14 / 30
14話 バ先にリディア
しおりを挟む
デートの翌日。
今日は容赦なくバイトだ。本当はリディアともっと一緒にいたいのだが、そうも言っていられない。
フリーターにとってバイトの欠勤は死に直結する。這ってでも行く。恋人と過ごしたいから休むなど言語道断だ。
「じゃあ行ってくるよ」
「はい、行ってらっしゃい」
リディアは優しく微笑んでくれた。
土曜日の和泉屋書店はそれなりに混んでいる。加えて店長もいるので、サボることは許されない。
といっても噂で聞く限り、他のバイトよりは全然楽だ。店員と雑談する余裕もある。
菜々緒先輩がニヤニヤとしながら、品出し中の俺に近づきてきた。
「よう少年、アタシとオーヴェリアちゃんの話、聞きたい?」
「興味ないっす」
「おーいつれないなぁ」
菜々緒先輩が肘で小突いてくる。良いことがあった時のウザ絡みだ。めんどい。
昨日菜々緒先輩の部屋で何があったのか。たぶん何もなかったのだろうから聞く価値はない。何かあったとしてもそれはそれで童貞には刺激が強すぎるので聞いていられない。
「あ、レジだ。少年行ってきてくれ」
「えー、俺品出し中ですよ?」
「先輩の言うことは聞くものだよ」
「ちぇ」
品出しが遅れると業務が溜まるから面倒なのだ。それは先輩も同じことで、できるだけ俺に仕事を回して楽したいのだろう。
まぁ、オーヴェリアという最大の仕事を持っていってくれたから良しとするか。
レジが終わって品出しに戻ろうとすると、ふとレジに置いてある小型テレビから近所の話題が出てきた。
近所の名前をニュースで聞くと注目してしまうのはなぜだろう。県民性なのか、はたまた全国共通なのか。
それが、たとえ良いニュースだろうと悪いニュースだろうとテレビに吸い寄せられてしまう。
『目撃情報によると昨晩喧嘩騒ぎを起こしたのは赤髪の男で、出血もしていたそうです』
物騒な世の中だ。
もし聖杯なんていうどでかい巻き込まれがなかったらこの男が俺の元に来ていたかもしれない。巻き込まれは収束するのだ。だからここ数日は穏やかに過ごせている。
ある意味聖杯に感謝した。
ちなみに、聖杯はバイト先にもしっかり持ってきている。和泉屋書店に来てオーヴェリアに脅されたらたまったものではないからな。いつでも願いを叶えられないと人質として機能しないのだ。
品出しに戻って作業すること1時間。そろそろ眠気が襲ってくる。
レジして、品出し。またレジして、品出しのループ。正直言って退屈な仕事だ。なまじちょっとだけ忙しい分、サボれもしないのが厄介だ。
他にも業務はある。
「あの、本を探しています」
そう、本の案内だ。これが意外と多い。
「はい。何でしょう、か……」
息が詰まる思いだった。
目の前で恥ずかしそうに立っているのは、柄シャツを着て、青い綿ズボンを履いた少女。
流れるような美しい金髪と、サファイアのようなスカイブルーの瞳。そして幼い顔立ち。この3点セットを有した美少女がここにいることに驚きを隠せない。
「り、リディア! なぜここに?」
俺の彼女、リディア・キューライスが和泉屋書店に訪れていた。顔を赤く染め、目線は泳いでいる。
「ま、正輝さんみたいな人がちゃんと働けているのかチェックしに来たのです」
「何だよそれ」
嘘が下手だ。幼稚園児でも嘘だと見抜ける。
「し、仕事ですよ。ちゃんと本の案内をしてください!」
「いいけど、お金は?」
「正輝さんの部屋に落ちていました。これお金ですよね?」
リディアはそう言ってくしゃくしゃの1000円札を見せてきた。おそらく、何かの拍子で落とした1000円札に気が付かず物を溜め込んでゴミの下敷きになっていたのだろう。掃除したら出てきたわけか。
「それは俺のお金だぞ」
「正輝さん曰く、この世界では落とし物は拾った人にも利益が分け与えられるのですよね?」
「余計な知識を与えちゃったな」
そこまで言われたら俺の完敗だ。
まぁ、1000円くらい自由に使われたって別に構わないが、ちょっと意地悪したくなったのだ。今回は珍しく不発に終わったが。
「それでどんな本を探しているんだ? 小さい本屋だからあまり期待しない方がいいぞ」
「えっと、別世界から来た女性と、元の世界で頑張っている男性のラブストーリーを読みたいです」
「ラノベかよ」
「ラノベです」
「ラノベだったんだ」
あまりライトノベルを訪ねてくる客はいない。だから脳内検索機が勝手に純文学の中で探そうとしたが、そういえばリディアはライトノベルにしか触れていないんだった。
異世界から来た女性と、元の世界で頑張っている男性のラブストーリーか。なんか俺とリディアの関係性みたいだ。
「ラノベならこっちだ」
様々なレーベルのライトノベルが立ち並ぶコーナーは出入り口からかなり離れたところにある。
若い男性から中年男性はもちろん、最近だと女性もこのコーナーに足を運ばれる。和泉屋書店の人気コーナーの一つだ。
しかもライトノベルを探し求めるお客さんは熱心なので、店の隅々まで探してくれる。だから奥に追いやっても売り上げは不変なのだ。
ライトノベルコーナーは少女漫画コーナーほどでないにしろ、目がチカチカする場所だ。背表紙がカラフルだったり、もはやレインボーだったり、緑一色だったりと、レーベルによって特色が出ているのも原因の一端だ。
その光景に、リディアは目を丸くしていた。
「すごいです。こんなにラノベがあるのですね!」
「ここは小さい本屋だからまだまだ少ない方だぞ。大きな本屋ならこの3倍はある」
「すごい、どれだけ読んでも飽きることはなさそうです!」
リディアに紹介していると、後ろからぼそっと低い声で「小さい本屋で悪かったね」と囁かれた。店長だ。神出鬼没で、ちょっと怖い。
あえて聞こえなかったふりをしてリディアに紹介を続ける。
リディアの希望に完全に合致するものは難しいが、異世界人と日本人のラブコメならいくらでもいる。
俺はリディアを緑の背表紙が特徴のレーベルに案内した。
「ここはファンタジーとラブコメの最前線だ。異世界はそこまで多いわけじゃないにしろ、恋愛模様が読みたいならおすすめだぞ」
「…………」
「どうした? 気に入らなかったか?」
リディアは黙って俺を見つめていた。照れる。
「いえ、真面目に働いていられるのだな、と」
「俺を何だと思っているの?」
そこまで不真面目な一面を見せたつもりはない。
いや、そういう一面はある程度散らかった部屋に現れているのか。片付けてくれた張本人が不思議そうにしているのだから、そのイメージで間違っていないのかもしれない。
「ありがとうございます。あらすじや表紙を見て買いたいと思います」
「もう立派なラノベ読者だな。良い作品に出会えますように」
「……何ですかそれ。ちょっと恥ずかしいセリフです。誰にでも言っているのですか?」
「……ただの本心だ。リディアにしか言わない。恥ずかしいから追及しないでくれ」
俺は顔の前で手を振った。そしてハッとする。
リディアは照れると顔を隠すが、あれは人間に備わった基本装備なのだな。俺ですら無自覚にやってしまっていた。
恥ずかしい。できるだけリディアにくさいこと言わないように気をつけよう。
「決まったら教えてくれ。俺がレジ担当するよ」
「はい!」
今日は容赦なくバイトだ。本当はリディアともっと一緒にいたいのだが、そうも言っていられない。
フリーターにとってバイトの欠勤は死に直結する。這ってでも行く。恋人と過ごしたいから休むなど言語道断だ。
「じゃあ行ってくるよ」
「はい、行ってらっしゃい」
リディアは優しく微笑んでくれた。
土曜日の和泉屋書店はそれなりに混んでいる。加えて店長もいるので、サボることは許されない。
といっても噂で聞く限り、他のバイトよりは全然楽だ。店員と雑談する余裕もある。
菜々緒先輩がニヤニヤとしながら、品出し中の俺に近づきてきた。
「よう少年、アタシとオーヴェリアちゃんの話、聞きたい?」
「興味ないっす」
「おーいつれないなぁ」
菜々緒先輩が肘で小突いてくる。良いことがあった時のウザ絡みだ。めんどい。
昨日菜々緒先輩の部屋で何があったのか。たぶん何もなかったのだろうから聞く価値はない。何かあったとしてもそれはそれで童貞には刺激が強すぎるので聞いていられない。
「あ、レジだ。少年行ってきてくれ」
「えー、俺品出し中ですよ?」
「先輩の言うことは聞くものだよ」
「ちぇ」
品出しが遅れると業務が溜まるから面倒なのだ。それは先輩も同じことで、できるだけ俺に仕事を回して楽したいのだろう。
まぁ、オーヴェリアという最大の仕事を持っていってくれたから良しとするか。
レジが終わって品出しに戻ろうとすると、ふとレジに置いてある小型テレビから近所の話題が出てきた。
近所の名前をニュースで聞くと注目してしまうのはなぜだろう。県民性なのか、はたまた全国共通なのか。
それが、たとえ良いニュースだろうと悪いニュースだろうとテレビに吸い寄せられてしまう。
『目撃情報によると昨晩喧嘩騒ぎを起こしたのは赤髪の男で、出血もしていたそうです』
物騒な世の中だ。
もし聖杯なんていうどでかい巻き込まれがなかったらこの男が俺の元に来ていたかもしれない。巻き込まれは収束するのだ。だからここ数日は穏やかに過ごせている。
ある意味聖杯に感謝した。
ちなみに、聖杯はバイト先にもしっかり持ってきている。和泉屋書店に来てオーヴェリアに脅されたらたまったものではないからな。いつでも願いを叶えられないと人質として機能しないのだ。
品出しに戻って作業すること1時間。そろそろ眠気が襲ってくる。
レジして、品出し。またレジして、品出しのループ。正直言って退屈な仕事だ。なまじちょっとだけ忙しい分、サボれもしないのが厄介だ。
他にも業務はある。
「あの、本を探しています」
そう、本の案内だ。これが意外と多い。
「はい。何でしょう、か……」
息が詰まる思いだった。
目の前で恥ずかしそうに立っているのは、柄シャツを着て、青い綿ズボンを履いた少女。
流れるような美しい金髪と、サファイアのようなスカイブルーの瞳。そして幼い顔立ち。この3点セットを有した美少女がここにいることに驚きを隠せない。
「り、リディア! なぜここに?」
俺の彼女、リディア・キューライスが和泉屋書店に訪れていた。顔を赤く染め、目線は泳いでいる。
「ま、正輝さんみたいな人がちゃんと働けているのかチェックしに来たのです」
「何だよそれ」
嘘が下手だ。幼稚園児でも嘘だと見抜ける。
「し、仕事ですよ。ちゃんと本の案内をしてください!」
「いいけど、お金は?」
「正輝さんの部屋に落ちていました。これお金ですよね?」
リディアはそう言ってくしゃくしゃの1000円札を見せてきた。おそらく、何かの拍子で落とした1000円札に気が付かず物を溜め込んでゴミの下敷きになっていたのだろう。掃除したら出てきたわけか。
「それは俺のお金だぞ」
「正輝さん曰く、この世界では落とし物は拾った人にも利益が分け与えられるのですよね?」
「余計な知識を与えちゃったな」
そこまで言われたら俺の完敗だ。
まぁ、1000円くらい自由に使われたって別に構わないが、ちょっと意地悪したくなったのだ。今回は珍しく不発に終わったが。
「それでどんな本を探しているんだ? 小さい本屋だからあまり期待しない方がいいぞ」
「えっと、別世界から来た女性と、元の世界で頑張っている男性のラブストーリーを読みたいです」
「ラノベかよ」
「ラノベです」
「ラノベだったんだ」
あまりライトノベルを訪ねてくる客はいない。だから脳内検索機が勝手に純文学の中で探そうとしたが、そういえばリディアはライトノベルにしか触れていないんだった。
異世界から来た女性と、元の世界で頑張っている男性のラブストーリーか。なんか俺とリディアの関係性みたいだ。
「ラノベならこっちだ」
様々なレーベルのライトノベルが立ち並ぶコーナーは出入り口からかなり離れたところにある。
若い男性から中年男性はもちろん、最近だと女性もこのコーナーに足を運ばれる。和泉屋書店の人気コーナーの一つだ。
しかもライトノベルを探し求めるお客さんは熱心なので、店の隅々まで探してくれる。だから奥に追いやっても売り上げは不変なのだ。
ライトノベルコーナーは少女漫画コーナーほどでないにしろ、目がチカチカする場所だ。背表紙がカラフルだったり、もはやレインボーだったり、緑一色だったりと、レーベルによって特色が出ているのも原因の一端だ。
その光景に、リディアは目を丸くしていた。
「すごいです。こんなにラノベがあるのですね!」
「ここは小さい本屋だからまだまだ少ない方だぞ。大きな本屋ならこの3倍はある」
「すごい、どれだけ読んでも飽きることはなさそうです!」
リディアに紹介していると、後ろからぼそっと低い声で「小さい本屋で悪かったね」と囁かれた。店長だ。神出鬼没で、ちょっと怖い。
あえて聞こえなかったふりをしてリディアに紹介を続ける。
リディアの希望に完全に合致するものは難しいが、異世界人と日本人のラブコメならいくらでもいる。
俺はリディアを緑の背表紙が特徴のレーベルに案内した。
「ここはファンタジーとラブコメの最前線だ。異世界はそこまで多いわけじゃないにしろ、恋愛模様が読みたいならおすすめだぞ」
「…………」
「どうした? 気に入らなかったか?」
リディアは黙って俺を見つめていた。照れる。
「いえ、真面目に働いていられるのだな、と」
「俺を何だと思っているの?」
そこまで不真面目な一面を見せたつもりはない。
いや、そういう一面はある程度散らかった部屋に現れているのか。片付けてくれた張本人が不思議そうにしているのだから、そのイメージで間違っていないのかもしれない。
「ありがとうございます。あらすじや表紙を見て買いたいと思います」
「もう立派なラノベ読者だな。良い作品に出会えますように」
「……何ですかそれ。ちょっと恥ずかしいセリフです。誰にでも言っているのですか?」
「……ただの本心だ。リディアにしか言わない。恥ずかしいから追及しないでくれ」
俺は顔の前で手を振った。そしてハッとする。
リディアは照れると顔を隠すが、あれは人間に備わった基本装備なのだな。俺ですら無自覚にやってしまっていた。
恥ずかしい。できるだけリディアにくさいこと言わないように気をつけよう。
「決まったら教えてくれ。俺がレジ担当するよ」
「はい!」
10
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
実はスライムって最強なんだよ?初期ステータスが低すぎてレベルアップが出来ないだけ…
小桃
ファンタジー
商業高校へ通う女子高校生一条 遥は通学時に仔犬が車に轢かれそうになった所を助けようとして車に轢かれ死亡する。この行動に獣の神は心を打たれ、彼女を転生させようとする。遥は獣の神より転生を打診され5つの希望を叶えると言われたので、希望を伝える。
1.最強になれる種族
2.無限収納
3.変幻自在
4.並列思考
5.スキルコピー
5つの希望を叶えられ遥は新たな世界へ転生する、その姿はスライムだった…最強になる種族で転生したはずなのにスライムに…遥はスライムとしてどう生きていくのか?スライムに転生した少女の物語が始まるのであった。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる