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夏みかんツアー〈ギルド編〉6
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夏みかん達は受付カウンターへと戻ってきた
「じゃあ、次はこっちだよ」
受付カウンターを挟んで反対方向の通路に向かった
同じように扉があり、ギルドカードをかざして共同調合室に着いた
共同調合室には薬草を擂り潰している女性やフラスコから怪しげな煙を出ている試験管をニヤニヤと笑いながら見ている男性等が居た
「ここではさっきも言った通りポーションとかを作るところだよ」
「ふーん、そうなんだ」
「やってみる?調合、初心者錬金術セットを持ってるんでしょ」
「持ってるけど材料が無い」
「それなら大丈夫」
夏みかんはそう言うとアイテムボックスから草の束を取り出した
「それは?」
「初級ポーション用の材料だよ」
夏みかんは空いている作業場に草の束を置いた
「じゃあ作ってみようか」
「わかった、作り方教えてよ」
「もちろん」
すだちは初級者錬金術師セットを作業場の上に取り出した
「一応欠けてないか、確かめてね」
「えっとすり鉢とすりこぎが一つずつで小鍋が一つ、スポイトが一つ、ガラス棒が一本、試験管が十本と蓋用のコルクが五つと魔方陣が書かれてる紙が一枚だよ」
「うん、全部揃ってるね」
「ねぇこの紙は何なの?」
「それはね、ガスコンロみたいなもので魔力を通して使うの、右下に目盛りみたいのがあるでしょ?」
「うん、あるよ」
「それで強弱を調整するの、右に行くほど強火だから」
「わかった」
「じゃあ、初級ポーション作り始めようか」
「うん」
「まずは薬草を水洗いします、ちなみに薬草の名前は〈キュア草〉だよ」
すだちは備え付けの洗い場でキュア草を洗い始めた
「軽く汚れが落ちる程度でいいから」
「わかった」
すだちは洗い終わった薬草をどこに置こうか迷っているとマカロンが布巾を拡げて置いてくれた
「ありがとうございます、マカロンさん」
マカロンはニコッと笑い
「どういたしまして」
すだちは薬草を布巾の上に置いた
「次は薬草を手でちぎってすり鉢の中に入れる」
すだちは一つずつ薬草をちぎり、すり鉢の中に入れ始めた
「終わったら、それをすりこぎですり潰して」
すだちはすりつぶし始めた
「形がなくなるくらいまですりつぶしたら、魔方陣の上に鍋を置いて、その中にすりつぶしたやつを入れて」
すだちは夏みかんの言われた通りにした
「入れたら、初めは強火してゆっくり混ぜて、グツグツしだしたら魔方陣から外して、ぬれふきんの上に置いて冷めるまでゆっくり混ぜたら完成であとは試験管に入れてね」
「わかった」
すだちは夏みかんに言われた通りにして、最後にコルクで蓋をした
緑色の液体が入った試験管が五本並べられていた
すだちは鑑定でポーションを見てみた
〈初級ポーション〉
HPを30回復する
少し苦い
(少し苦いんだ)
「お疲れ様、すだち」
「うん、ねぇスポンジとか無いの?」
「なんで?」
「洗おうかなって思って」
「あぁ大丈夫だよ、アイテムボックスにしまったら綺麗になるから」
「そうなんだ」
すだちは初級ポーションと初心者錬金術師セットを仕舞った
「冒険者ギルドはこれで終わり」
「じゃあ、これで終わり?」
「違うよ、次は錬金術師ギルドに行くよ」
「錬金術師ギルド?」
「名前の通り錬金術師の為のギルドだよ」
「ふーん」
夏みかん達は共同調合室を後にした
「じゃあ、次はこっちだよ」
受付カウンターを挟んで反対方向の通路に向かった
同じように扉があり、ギルドカードをかざして共同調合室に着いた
共同調合室には薬草を擂り潰している女性やフラスコから怪しげな煙を出ている試験管をニヤニヤと笑いながら見ている男性等が居た
「ここではさっきも言った通りポーションとかを作るところだよ」
「ふーん、そうなんだ」
「やってみる?調合、初心者錬金術セットを持ってるんでしょ」
「持ってるけど材料が無い」
「それなら大丈夫」
夏みかんはそう言うとアイテムボックスから草の束を取り出した
「それは?」
「初級ポーション用の材料だよ」
夏みかんは空いている作業場に草の束を置いた
「じゃあ作ってみようか」
「わかった、作り方教えてよ」
「もちろん」
すだちは初級者錬金術師セットを作業場の上に取り出した
「一応欠けてないか、確かめてね」
「えっとすり鉢とすりこぎが一つずつで小鍋が一つ、スポイトが一つ、ガラス棒が一本、試験管が十本と蓋用のコルクが五つと魔方陣が書かれてる紙が一枚だよ」
「うん、全部揃ってるね」
「ねぇこの紙は何なの?」
「それはね、ガスコンロみたいなもので魔力を通して使うの、右下に目盛りみたいのがあるでしょ?」
「うん、あるよ」
「それで強弱を調整するの、右に行くほど強火だから」
「わかった」
「じゃあ、初級ポーション作り始めようか」
「うん」
「まずは薬草を水洗いします、ちなみに薬草の名前は〈キュア草〉だよ」
すだちは備え付けの洗い場でキュア草を洗い始めた
「軽く汚れが落ちる程度でいいから」
「わかった」
すだちは洗い終わった薬草をどこに置こうか迷っているとマカロンが布巾を拡げて置いてくれた
「ありがとうございます、マカロンさん」
マカロンはニコッと笑い
「どういたしまして」
すだちは薬草を布巾の上に置いた
「次は薬草を手でちぎってすり鉢の中に入れる」
すだちは一つずつ薬草をちぎり、すり鉢の中に入れ始めた
「終わったら、それをすりこぎですり潰して」
すだちはすりつぶし始めた
「形がなくなるくらいまですりつぶしたら、魔方陣の上に鍋を置いて、その中にすりつぶしたやつを入れて」
すだちは夏みかんの言われた通りにした
「入れたら、初めは強火してゆっくり混ぜて、グツグツしだしたら魔方陣から外して、ぬれふきんの上に置いて冷めるまでゆっくり混ぜたら完成であとは試験管に入れてね」
「わかった」
すだちは夏みかんに言われた通りにして、最後にコルクで蓋をした
緑色の液体が入った試験管が五本並べられていた
すだちは鑑定でポーションを見てみた
〈初級ポーション〉
HPを30回復する
少し苦い
(少し苦いんだ)
「お疲れ様、すだち」
「うん、ねぇスポンジとか無いの?」
「なんで?」
「洗おうかなって思って」
「あぁ大丈夫だよ、アイテムボックスにしまったら綺麗になるから」
「そうなんだ」
すだちは初級ポーションと初心者錬金術師セットを仕舞った
「冒険者ギルドはこれで終わり」
「じゃあ、これで終わり?」
「違うよ、次は錬金術師ギルドに行くよ」
「錬金術師ギルド?」
「名前の通り錬金術師の為のギルドだよ」
「ふーん」
夏みかん達は共同調合室を後にした
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