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二章
順調です!
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あれから一週間程が経ち、作業は順調に進んでいる。
植えた種が芽吹き、今は葉が青々と茂っている状態だ。この分だともう少しで収穫できそうですね。
きゅるるるるる~
畑を歩いてると、私のお腹が元気に鳴き声を上げた。今日も今日とて私は腹ペコです。
さり気なく周りと確認してお腹の音が聞かれてないことを確認する。うん、今回は誰もいないですね。
お腹も空きましたし、そろそろ戻りましょうかね。
踵を返し、軽食をもらいに向かう。
ここ最近は魔術を使いすぎた影響か、かなり食べる量が増えた。そのおかげで胃袋も大分大きくなり、今では人間の同年代の女の子と同じくらいは食べられるようになった。かなりの進歩です。
栄養状態がいいからか体調も頗るいいし、程よく疲れているから夜もぐっすりスヤスヤだ。
シーナさんに駆け寄る。
「シーナさーん!」
「あら姫様お疲れ様です。軽食はもう用意してありますよ。お食べになりますか?」
「はい! いただきます!」
そう言うと、シーナさんはすぐにサンドイッチを出してくれた。シーナさんのサンドイッチは具沢山でとってもおいしいから好きです。今度つくりかたを教えてもらおう。
シーナさんが口の端に付いたパンくずを取ってくれる。
「うふふ、姫様にいっぱい食べていただけて嬉しいわ」
「私もシーナさんのごはんがいっぱい食べられるようになって嬉しいです」
あ、胃が大きくなったのでお母さんのごはんもいっぱい食べられますね。社会勉強のためにアルバイトに来ましたけど、思わぬ副産物です。
ただ、体調は万全ですけど、たまに体の節々が痛む時があるんですよね。筋肉痛とはまた違う感じの痛みだ。まあ、それほど激痛ではないし動けなくなるほど痛いというわけでもないので放置している。
「―――リア」
「あ、ルフス様」
私がいたのとは別の方向からルフス様が歩いてきた。ルフス様は竜王陛下らしい綺麗な服を着ているので、畑を歩く時は服が汚れないかこちらがいつもヒヤヒヤする。でもルフス様は服が汚れることも厭わず、必要とあれば土の上に平然と膝をついたりする。かっこいいです。
大きな手が私の頭を撫でた。
「今日もいっぱい食べられて偉いな」
「ありがとうございます。でもちょっと太らないか心配です。ここに来るまでの二倍くらいは食べちゃってますし」
「動く量も二倍だし、それくらい食べてやっと普通よりちょっと少ないくらいの量だからな?」
まだまだ食べてほしそうなルフス様からそっと目を逸らす。
「―――あ、そういえば大分畑も完成してきましたね!」
「露骨に話を逸らしたな。まあいいが。あと一回ほどリアに成長促進の魔術をかけてもらえばなんとかなりそうだとのことだ。例年よりも少し遅れてはいるが、この分なら出荷先にも迷惑を掛けずに済むと皆が喜んでいたぞ」
「ほんとですか!? それはよかったです!」
そっか、出荷が遅れたら野菜を買う人達にも迷惑がかかっちゃうんですよね。マルクさんはそれを心配してあんなにピリピリしてたのかもですね。
「収穫も皆で大急ぎでやると息巻いていたからな、取引先からも苦情はこないだろう」
「収穫も魔術でお手伝いしましょうか?」
「いや、それはしない方がいいな。説得力はないかもしれないがリアの力に頼り過ぎるのはよくない。彼らでできることは彼らに任せた方がいい。彼らも仕事でやってることだしな」
「そうですね。じゃあ、魔術なしで収穫を少しお手伝いするのはありですか? お野菜とか収穫するの楽しそうです」
「それはいいと思うぞ。じゃあ俺と一緒に邪魔にならない端っこで収穫を手伝わせてもらおう」
「はい!」
とっても楽しみです。
ただ、だとしたらここでのんびり軽食を楽しんでる場合じゃないかもしれない。幸い今日はまだ余力があるし、出荷が早いなら早い方がいいいですよね。魔術を使わないなら収穫にもそこそこ時間がかかるだろうし。
よし! いっちょがんばりますか!
「? どうした?」
急に立ち上がった私にルフス様が首を傾げる。だっこか? と両手を広げられるけど違いますよ?
でも嫌じゃないのでだっこはまた後でお願いします。
植えた種が芽吹き、今は葉が青々と茂っている状態だ。この分だともう少しで収穫できそうですね。
きゅるるるるる~
畑を歩いてると、私のお腹が元気に鳴き声を上げた。今日も今日とて私は腹ペコです。
さり気なく周りと確認してお腹の音が聞かれてないことを確認する。うん、今回は誰もいないですね。
お腹も空きましたし、そろそろ戻りましょうかね。
踵を返し、軽食をもらいに向かう。
ここ最近は魔術を使いすぎた影響か、かなり食べる量が増えた。そのおかげで胃袋も大分大きくなり、今では人間の同年代の女の子と同じくらいは食べられるようになった。かなりの進歩です。
栄養状態がいいからか体調も頗るいいし、程よく疲れているから夜もぐっすりスヤスヤだ。
シーナさんに駆け寄る。
「シーナさーん!」
「あら姫様お疲れ様です。軽食はもう用意してありますよ。お食べになりますか?」
「はい! いただきます!」
そう言うと、シーナさんはすぐにサンドイッチを出してくれた。シーナさんのサンドイッチは具沢山でとってもおいしいから好きです。今度つくりかたを教えてもらおう。
シーナさんが口の端に付いたパンくずを取ってくれる。
「うふふ、姫様にいっぱい食べていただけて嬉しいわ」
「私もシーナさんのごはんがいっぱい食べられるようになって嬉しいです」
あ、胃が大きくなったのでお母さんのごはんもいっぱい食べられますね。社会勉強のためにアルバイトに来ましたけど、思わぬ副産物です。
ただ、体調は万全ですけど、たまに体の節々が痛む時があるんですよね。筋肉痛とはまた違う感じの痛みだ。まあ、それほど激痛ではないし動けなくなるほど痛いというわけでもないので放置している。
「―――リア」
「あ、ルフス様」
私がいたのとは別の方向からルフス様が歩いてきた。ルフス様は竜王陛下らしい綺麗な服を着ているので、畑を歩く時は服が汚れないかこちらがいつもヒヤヒヤする。でもルフス様は服が汚れることも厭わず、必要とあれば土の上に平然と膝をついたりする。かっこいいです。
大きな手が私の頭を撫でた。
「今日もいっぱい食べられて偉いな」
「ありがとうございます。でもちょっと太らないか心配です。ここに来るまでの二倍くらいは食べちゃってますし」
「動く量も二倍だし、それくらい食べてやっと普通よりちょっと少ないくらいの量だからな?」
まだまだ食べてほしそうなルフス様からそっと目を逸らす。
「―――あ、そういえば大分畑も完成してきましたね!」
「露骨に話を逸らしたな。まあいいが。あと一回ほどリアに成長促進の魔術をかけてもらえばなんとかなりそうだとのことだ。例年よりも少し遅れてはいるが、この分なら出荷先にも迷惑を掛けずに済むと皆が喜んでいたぞ」
「ほんとですか!? それはよかったです!」
そっか、出荷が遅れたら野菜を買う人達にも迷惑がかかっちゃうんですよね。マルクさんはそれを心配してあんなにピリピリしてたのかもですね。
「収穫も皆で大急ぎでやると息巻いていたからな、取引先からも苦情はこないだろう」
「収穫も魔術でお手伝いしましょうか?」
「いや、それはしない方がいいな。説得力はないかもしれないがリアの力に頼り過ぎるのはよくない。彼らでできることは彼らに任せた方がいい。彼らも仕事でやってることだしな」
「そうですね。じゃあ、魔術なしで収穫を少しお手伝いするのはありですか? お野菜とか収穫するの楽しそうです」
「それはいいと思うぞ。じゃあ俺と一緒に邪魔にならない端っこで収穫を手伝わせてもらおう」
「はい!」
とっても楽しみです。
ただ、だとしたらここでのんびり軽食を楽しんでる場合じゃないかもしれない。幸い今日はまだ余力があるし、出荷が早いなら早い方がいいいですよね。魔術を使わないなら収穫にもそこそこ時間がかかるだろうし。
よし! いっちょがんばりますか!
「? どうした?」
急に立ち上がった私にルフス様が首を傾げる。だっこか? と両手を広げられるけど違いますよ?
でも嫌じゃないのでだっこはまた後でお願いします。
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