってくれたギンの背中にラピスを抱えながら私は乗った。
私たちが乗るとギンは立ち上がり、ゆっくりと進み始めたわ。

ギンの申し出は良かった。
何せ、歩き慣れない森の中をそんな長時間も私は歩けるはずがないのだから。
ラピスも子供だから体力がもつわけないしね。

「ありがとう、ギン」
『ふん、構わんさ』
『おじちゃん、ありがとう～』
『おじっ？！……うむ、ラピスにしてみればおじちゃんか。せめて、カオリから貰ったギンという名を入れてくれ』
『はーい！ギンおじちゃん』
「ふふふ」

ラピスからしたらギンの年齢はおじちゃんだよね。
いや、下手したら…。

『おい、カオリ』
「っ！なーに？」
『要らんことを考えるな』
「分かったわよ」

何で私の考えたことが分かったのかしら？
私を背に乗せてるから顔なんて見えてないのに。
不思議だわ。

暫くすると森を抜けて街道が見えた。
その先には大きな街があるわ。
あれがギンの教えてくれたバラサイトという街ね。
異世界ではじめての街だわ、楽しみね。