エナドリ大冒険 〜知られざる文明ネフェリウス文明！！祖父の残した日記からたどるミステリー〜

プロローグ2

祖父が末永い眠りについた後、家族は彼を家族の墓地に埋葬した。彼の死によって、家の中には重い沈黙が漂った。祖父の存在が欠けることで、家族の間には喪失感や寂しさが広がり、居間には重い空気が流れていた。

家族は祖父の思い出に思いをはせ、彼が残した教えや叡智を心に留めながら、彼の死を受け入れる努力をした。彼らは互いに支え合い、祖父の生涯を称えることで彼の精神を永遠に生き続けさせる決意した。


そのためにもまずは、祖父が残した日記を探すところから始まった。彼の生前は、彼の部屋に入ることが家族であっても絶対に許されなかった。
そのため、彼の部屋に入ったのはみな始めてだ。
部屋の入口の突き当りには、大きな本棚がありそこには難しそうな本がたくさん並んでいた。
その他にも、部屋いっぱいに家具が敷き詰められており、広い部屋も窮屈に感じられた。
床は、祖父の趣味のものや、資料などで埋め尽くされており、足の踏み場もない。
そのため、まずは部屋の片付けから始まった。
片付けていくにつれて、祖父の思い出の品が見つかり、家族はみな祖父の想いをしみじみと感じていた。
大体片付け終わり、目的の机までたどり着いた。
机の上には大きな紙が残されている。
いかにも、古びだ紙である
その紙にはかすかにかすれた文字でこう書いてあった。

「リアンへ

　　今これを見ているということは、私はこの世から去って、天国で楽しく暮らしている頃だろう。
　私は、小さい頃から熱狂的な探求家だった。君の若々しい姿を見ていると私の少年時代を思い出していたよ。
　私はある時、伝説の文明ネフェリウス文明に興味を持ち、その文明について詳しく調べていたんだ。そしていつしかは、この文明の虜となっていた。
　そしてついに、ネフェリウス文明の遺跡とされているネーパツク遺跡の冒険を試みることにした。
　その洞窟には、謎が多く眠っており、多くの冒険家が探索を試みた。しかし、成功した者は未だおらず、生存者は二人。
　一人は、生存してはいたものの、身体中傷ついていた。彼は、洞窟の入口で気絶したまま見つかった。その後、治療で状態は次第に良くなっていき、人と話すことが出来るような状態まで回復した。しかし彼は、洞窟で起こっていた事や、自分が生存した経緯などを聞かれても、『洞窟に行くな』という警告を繰り返すばかりで、一切何も答えなかった。
　彼の説得力のある言葉に、洞窟へ探検に行く冒険家は、しばらく現れなかった。
　年月が過ぎ、彼は老いていき何も話さずまま、最期の時を悟った。しかし、彼は何も話さずに、この世を去った。
　その後、彼の部屋にあった封筒の中に残っていた遺言が見つかった。

『私はネフェリウス文明についての全てを知った。しかし、私はこれを語るにふさわしくない。私は、これを話すにふさわしい人物が、この秘密を明らかにすることを強く願っている。最後に一つ。己を信じて勧め』

私はこの遺言が気になり、洞窟を探検した。
そしてご察しの通り、私は生存者の二人のうちの一人だ。
この事は、私の祖父しかしらない。
しかし私も、これを語るにふさわしくない人物だ。
今君にそれを託す。
私は君こそがこの秘密を解き明かすのふさわしい人物だと信じている。

　そして、ふさわしい人こそが私が知り得なかった本当の秘密を知ることができるだろう。
幸運を祈ろる。

　私の日記は、鍵のついている机の中だ。そこには、様々な手がかりを残した。まずは、練習問題として私の出した問題を解いてくれ。これが解けないようじゃ、無事に帰還できないだろう。
　
　君なら解ける。そう信じている。どうか元気で。
　

　　　　　　　『己を信じろ』　祖父より」

祖父からの謎めいた手紙に戸惑った。

「ふさわしい秘密」
「知り得なかった本当の秘密」
「己を信じろ」

パワーワードの序列に戸惑いを隠せなかった。
しかし、私は祖父ならきっと何かしらの、思惑があると信じていた。

私は、また固く決意した。
命の危機に会おうとも決して冒険を諦めない。

そして冒険が終わるのは、全ての謎を解き明かした時か、私が死んだ時だと、