小人のポルク

けんはる

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お手伝い

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「これで最後と」
ポルクは最後のパンを包み終えた
「うーん、やっぱりこれだけの量を包むのは疲れる」
ポルクの目線の先にはポルクより少し高い位のパンの山が出来ていた
「お疲れ様、コーヒーだけど飲むかい?」
「ハリルさん、いただきます」
ポルクは鞄からコップを取り出し
ハリルの前に置くと
ハリルは爪楊枝を使い
ポルクのコップにコーヒーを1滴落とした
「ありがとうございます、ハリルさん」
ポルクは鞄から紙の包みを取り出した
「それは?」
包みを開け、ハリルに見せながら
「砂糖です」
包みの中にはポルクの手のひら一杯位の砂糖が入っていた
ポルクはひとつまみ砂糖を入れ
残りの砂糖は鞄に入れた
「いただきます」
ポルクはコーヒーを一口飲み
「このコーヒー美味しいですね」
ハリルは微笑みながら
「そう、良かった、最近コーヒーにハマってね、これも私がブレンドしたの♪」
「ブレンドって難しいじゃないんですか?」
「まぁ難しいけど、どんな味になるのか考えながらするのが楽しいの」
「あっそうだ」
ポルクは鞄から白い包みを取り出した
「それは?」
ポルクは包みを開けながら
「この前、スズさんから貰ったクッキー、よかったらどうぞ」
ナッツの入ったクッキーが出てきた
「じゃあ、一枚もらうね」
「はい、どうぞ」
ハリルは一口食べると
「やっぱり、スズさんのクッキーは美味しいわね」
ポルクは両手でクッキーを持ちながら
「僕もそう思います、今日もアップルパイを食べさせてもらうんです♪」
「そうなの、良かったわね♪」
「はい♪あっ」
「どうしたの?ポルク」
「ごめんなさい、ハリルさんに伝言があることを忘れてました」
「伝言?」
「はい、マルフィさんが頼まれていた物が届いたと言ってました」
ハリルは目を輝かせながら
「それ本当?」
「はい、マルフィさんが言ってました」
「早速取りに行かないと、リルク、ちょっと行ってくるから」
ハリルは物凄い速さで出ていった
「ハリル、なんか言ったか?」
奥からリルクが現れた
「あれ?ハリルは?」
「マルフィさんからの伝言を伝えたら、物凄い速さで出ていきました」
「伝言?」
「はい、頼まれていた物が届いたと伝えたら」
リルクは瞬時に理解をし
「あぁ、わかった、ありがとな」
「いえ、それよりハリルさん行っちゃいましたが、大丈夫ですか?」
リルクは苦笑いをしながら
「まぁ、大丈夫だろう」
「よかったら、お手伝いしましょうか?」
「良いのか?ポルク」
「はい、このあとは特に用事がないので」
「そうか、ちょっと待ってろ」
リルクは奥へと下がった
ポルクが待っていると
リルクが戻ってきて
ポルクにあるものを差し出した
「これ使え」
「これってエプロンですか?どうしたんですか?」
ポルクが受け取った茶色のエプロン
「作った」
ポルクはエプロンを着ながら
「作ったってリルクさんがですか?凄い」
「そんなことない」
ポルクは目を輝かせながらエプロンを見ていると
「よかったら、やるぞ」
「良いんですか!?リルクさん」
「良いぞ、手伝ってくれるからな、その礼だ」
「ありがとうございます♪手伝い頑張ります♪」
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