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8章

上原湊とは

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あの日・・・。



私が一晩一緒に過ごした男。



それは高校生だった。



そして・・・・。




その男とは・・・・。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



え・・・・。


「手が付けられないッ???」


唯一の女子教師と・・・保健室の50代後半の先生と3人でお昼を食べる。



それがもう習慣になった。



あの・・・妙な再会を果たした??してしまった??


私は・・・この高校に来てすでに1週間。


麦野に言われた1日居りゃわかる・・・それはその日のうちにわかった。


私は取りあえず副担任は受けず・・・英語の担当だけ・・・。


どのクラスに行っても授業を聞く生徒は1割もいない。


大体一人授業で終わる。



そして・・・一番ひどいのは6組らしい・・・。



6組は男子生徒だけのクラス。



「手が付けられないって・・・何となくは分かりますけど・・・・」



私がお弁当のから揚げを口にし言った。



「特に上原君と上地君・・・あの二人とーー・・1年の頃からつるんでる肥後誠君と・・鮎川太一・・・・この4人はもう手が付けられない(笑)」


「例えば・・・???(笑)」



なんか想像はつくけどーー・・・。


「んー・・2年まであの子達横浜の暴力団組員と付き合いあったみたいで??流石に退学かって思ったけどお兄さんたちが頭下げに来てー・・・」



お兄さん・・・・。



親じゃないんだ・・・。



「あ、あの二人・・・上原君と上地君ねッ・・あの二人は元は沖縄出身で、沖縄県の高校が入学拒否したとかでうちの校長が受け入れてーー今は従兄の家に二人は下宿して、2人のお兄さんは今都内で働いてるってことで何かあるとお兄さんたちが来るのよ(笑)」


保健の先生が言った・・・・。



なんか・・・。




謎の生徒だなー・・。



沖縄出身なんだ。



てか・・・入学拒否って・・・(笑)



何したの??




お弁当箱を持って職員室に戻り・・・歯ブラシを持ってトイレの方に行こうとすると・・・・。



あ・・・・。



向こうから噂の4人・・・・。



あーー・・最悪。



授業は未だに6組入った事ないし・・・・。



校内では逢わない様に避けてたのに・・・・。



思わず方向転換し彼らに背を向けると・・・・。



バタバタっと足音が聞こえ・・・・・。



「瑠衣ちゃーーん(笑)久々じゃん???なになにーー??先生だったなんて黙っててさー(笑)」



そう言って来たのは誠君・・・じゃない!!



肥後君。



「ってか・・その呼び方やめてくんない??貴方たちだって23なんて嘘ついて・・・・」



チラッと後ろに居る上原湊を見ると・・・・。



ニヤッと笑って肥後君を退かし・・・・。



私の肩に手を回した。



「なぁ、・・・もう逢わないってお前言ったよな?」



・・・・・・///////



そっ・・・それは!!!



「それはぁっ・・・!!貴方たちが高校生だなんてッ・・・・・・・・」


焦って言うと上原湊は笑って・・・。



「じゃー、今日夜逢おうぜ?」



はっ?!



「逢うわけないでしょッ・・何言って・・・・!!!」



上原君の胸を押し言うと・・・・・。



脇から金髪の上地君が顔を出し・・・・。



「(笑)・・・高校生とホテル行ったってバラすぜ?」



うっ・・・・



こいつらーー・・・・・・。



すると・・・タイミングよく職員室から麦野ッ!!


「おいこらーーー(笑)お前等校内ナンパ禁止だぞ!!」




そう言うと皆はゲタゲタ笑い・・・・。



上原湊はグッと私の耳元に顔を近づけ・・・・。


「17時に終わりだろ?・・・・ここ出て右にある駐輪場に居る。」



そう言って・・・・



行ってしまった・・・・。



なに・・・。



私脅されてる??



歯ブラシを持ったまま立ち尽くしてると麦野が来て・・・。




「葉月先生大丈夫???」



・・・・・・・。



「あの・・・あの子達って・・・・」



歯を磨いた後麦野と少し話をした。



あの二人は入学して直ぐ・・・校内で結構派手に喧嘩。



でもその相手は3年。


相手は15人ほどいたが・・・・2人で呆気なく圧勝。



その後同じ学年内で幅を利かせ6組はあの二人がほぼ仕切っている。



イコール・・・・



この高校はあの二人が・・・仕切っている。



イジメや強姦などはしないが・・・・とにかく喧嘩が多いという。



上原と一緒に居る上地はこの前やくざ者に喧嘩を売られボコボコニした挙句・・仕返しに来た組員の手にフォークを刺し一回警察に捕まったが・・・・



相手がやくざという事もあり・・・



向こうが被害届は出さなかったという。



上原湊は暴力団との付き合いをやめる時・・・事務所で暴れて組員全員を病院送りにしたとか・・・。



でも女子に手を上げたり窃盗や恐喝はしないため校内でもかなり人気。



使い捨ての様な女子は溢れかえるという・・・。



その日・・・


17時に終業。


どうしよう・・・。


校門を出て・・・右に行くと・・・彼らがきっと居る。


そしてきっと・・・脅される。



ダメダメ!!行くな私ッ!!



私は方向転換し・・・自分のマンションに向かった。



高校は江の島近くの海沿い。



私のマンションは江の島大橋から鎌倉方面に歩いた海沿い。


海を眺めながら歩いていると・・・・・。



海沿いに大きなパーキング。



えっ・・・・・。



あれっ?!



思わず足を止め・・・パーキングを見ると・・・・。



大きなバイクが何台か止まってて・・・・。



ブォンッ・・・・・・と吹かしながらこっちを見るのは着替えを済ませた上原君・・・。


えっ・・・


右と左ッ・・・私間違ってないよねッ・・・・・。


慌てて走ってマンションに向かうと・・・・。


上原君はガードレールを軽く飛び越え反対側に居た私の前に軽い足取りで立ちはだかった・・・・。


「なっ・・・なに??外で逢う必要ないでしょ??」


私が言うと・・・上原君は笑って・・・・。


私の頭を掴んだ。



ひっ・・・・



「お前・・・言うよ?(笑)・・・・俺とホテル行ったこと・・・」



こっ・・・・



この男ーーーーーーっ!!!



「脅す気ッ???貴方たちだって・・・23って嘘ついたじゃないッ・・・」



そう言うと上原君は笑って・・・・。



「良いから着替えて来いよ、待ってるから!(笑)」



はっ?!




「な・・・なんでっ?!」



口答えすると・・・・。



グッと抑えてる頭をまた自分に近づけ・・・・・。



「目立つだろ?そのスーツ!・・・可愛い格好してこい・・デートしようぜ?」




はぁっ?!



「したくないしっ!!」



そう言うと上原君は私の耳元に口を持って行き・・・・。


「大輔を忘れたいんだろ?・・・明日校長に言ってやってもいいんだぜ?俺・・・お前と何度もセックスしたって!」



・・・・・・ッ?!



最悪。



マンションに戻ってスーツを脱いだ。



はぁ・・・。



可愛い格好???



そこで、はいはいって言いなりになる私じゃない。



その辺にあったデニムにTシャツ。



化粧も直さずそのままマンションを出た。



何アイツ。



セックス何度もしたって・・・・。


・・・・・。


やっぱやったんだ・・・。


私・・・。


マンションを出るとバイクに乗った上原君・・・。



私の姿を見つけるとバイクから降り私の方まで歩いて来た。


こんな部屋着みたいな恰好で残念???



ぴらぴらした服が良かったでしょ???



そう思ってると・・・・



メットをかぶせて来てベルトを締めてきた。



「・・・・何処行くの?・・・・」



私が言うと・・・・。



「ホテル行く?(笑)」



はっ?!


「行くわけないでしょッ!!!!!」


上原君は笑って私の手首を掴みバイクに座らせた。


なんなの???


「ねぇ・・・マジで私・・・君と関わりたくないんだけど・・・・」


私が言うと・・・・。


上原君は何も言わず・・・・。


バイクのエンジンをかけて・・・・。



バイクを走らせた・・・。



なんなの?・・・・。



信号で一旦止まると・・・・。



「ね・・・何処行くの?」



取りあえず聞いてみる。



上原君はこの前とは違って・・・・。



上原君の腰に手を回す私の手を両手で触って・・・。



「お前がその大輔って奴が忘れられるようなとこーー・・・(笑)」



・・・・・・。




な・・・・



なに??



なんで?



優しいの??



それともムカつくの???



なんなのっ???



1時間半くらいかな・・・。



走り続け・・・・。



バイクが止まったのは海っぺり。



「ここ何処??」



私がキョロキョロして言うと・・・上原君は私のメットを外し・・・・。



「三浦海岸の方!!」



何で私に関わってくるの??



私がジッと上原君を見てると・・・・・。



「なに?・・・なんか変?」



「なんで私に関わるの?・・・私困るんだけど・・・。」



そう言うと上原君は一瞬黙って私の手を掴み歩き出した。



「ねぇ、聞いてるの??私は貴方の高校の先生なんだよ??こんなとこ見られたら・・・」



「見られたら?・・・(笑)首になる??」


・・・・・・。


「別に・・・上原君の事好きとかじゃないし・・・好きでもない男の為に首になるのは嫌だし!」



湊said



マジで・・・。


コイツって俺のこと舐めきってる。


俺がお前を誘う理由???



そんなの決まってるだろ?



「好きじゃない?」



俺が言うと・・・・瑠衣は・・・・。



「好きな訳ないじゃない!」



・・・・・・・あーーーー・・・マジムカつく!!



瑠衣の手を自分の方に引き寄せ自分の胸に収めた・・・。




「何してんのッ???警察呼ぶからねッ・・・・」



「好きじゃないって言ったよな?」



好きじゃない・・・・。



すっげーー・・・胸の奥に刺さった。




「言った!だって好きじゃないもんッ!」



あーーーーーーーっ!!!!



もう無理!!




瑠衣の肩を両手で掴み瑠衣の顔をじっと見つめた。




「どうしたら好きになる?」



何聞いてんの俺・・・・。



なに・・・



何言ってんの俺ッ・・・・。



別に俺だって好きじゃない!!



でもな・・・・。



瑠衣は俺をジッと睨み・・・・。



「好きにならない・・・・。」




・・・・・・・。



言ってろよ・・・・。




「・・・・3カ月・・・・・。」



そう・・・3カ月だ。



瑠衣は顔を上げて・・・・




「3カ月?・・・・なにそれ・・・・」



「3カ月でお前を落としてやる・・・・・。」




「はっ?!・・・・何言ってるの?落ちないって言ってるでしょッ???」



煩い煩い!!!!




俺は瑠衣の肩を離し・・手を繋いだ。




「止めてってばッ・・・・」




「(笑)(笑)・・・いやだねー・・・」



「はぁっ?!・・・・なんなのっ?!子供のくせにッ・・離してーーー!!!!」



あーーー・・マジで傷つく(笑)



でも俺・・・・。



絶対コイツを落とす・・・。

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