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第一章
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『お前は何者だ?』
「え?」
『私たちの声が聞こえるなど』
「普通に聞こえてるけど…………えええええ?!な、何で馬と狼の子が喋ってるの?!!」
『今更か?!』
馬に言われて気付いたけど、何で馬や狼の子と話せてるの、私?!
よく考えたら馬も普通の馬じゃないし、完全に見た目がユニコーンだよ!
いや、よく考えたら私は異世界に来たんだからこんな事があっても不思議ではない……のか?
もう!よく分かんないわよ!
とりあえず、私が優先させることは……この狼の子を保護することね!
あと、馬との話し合いだわ!
分からないことは分からないんだから仕方ないわよ!
「とりあえず、落ち着いたわ」
『落ち着いたのか?なら、再度聞くがお前は何者だ?』
「私はカオリ。この世界に召喚されたけど、必要ないからって殺されて、神様たちに転生させてもらった者よ」
『複雑だな?!おい!召喚されて、殺されて、転生したのか!』
「ええ、そうよ」
『何で、落ち着いていられるんだ?』
「え?だって、神様たちの前ですでに泣いたし、あのままだったらずっと魂のままさ迷うことになるからって説明ももらったし、何より納得して転生したからね。特にもう拘ることはないかなって。せっかくの第二の人生を楽しもうと考えているわ」
『…………そうか。変わった者だな、お前は』
「カオリよ。名乗ったのだからそっちで呼んでよ。それとあなたの名前も教えてよ」
『我か?我に名はない。誰とも契約したことないからな』
「契約?ああ、従魔契約の事ね」
『そうだ』
この馬の言うことには基本的に聖獣や魔獣といった生き物には名前はないらしい。
お互いに呼ぶ時はそれなりの言葉を使っていると言うか、人と喋ることはないから気にしないんだって。
名前がないのは大変な気がするけど、名付けとは従魔契約でのみ行えることらしい。
まぁ、相手が望まなければ契約は完了しないらしいけど。
「つまり、私が貴方に名前をつけても貴方が私と一緒にいたいと思わないとつけれないってこと?」
『そう言うことだ。それ以前に【テイム】のスキルがないと出来ないんだがな』
「ふーん。でも、私は【テイム】のスキル持ってるんだよね」
『お前が?』
「うん。一応、職業【テイマー】だしね」
『そのわりには従魔がおらんが?』
「それは私が転生したばかりだからね。初めてあった生き物があなたとこの子よ」
『成る程な』
馬は何かを考えているようね。
狼の子はお腹が一杯になったからか、私の膝の上で寝ているわ。
可愛い、この子が起きたら契約してみようかな?
可愛いし、保護しないとだし、可愛いし。
うん、そうしよう!
何やら考えていた馬が私な話しかけた。
なんだろう?
『おい』
「何?」
『我がお前の従魔になってやろう』
「え?」
『え?ではないわ!お前、この子供を従魔にする気だろう?』
「ええ、そうよ。こんな子が森に一人でいたら死んでしまうわ」
『だからと言って攻撃手段も持たんお前たちでどうやって森から抜けるつもりだ?それにその後のこともある。だから、我がお前の従魔になってやる。我なら攻撃手段もあれば、いざと言う時には背に乗せて逃げることも出来るしな』
「おお!それもそうだね!」
何と言うことでしょう!
馬の方から従魔にしても良いと許可を貰った!
実際に馬の言うとおりなんだよね。
この子を守りたいけど、私だけじゃあ無理なのも確かなんだよね。
まず、無事に森から出られるかの問題が発生しているしね。
という事で私はありがたく馬を従魔にすることにした。
となると名前が必要だね。
馬の名前、ユニコーンだしね。
話振りから、いや、見た目的にもオスだしね。
うん、直感で良いや!
「貴方の名前はギン」
『ギンか、良いだろう。受け入れよう、その名を』
ギンが名前を受け入れると私とギンの間に光の鎖が現れて、繋がり、体の中に消えていった。
これって大丈夫なの?
え?これが普通なの?
確かに私の中にギンのだと思われる魔力が入ってきたけど。
『うむ。ちゃんと契約できたようだな』
「あれで良いの?」
『光の鎖が切れずに互いの中に入って、互いの魔力を感じたら成功だ』
「そうなんだ」
何とも不思議な体験をした。
今眠っているこの子とも起きたら同じように契約するつもりなんだよね。
今のうちに名前考えておこう!
何が良いかなぁ?
「え?」
『私たちの声が聞こえるなど』
「普通に聞こえてるけど…………えええええ?!な、何で馬と狼の子が喋ってるの?!!」
『今更か?!』
馬に言われて気付いたけど、何で馬や狼の子と話せてるの、私?!
よく考えたら馬も普通の馬じゃないし、完全に見た目がユニコーンだよ!
いや、よく考えたら私は異世界に来たんだからこんな事があっても不思議ではない……のか?
もう!よく分かんないわよ!
とりあえず、私が優先させることは……この狼の子を保護することね!
あと、馬との話し合いだわ!
分からないことは分からないんだから仕方ないわよ!
「とりあえず、落ち着いたわ」
『落ち着いたのか?なら、再度聞くがお前は何者だ?』
「私はカオリ。この世界に召喚されたけど、必要ないからって殺されて、神様たちに転生させてもらった者よ」
『複雑だな?!おい!召喚されて、殺されて、転生したのか!』
「ええ、そうよ」
『何で、落ち着いていられるんだ?』
「え?だって、神様たちの前ですでに泣いたし、あのままだったらずっと魂のままさ迷うことになるからって説明ももらったし、何より納得して転生したからね。特にもう拘ることはないかなって。せっかくの第二の人生を楽しもうと考えているわ」
『…………そうか。変わった者だな、お前は』
「カオリよ。名乗ったのだからそっちで呼んでよ。それとあなたの名前も教えてよ」
『我か?我に名はない。誰とも契約したことないからな』
「契約?ああ、従魔契約の事ね」
『そうだ』
この馬の言うことには基本的に聖獣や魔獣といった生き物には名前はないらしい。
お互いに呼ぶ時はそれなりの言葉を使っていると言うか、人と喋ることはないから気にしないんだって。
名前がないのは大変な気がするけど、名付けとは従魔契約でのみ行えることらしい。
まぁ、相手が望まなければ契約は完了しないらしいけど。
「つまり、私が貴方に名前をつけても貴方が私と一緒にいたいと思わないとつけれないってこと?」
『そう言うことだ。それ以前に【テイム】のスキルがないと出来ないんだがな』
「ふーん。でも、私は【テイム】のスキル持ってるんだよね」
『お前が?』
「うん。一応、職業【テイマー】だしね」
『そのわりには従魔がおらんが?』
「それは私が転生したばかりだからね。初めてあった生き物があなたとこの子よ」
『成る程な』
馬は何かを考えているようね。
狼の子はお腹が一杯になったからか、私の膝の上で寝ているわ。
可愛い、この子が起きたら契約してみようかな?
可愛いし、保護しないとだし、可愛いし。
うん、そうしよう!
何やら考えていた馬が私な話しかけた。
なんだろう?
『おい』
「何?」
『我がお前の従魔になってやろう』
「え?」
『え?ではないわ!お前、この子供を従魔にする気だろう?』
「ええ、そうよ。こんな子が森に一人でいたら死んでしまうわ」
『だからと言って攻撃手段も持たんお前たちでどうやって森から抜けるつもりだ?それにその後のこともある。だから、我がお前の従魔になってやる。我なら攻撃手段もあれば、いざと言う時には背に乗せて逃げることも出来るしな』
「おお!それもそうだね!」
何と言うことでしょう!
馬の方から従魔にしても良いと許可を貰った!
実際に馬の言うとおりなんだよね。
この子を守りたいけど、私だけじゃあ無理なのも確かなんだよね。
まず、無事に森から出られるかの問題が発生しているしね。
という事で私はありがたく馬を従魔にすることにした。
となると名前が必要だね。
馬の名前、ユニコーンだしね。
話振りから、いや、見た目的にもオスだしね。
うん、直感で良いや!
「貴方の名前はギン」
『ギンか、良いだろう。受け入れよう、その名を』
ギンが名前を受け入れると私とギンの間に光の鎖が現れて、繋がり、体の中に消えていった。
これって大丈夫なの?
え?これが普通なの?
確かに私の中にギンのだと思われる魔力が入ってきたけど。
『うむ。ちゃんと契約できたようだな』
「あれで良いの?」
『光の鎖が切れずに互いの中に入って、互いの魔力を感じたら成功だ』
「そうなんだ」
何とも不思議な体験をした。
今眠っているこの子とも起きたら同じように契約するつもりなんだよね。
今のうちに名前考えておこう!
何が良いかなぁ?
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