死刑囚手記 〜あの日の後悔〜

苦しい目覚め

目が冷める…

ここはどこなのだろうか?
いったい、何が起こったのか？
私は、ベットに寝ている。
白衣を着た男が二人と、警察らしき人物などが私を囲うように立っている。
どうから、あのあと救助され、一命をとりとめたそうだ。
私は、悔しかった。
放火なんていった不確しかな方法を使うのではなかった、
と後悔するのだった。
しかし、まだ負傷したせいもあって、動けるような状況じゃない。
ここで、警察による事情聴取が始まる。
この事件で、少なくとも4人は死亡したそうだ。
私は、隠すつもりはなかった。
なぜなら、できるだけ早く死刑になて、この世をきいたいと考えていたからだ。
正直に、すべてを話していった。
悲しいことに、怪我も順調に回復していでた。

裁判でも、私は全くなにも隠さず謝罪しもない。挙げ白の果ては、自ら死刑を懇願した。
そして、死刑を言い渡された時には、涙がでた。
もちろんこれは、嬉し涙である。


その後、私は独房で死刑執行の時を待つ毎日を過ごしている。
しかし、今はあの時のようなうれしい気持になど全くない。

いざ死刑判決を受けると、執行まで一人寂しく独房で待つ。

しかも、執行日は、その当日の朝に知らされる。
毎朝、生死の恐怖を味わうのだ。
死にたいと思った時に死ねないのに、死ぬ時は急。
こんな人生は辛い。
あの時、少し立ち止まっていればな...

トン、トン

冷たい独房に、足音が響き渡る。

カチャ、

「囚人番号984！！」

「ハイッ!」

私もついにこの時がきたか・・・

そう思った時に、看守は、

「朝食だ」

と。

こうして、明日も、生死の恐怖を味わうことを告げられるのだった。



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