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〈百鬼夜行〉
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「シェルさん大丈夫ですか?」
シェルは立ち上がりながら
「シャリーの掛けたバフのお陰でそこまでダメージは受けてないよ」
「そうですか、それはよかったです」
シェルはすだちが持っている重箱の中身を見て
「おはぎじゃん、一つ貰おう」
シェルはおはぎを手に取り、一口食べ
「美味しい♪これシャリーが作ったの?」
「シェルさんどうぞ」
シャリーはお茶を差し出した
「ありがとう」
お茶を受け取り一口飲んでいると
「シェル~大丈夫?」
葵達が大声で近づいてきた
「大丈夫~」
大声で返事した
「てかっなんでのんびりと茶なんて飲んでるの?」
「葵達も食べなよ、美味しいよおはぎ」
すだちは重箱を葵達の前に差し出した
「じゃあ、いただきます」
「俺も」
葵達はおはぎを一口食べ
「美味しいわね、このおはぎ」
「本当にうめぇー」
「喜んでもらえて嬉しいです、二人もどうぞ」
シャリーは二人にお茶を手渡した
「ありがとう、シャリー」
「ありがとな、シャリー」
のほほんとした時間が流れていると
「おいおい、なにのんびり茶なんか飲んでるんだ?」
大声が聞こえたので
そちらを見ると四人の女性と少女が立っていた
「あの方は確か」
「シャリー知ってるの?」
「葵さん、多分〈百鬼夜行〉の人かと」
「〈百鬼夜行〉?」
「妖魔国のクランです」
「なんでそんな遠いところのクランがここにいるの?」
「私にはわかりません、シェルさん」
金棒を肩に担いだ大柄の女性が
「まさか私達のことを知ってるやつがいるなんてね、ここにいる理由は簡単だよ、鉱石が必要だからね」
葵は大声で
「それと私達を襲うのとどう関係あるのよ!!」
「そりゃ、チマチマ集めるより持ってるやつから奪う方が手っ取り早いだろ?ということで大人しく鉱石を全部置いていくか、私達に倒されるか、どっちを選ぶんだい?」
シェルが四人組に聞こえないような声で
「みんな怒らないで聞いてほしいことがあるんだけど」
葵は四人組を睨みながら
「なによシェル、つまらないことなら怒るわよ」
「実はファン仲間から聞いたんだけど〈朽ちた坑道〉に鉱石を狙った強盗が出るって」
葵はシェルに近付き
「なんで入る前に言わなかったの?」
シェルは頬かきながら
「すだちちゃんに会えたことに嬉しすぎて忘れちゃった」
「はぁー全く」
「でっどうするんだい?」
葵は四人組の方へ振り向き
「もちろん、あなた達を倒させてもらうわ」
シェルは立ち上がりながら
「シャリーの掛けたバフのお陰でそこまでダメージは受けてないよ」
「そうですか、それはよかったです」
シェルはすだちが持っている重箱の中身を見て
「おはぎじゃん、一つ貰おう」
シェルはおはぎを手に取り、一口食べ
「美味しい♪これシャリーが作ったの?」
「シェルさんどうぞ」
シャリーはお茶を差し出した
「ありがとう」
お茶を受け取り一口飲んでいると
「シェル~大丈夫?」
葵達が大声で近づいてきた
「大丈夫~」
大声で返事した
「てかっなんでのんびりと茶なんて飲んでるの?」
「葵達も食べなよ、美味しいよおはぎ」
すだちは重箱を葵達の前に差し出した
「じゃあ、いただきます」
「俺も」
葵達はおはぎを一口食べ
「美味しいわね、このおはぎ」
「本当にうめぇー」
「喜んでもらえて嬉しいです、二人もどうぞ」
シャリーは二人にお茶を手渡した
「ありがとう、シャリー」
「ありがとな、シャリー」
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「おいおい、なにのんびり茶なんか飲んでるんだ?」
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「あの方は確か」
「シャリー知ってるの?」
「葵さん、多分〈百鬼夜行〉の人かと」
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「なんでそんな遠いところのクランがここにいるの?」
「私にはわかりません、シェルさん」
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「それと私達を襲うのとどう関係あるのよ!!」
「そりゃ、チマチマ集めるより持ってるやつから奪う方が手っ取り早いだろ?ということで大人しく鉱石を全部置いていくか、私達に倒されるか、どっちを選ぶんだい?」
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「みんな怒らないで聞いてほしいことがあるんだけど」
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「なんで入る前に言わなかったの?」
シェルは頬かきながら
「すだちちゃんに会えたことに嬉しすぎて忘れちゃった」
「はぁー全く」
「でっどうするんだい?」
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