花の色は無味無臭

和田亜那留

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捉え方

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その日、私は街中の花屋で珍しい花を見つけた。それは「ミナミムシュクシュ」という名前の花で、その花言葉は「無味無臭」だと書かれていた。私はその名前に興味を持ち、その花を買うことに決めた。

家に戻り、花瓶に挿してみると、確かに見た目は美しいが、全く香りがなく、味もない。花が無味無臭と言われる理由が分かった気がした。

数日後、私の友人が遊びに来た。その友人は花が好きで、私の部屋に飾られた「ミナミムシュクシュ」に興味を持った。私は友人にその花が無味無臭であることを説明すると、友人は興味津々の様子で花を見つめた。

すると、突然友人が微笑んで言った。「この花の美しさが、そのままの姿での美しさなんだね。無味無臭だからこそ、他の花とは違った魅力を持っているんだ。」

友人の言葉に、私は深く考えさせられた。確かに、この「ミナミムシュクシュ」は他の花とは違った魅力を持っている。その無味無臭な特性が、この花の美しさを際立たせているのかもしれない。

それ以来、私は「ミナミムシュクシュ」に興味を持ち、その美しさを見つめるようになった。それはまるで、他の花とは全く異なる存在として私の心を惹きつけていた。

その後、友人に花の魅力を伝えたところ、友人も共感してくれた。無味無臭な「ミナミムシュクシュ」に魅了され、私たちはその花を通して新たな美の発見をしたのだ。

この出会いをきっかけに、私の中で花の捉え方が変わった。美しさは香りや味だけではないことを学び、そのことが私にとっての大きな気づきとなった。無味無臭な花「ミナミムシュクシュ」は、私にとって特別な存在となり、その美しさには今まで気付かなかった魅力が詰まっていると感じるのだった。
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