87 / 104
二章
名付け親 sideシリル
しおりを挟む
シロが師匠の膝の上でぷーすこ寝息を立て始めた。
「かわい~。どう師匠? うちのシロかわいいでしょ~」
「ああ、かわいいのう」
目尻を下げてシロの頭を撫でる師匠。
「お前はこのまま特殊部隊を続けるのか?」
「うん、続けるよ。なんだかんだ好きにできるし、まともな職場じゃあ雇ってもらえる気しないもん」
「……ここで働いてもいいぞ」
「考えとくよ」
師匠の申し出はありがたいけど、これ以上師匠に迷惑かける気はない。こんな爆弾を作るのにうってつけの場があったら暴走する気しかしないし。
特殊部隊のやつらはいいんだよ。こっちも迷惑かけられてるから。持ちつ持たれつだね。
まともに社会で働けそうでやりたいことがあった奴らは隊長が断固として特殊部隊には入れなかったから、特殊部隊にいるのはおかしなやつらがほとんどだし。なんだかんだ働きやすい職場だ。殿下からの信頼も厚いし、待遇も結構いい。
圧倒的な強さを誇る特殊部隊の需要は尽きないので、シロを取り戻すという目的を達成してからも普通に活動している。
「にしてもシロか……。特殊部隊の名付けはやっぱり単純というかなんというか……」
師匠が微妙な顔をする。
「隊長が最初に深く考えずに名付けたのがいけないんだけどね。他の奴らは割とそれに倣っただけだし」
アニとかクロは別だけど。でも二人の名付けも単純だよね。アニはシロのお兄ちゃんって意味でアニだし、クロはシロと対っぽい名前がいいって言って隊長がクロって名付けた。……こう考えると、あの完全無欠に見える隊長の唯一の欠点は名付けのセンスなんじゃないかと思ってくるね。
そんなことを考えていると当時の記憶が思い起こされる。
特殊部隊に身を置くにあたって、自分達の名前を決めることになったんだ。あんまり自分の名前を自分で決める人っていないよね。
組織では番号とかアルファベットで呼ばれてたし、組織に用意された偽名を使い続けるのはなんとなく嫌だからって自分達で新しい名前を決めることになったんだ。新しい人生を歩むという意味でも、あれは結構大きな出来事だった気がする。
みんな結構悩んだもんだけどアニはさっさと決めてたなぁ。あいつは昔からブレない。クロも早かった。そして、その二人と同じくらいに隊長も決めてた。
「なんて名前にしたんです?」
「ブレイクだ」
「おお、かっこいい名前。由来はなんですか?」
「俺の番号、009で無零九だ」
「……」
それを聞いた僕は不覚にも、かける言葉を一瞬失った。
新しい人生を歩むための改名だっつのになんで番号から付けちゃうかなこの人は。
「なんで番号から付けちゃったんですか?」
「……しろは、まだ残ってるから。しろだけを置いて俺だけが解放されるわけにはいかない」
隊長は、しろに対して安易に名前を付けたことを心底後悔していた。だけど、その時には僕達にとって”しろ”は”しろ”でしかなくなっているので今さら他の名前で呼ぶことはできない。
隊長は、せめて名前だけでもしろと同じにすることでしろを忘れないように、一緒に過ごした記憶が薄れないようにと心に刻み付ける意味でブレイクという名前にしたようだ。
それを聞いた仲間達は次々に隊長と同じように名付けて行った。数字とかアルファベットから自分の名前を付けだしたのだ。
当然、僕もそんな名前に拘りはなかったからその波に乗ろうとした。でも―――
「……015ってどうつければいいんだよ」
いちごちゃん? 僕別にいちご好きじゃないんだけどなぁ。
名前なんて正直自分を識別できればなんでもいいけど、いちごちゃんなんて名前にした日には周りのやつらからおそろしくイジられる気がしてやめた。
しっくりくる名前を思いつくまでのんびり考えよう。
そう伝えると隊長にガシガシと頭を撫でられた。
「別に俺と同じように付ける必要はないんだぞ? 番号に拘らずにかっこいい名前にしたらどうだ?」
「ん~……検討します」
「はは、まあ悩んで考えろ。申請は暫く待ってくれるそうだから」
「分かりました」
そんな会話をした次の日、僕は師匠に弟子入りすることになった。爆弾を扱える人間が一人くらいは必要だろうとのことで隊長と殿下に放り込まれたのだ。
僕の師匠になったクソデカオヤジは、ちょっと乱暴だけどできた人間だった。当時は僕もそこそこ尖ってたクソガキだったと思うけど、師匠には尊敬の念を抱かずにはいられなかったくらいだし。
そして、師匠に弟子入りしてからそこそこ時間が経ったある日。
「―――おい、そろそろ名前は決まったか? 呼びづらくて仕方ねぇんだが」
「……まだだよ。もういちごちゃんでいい気がしてきた」
「よくはないじゃろ」
「なんだよ。じゃあ師匠が付けてよ」
あ、それいいな。
ついつい口から飛び出た言葉だけど妙案な気がしてきた。
「――――――シリル」
「……え?」
「シリルなんてどうだ?」
腕を組んでそう聞いてくる師匠。
「もしかして師匠、僕の名前考えてたの?」
「……まぁ、な。人名辞典をパラパラ捲ってたらお前に似合いそうな響きの名前があったんでな」
「人名辞典なんて普通家にないでしょ。なんて意味の名前?」
「いや、意味は見てない。ただ響きだけで選んだ」
「え~」
「なんじゃ、名前なんて響きが本人に似合ってる方がいいじゃろ。縁起のいいお経みたいな名前を考えてやろうか?」
「遠慮しとくよ」
シリル……シリルね……うん、気に入った。師匠の言う通り響きがしっくりくるね。
意味を聞いてみたけど、実際僕も名前の意味なんて興味ないし。
その日の夜、隊長に名前が決まったことを伝えにいった。
「―――シリルか、いい名前を付けてもらったな」
「うん」
「お前らを巻き込んじまって俺もちょっと罪悪感みたいなのがあったからな、お前が普通の名前を付けてくれてちょっとホッとしたぞ」
そう言って隊長がニカッと笑った。
「……いい師匠に巡り合えてよかったな」
「……うん。隊長と殿下のおかげだよ。隊長は兄がいたらこんな感じかなって思うけど、師匠は父親がいたらこういうのかなって思うんだ」
「シリルをそこまで懐かせるなんて、ワルド殿はすごいな」
早速隊長が名前を呼んでくれた。なんかちょっと照れ臭い。
「じゃあ申請の書類は出しておくな。これで全員の名前が決まった」
「あれ? 僕が最後だったの?」
「ああ。だけど時間がかかっただけあっていい名前を付けられたな」
手放しで褒めてくれる隊長。
これは後から聞いた話だけど、僕の名前が決まった頃には申請の期限はとっくに切れてて、隊長は随分事務方から急かされていたらしい。でも隊長はそれを微塵も匂わせなかった。
隊長もできた人だなぁ。
「―――おいシリル、そろそろ日が暮れるぞ」
「ん……?」
師匠の声で目が覚めた。シロはまだ師匠の膝の上で寝ている。
どうやらいつの間にか僕も寝てたみたいだ。
「この子は全く起きんのだがどうしたらいい?」
「ん~? 僕が抱っこして帰るよ」
起きてても抱っこで帰る気だったし、どっちにしろ変わらない。
荷物を纏めて眠ったままのシロを抱っこし、玄関まで行く。
「……ねえ師匠、さっきの話だけど」
「ん?」
「ここで働いてもいいって話」
「ああ」
「僕がもうちょっと年をとって、もうちょっと真人間になったら工房を継いであげてもいいよ」
「いや、継いでくれとまでは言ってない」
冷静に返された。
むっか~!
「なんだよなんだよ! せっかく前向きに考えるって言ってんのに! 僕はもう帰る!」
「おう、気を付けて帰れよ。あと、今度はもっと早く顔出せ」
「もっと頻繁に来て工房乗っ取ってやるよ。じゃあまた来てやるからね、クソ親父!!」
そう言い放つと、しっかりとシロを抱き直し、穏やかに微笑む師匠に背を向けて僕は帰路に着いた。
「かわい~。どう師匠? うちのシロかわいいでしょ~」
「ああ、かわいいのう」
目尻を下げてシロの頭を撫でる師匠。
「お前はこのまま特殊部隊を続けるのか?」
「うん、続けるよ。なんだかんだ好きにできるし、まともな職場じゃあ雇ってもらえる気しないもん」
「……ここで働いてもいいぞ」
「考えとくよ」
師匠の申し出はありがたいけど、これ以上師匠に迷惑かける気はない。こんな爆弾を作るのにうってつけの場があったら暴走する気しかしないし。
特殊部隊のやつらはいいんだよ。こっちも迷惑かけられてるから。持ちつ持たれつだね。
まともに社会で働けそうでやりたいことがあった奴らは隊長が断固として特殊部隊には入れなかったから、特殊部隊にいるのはおかしなやつらがほとんどだし。なんだかんだ働きやすい職場だ。殿下からの信頼も厚いし、待遇も結構いい。
圧倒的な強さを誇る特殊部隊の需要は尽きないので、シロを取り戻すという目的を達成してからも普通に活動している。
「にしてもシロか……。特殊部隊の名付けはやっぱり単純というかなんというか……」
師匠が微妙な顔をする。
「隊長が最初に深く考えずに名付けたのがいけないんだけどね。他の奴らは割とそれに倣っただけだし」
アニとかクロは別だけど。でも二人の名付けも単純だよね。アニはシロのお兄ちゃんって意味でアニだし、クロはシロと対っぽい名前がいいって言って隊長がクロって名付けた。……こう考えると、あの完全無欠に見える隊長の唯一の欠点は名付けのセンスなんじゃないかと思ってくるね。
そんなことを考えていると当時の記憶が思い起こされる。
特殊部隊に身を置くにあたって、自分達の名前を決めることになったんだ。あんまり自分の名前を自分で決める人っていないよね。
組織では番号とかアルファベットで呼ばれてたし、組織に用意された偽名を使い続けるのはなんとなく嫌だからって自分達で新しい名前を決めることになったんだ。新しい人生を歩むという意味でも、あれは結構大きな出来事だった気がする。
みんな結構悩んだもんだけどアニはさっさと決めてたなぁ。あいつは昔からブレない。クロも早かった。そして、その二人と同じくらいに隊長も決めてた。
「なんて名前にしたんです?」
「ブレイクだ」
「おお、かっこいい名前。由来はなんですか?」
「俺の番号、009で無零九だ」
「……」
それを聞いた僕は不覚にも、かける言葉を一瞬失った。
新しい人生を歩むための改名だっつのになんで番号から付けちゃうかなこの人は。
「なんで番号から付けちゃったんですか?」
「……しろは、まだ残ってるから。しろだけを置いて俺だけが解放されるわけにはいかない」
隊長は、しろに対して安易に名前を付けたことを心底後悔していた。だけど、その時には僕達にとって”しろ”は”しろ”でしかなくなっているので今さら他の名前で呼ぶことはできない。
隊長は、せめて名前だけでもしろと同じにすることでしろを忘れないように、一緒に過ごした記憶が薄れないようにと心に刻み付ける意味でブレイクという名前にしたようだ。
それを聞いた仲間達は次々に隊長と同じように名付けて行った。数字とかアルファベットから自分の名前を付けだしたのだ。
当然、僕もそんな名前に拘りはなかったからその波に乗ろうとした。でも―――
「……015ってどうつければいいんだよ」
いちごちゃん? 僕別にいちご好きじゃないんだけどなぁ。
名前なんて正直自分を識別できればなんでもいいけど、いちごちゃんなんて名前にした日には周りのやつらからおそろしくイジられる気がしてやめた。
しっくりくる名前を思いつくまでのんびり考えよう。
そう伝えると隊長にガシガシと頭を撫でられた。
「別に俺と同じように付ける必要はないんだぞ? 番号に拘らずにかっこいい名前にしたらどうだ?」
「ん~……検討します」
「はは、まあ悩んで考えろ。申請は暫く待ってくれるそうだから」
「分かりました」
そんな会話をした次の日、僕は師匠に弟子入りすることになった。爆弾を扱える人間が一人くらいは必要だろうとのことで隊長と殿下に放り込まれたのだ。
僕の師匠になったクソデカオヤジは、ちょっと乱暴だけどできた人間だった。当時は僕もそこそこ尖ってたクソガキだったと思うけど、師匠には尊敬の念を抱かずにはいられなかったくらいだし。
そして、師匠に弟子入りしてからそこそこ時間が経ったある日。
「―――おい、そろそろ名前は決まったか? 呼びづらくて仕方ねぇんだが」
「……まだだよ。もういちごちゃんでいい気がしてきた」
「よくはないじゃろ」
「なんだよ。じゃあ師匠が付けてよ」
あ、それいいな。
ついつい口から飛び出た言葉だけど妙案な気がしてきた。
「――――――シリル」
「……え?」
「シリルなんてどうだ?」
腕を組んでそう聞いてくる師匠。
「もしかして師匠、僕の名前考えてたの?」
「……まぁ、な。人名辞典をパラパラ捲ってたらお前に似合いそうな響きの名前があったんでな」
「人名辞典なんて普通家にないでしょ。なんて意味の名前?」
「いや、意味は見てない。ただ響きだけで選んだ」
「え~」
「なんじゃ、名前なんて響きが本人に似合ってる方がいいじゃろ。縁起のいいお経みたいな名前を考えてやろうか?」
「遠慮しとくよ」
シリル……シリルね……うん、気に入った。師匠の言う通り響きがしっくりくるね。
意味を聞いてみたけど、実際僕も名前の意味なんて興味ないし。
その日の夜、隊長に名前が決まったことを伝えにいった。
「―――シリルか、いい名前を付けてもらったな」
「うん」
「お前らを巻き込んじまって俺もちょっと罪悪感みたいなのがあったからな、お前が普通の名前を付けてくれてちょっとホッとしたぞ」
そう言って隊長がニカッと笑った。
「……いい師匠に巡り合えてよかったな」
「……うん。隊長と殿下のおかげだよ。隊長は兄がいたらこんな感じかなって思うけど、師匠は父親がいたらこういうのかなって思うんだ」
「シリルをそこまで懐かせるなんて、ワルド殿はすごいな」
早速隊長が名前を呼んでくれた。なんかちょっと照れ臭い。
「じゃあ申請の書類は出しておくな。これで全員の名前が決まった」
「あれ? 僕が最後だったの?」
「ああ。だけど時間がかかっただけあっていい名前を付けられたな」
手放しで褒めてくれる隊長。
これは後から聞いた話だけど、僕の名前が決まった頃には申請の期限はとっくに切れてて、隊長は随分事務方から急かされていたらしい。でも隊長はそれを微塵も匂わせなかった。
隊長もできた人だなぁ。
「―――おいシリル、そろそろ日が暮れるぞ」
「ん……?」
師匠の声で目が覚めた。シロはまだ師匠の膝の上で寝ている。
どうやらいつの間にか僕も寝てたみたいだ。
「この子は全く起きんのだがどうしたらいい?」
「ん~? 僕が抱っこして帰るよ」
起きてても抱っこで帰る気だったし、どっちにしろ変わらない。
荷物を纏めて眠ったままのシロを抱っこし、玄関まで行く。
「……ねえ師匠、さっきの話だけど」
「ん?」
「ここで働いてもいいって話」
「ああ」
「僕がもうちょっと年をとって、もうちょっと真人間になったら工房を継いであげてもいいよ」
「いや、継いでくれとまでは言ってない」
冷静に返された。
むっか~!
「なんだよなんだよ! せっかく前向きに考えるって言ってんのに! 僕はもう帰る!」
「おう、気を付けて帰れよ。あと、今度はもっと早く顔出せ」
「もっと頻繁に来て工房乗っ取ってやるよ。じゃあまた来てやるからね、クソ親父!!」
そう言い放つと、しっかりとシロを抱き直し、穏やかに微笑む師匠に背を向けて僕は帰路に着いた。
13
お気に入りに追加
7,300
あなたにおすすめの小説
側妃は捨てられましたので
なか
恋愛
「この国に側妃など要らないのではないか?」
現王、ランドルフが呟いた言葉。
周囲の人間は内心に怒りを抱きつつ、聞き耳を立てる。
ランドルフは、彼のために人生を捧げて王妃となったクリスティーナ妃を側妃に変え。
別の女性を正妃として迎え入れた。
裏切りに近い行為は彼女の心を確かに傷付け、癒えてもいない内に廃妃にすると宣言したのだ。
あまりの横暴、人道を無視した非道な行い。
だが、彼を止める事は誰にも出来ず。
廃妃となった事実を知らされたクリスティーナは、涙で瞳を潤ませながら「分かりました」とだけ答えた。
王妃として教育を受けて、側妃にされ
廃妃となった彼女。
その半生をランドルフのために捧げ、彼のために献身した事実さえも軽んじられる。
実の両親さえ……彼女を慰めてくれずに『捨てられた女性に価値はない』と非難した。
それらの行為に……彼女の心が吹っ切れた。
屋敷を飛び出し、一人で生きていく事を選択した。
ただコソコソと身を隠すつまりはない。
私を軽んじて。
捨てた彼らに自身の価値を示すため。
捨てられたのは、どちらか……。
後悔するのはどちらかを示すために。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
殿下、側妃とお幸せに! 正妃をやめたら溺愛されました
まるねこ
恋愛
旧題:お飾り妃になってしまいました
第15回アルファポリス恋愛大賞で奨励賞を頂きました⭐︎読者の皆様お読み頂きありがとうございます!
結婚式1月前に突然告白される。相手は男爵令嬢ですか、婚約破棄ですね。分かりました。えっ?違うの?嫌です。お飾り妃なんてなりたくありません。

侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
生贄令嬢は怠惰に生きる~小動物好き竜王陛下に日々愛でられてます~
雪野ゆきの
恋愛
叔父一家に虐げられていた少女リアはついに竜王陛下への生贄として差し出されてしまう。どんな酷い扱いをされるかと思えば、体が小さかったことが幸いして竜王陛下からは小動物のように溺愛される。そして生贄として差し出されたはずが、リアにとっては怠惰で幸福な日々が始まった―――。
感想、誤字脱字報告、エール等ありがとうございます!
【書籍化しました!】
お祝いコメントありがとうございます!

〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】記憶を失ったらあなたへの恋心も消えました。
ごろごろみかん。
恋愛
婚約者には、何よりも大切にしている義妹がいる、らしい。
ある日、私は階段から転がり落ち、目が覚めた時には全てを忘れていた。
対面した婚約者は、
「お前がどうしても、というからこの婚約を結んだ。そんなことも覚えていないのか」
……とても偉そう。日記を見るに、以前の私は彼を慕っていたらしいけれど。
「階段から転げ落ちた衝撃であなたへの恋心もなくなったみたいです。ですから婚約は解消していただいて構いません。今まで無理を言って申し訳ありませんでした」
今の私はあなたを愛していません。
気弱令嬢(だった)シャーロットの逆襲が始まる。
☆タイトルコロコロ変えてすみません、これで決定、のはず。
☆商業化が決定したため取り下げ予定です(完結まで更新します)
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。