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にゃんてこった!
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デートの日から数日が経った。
なぜだか最近父さまや兄さま達が忙しそうにしてるのです。
モフ丸の上に乗って首に抱き着く。
「兄さま達が全然構ってくれません。なんでです?」
「最近魔界の各地で騒ぎが起きてるらしいからのう。まあ、騒ぎはあやつらの自業自得感があるが……」
騒ぎです?
「なにか事件でもあったのでしょうか?」
「……まあ、事件と言えば事件だのう」
「?」
よくわかんないのです。その後いくら聞いても、モフ丸にははぐらかされてしまいました。
そして、ミィの知らない間に騒ぎはどんどん大きくなっていったようです。ついにミィの耳にも騒ぎの内容が入ってきました。
「ミィの婚約を反対して各地でデモ……?」
一体どういうことです?それ……。
首を傾げるミィに、渋面の父さまが説明してくれた。
父さま曰く、この騒動の原因はこの前コウ君としたデートらしい。
「それがなんでこんな騒動になってるんです?」
「……」
父さま、黙りました。
「我が説明してやろう」
「モフ丸。お願いするのです」
「この前のデートで後を付けていたこやつらが大騒ぎしたせいで魔界中にミィが天界の王子とデートしたということが広まってしまったのだ」
「……それのなにが問題なのです?」
とても騒動になる出来事には思えないですけど。
「我としても理解しがたいのだがな、魔界の住人達はミィの結婚に反対して各地で騒ぎを起こしているのだ」
「結婚に反対です?」
まだミィもコウ君も子どもですけど。
「今までミィには家族以外の男の影がなかったどころか男友達すらいなかったから皆過剰反応してしまったのだ」
「オズお兄さんがいますけど」
「あやつは身内扱いだ」
「……」
まあ確かにオズお兄さんはお友達やただの知り合いって感じではないのです。身内扱いが適当ですね。
そんなことを考えていると、廊下からドタドタとこちらに向かってくる足音が聞こえてきた。
バァァァンと扉が開かれる。
「おい! なぜか我が天界でも騒ぎが起こっているのだが!!」
入ってきたのは天王様だった。
「天王様こんにちはなのです」
「ああこんにちは。挨拶は大事だな」
「……何をしにきた」
父さまが低い声で天王様に聞く。
「天界でも先のデートの件で騒動が多発しているから対応を話し合いにきたのだ」
「騒動……? あの小僧をミィに取られまいとしているのか? あいつも随分と民に愛されているのだな」
「愛されているのはそうだが、騒動の内容は魔王が予想しているのとは真逆だ。コウの恋を応援する気持ちが高まり過ぎたあまり騒動に発展したようだ」
……どっちの住人も同じレベルですね。
なぜだか最近父さまや兄さま達が忙しそうにしてるのです。
モフ丸の上に乗って首に抱き着く。
「兄さま達が全然構ってくれません。なんでです?」
「最近魔界の各地で騒ぎが起きてるらしいからのう。まあ、騒ぎはあやつらの自業自得感があるが……」
騒ぎです?
「なにか事件でもあったのでしょうか?」
「……まあ、事件と言えば事件だのう」
「?」
よくわかんないのです。その後いくら聞いても、モフ丸にははぐらかされてしまいました。
そして、ミィの知らない間に騒ぎはどんどん大きくなっていったようです。ついにミィの耳にも騒ぎの内容が入ってきました。
「ミィの婚約を反対して各地でデモ……?」
一体どういうことです?それ……。
首を傾げるミィに、渋面の父さまが説明してくれた。
父さま曰く、この騒動の原因はこの前コウ君としたデートらしい。
「それがなんでこんな騒動になってるんです?」
「……」
父さま、黙りました。
「我が説明してやろう」
「モフ丸。お願いするのです」
「この前のデートで後を付けていたこやつらが大騒ぎしたせいで魔界中にミィが天界の王子とデートしたということが広まってしまったのだ」
「……それのなにが問題なのです?」
とても騒動になる出来事には思えないですけど。
「我としても理解しがたいのだがな、魔界の住人達はミィの結婚に反対して各地で騒ぎを起こしているのだ」
「結婚に反対です?」
まだミィもコウ君も子どもですけど。
「今までミィには家族以外の男の影がなかったどころか男友達すらいなかったから皆過剰反応してしまったのだ」
「オズお兄さんがいますけど」
「あやつは身内扱いだ」
「……」
まあ確かにオズお兄さんはお友達やただの知り合いって感じではないのです。身内扱いが適当ですね。
そんなことを考えていると、廊下からドタドタとこちらに向かってくる足音が聞こえてきた。
バァァァンと扉が開かれる。
「おい! なぜか我が天界でも騒ぎが起こっているのだが!!」
入ってきたのは天王様だった。
「天王様こんにちはなのです」
「ああこんにちは。挨拶は大事だな」
「……何をしにきた」
父さまが低い声で天王様に聞く。
「天界でも先のデートの件で騒動が多発しているから対応を話し合いにきたのだ」
「騒動……? あの小僧をミィに取られまいとしているのか? あいつも随分と民に愛されているのだな」
「愛されているのはそうだが、騒動の内容は魔王が予想しているのとは真逆だ。コウの恋を応援する気持ちが高まり過ぎたあまり騒動に発展したようだ」
……どっちの住人も同じレベルですね。
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