小人のポルク

けんはる

文字の大きさ
上 下
8 / 25

お茶とクッキー

しおりを挟む
「とりあえず、降りたらどうだいにキャルも飛びっぱなしだと疲れるだろ?」
「そうだね、キャル」
キャルは近くの机に降り、ポルクも机の上に降りた
「とりあえず、お茶でも飲むかい?」
「飲みます」
「ポルクのコップになるようなものはあったかな?」
ポルクは鞄から木のコップを取り出し
「それなら、これを使ってください」
ムルはコップを受け取り
「やっぱり小さいね、おーい、誰か」
ムルが大声で呼ぶと
「何ですか?師匠」
ミアが近付いてくるとポルク達が見え
「ポルクとキャルじゃん、いつの間に来てたの?」
「さっきからずっといましたよ」
「そうだったんだ~、それで師匠どうしたんですか?」
「お茶を頼むよ、ポルクにはこれで」
ムルはコップを手渡した
「了解です」
ミアはコップを受け取るとお茶を入れに向かった
シャリが近付いてきて
「久しぶり、ポルク、キャル」
「久しぶりです、シャリさん」
「今日はどうしたの?」
「パトロール中にムルさんと出会ったので付いてきました」
「そうなの、ごゆっくり」
シャリは作業へと戻った
「お待たせ~」
ミアは2つのコップをお盆に乗せて、戻ってきた
「はい、師匠」
ムルの前にコップを置き
「ポルクのは持てないから、お盆ごとおくね」
「はい、ありがとうございます」
ポルクは靴を脱ぎ、コップへと向かった
「いただきます」
「はい、どうぞ、それじゃあ私は作業に戻りますね」
「わるかったね、ありがとう、ミア」
「どういたしまして」
ミアは作業へと戻った
「そうだ、貰い物のクッキーがあるんだけど食べるかい?」
「いいんですか?」
「あぁ良いよ」
ムルは机の引き出しから紙袋を取り出し
「はいよ」
一枚取り出し、ポルクに手渡した
「ありがとうございます」
ポルクは両手で受け取った
「キャルにはこれね」
紙の上にクッキーを砕いた
キャルは頭をペコリと下げ
食べ始めた
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします

希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。 国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。 隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。 「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」

選ばれたのは美人の親友

杉本凪咲
恋愛
侯爵令息ルドガーの妻となったエルは、良き妻になろうと奮闘していた。しかし突然にルドガーはエルに離婚を宣言し、あろうことかエルの親友であるレベッカと関係を持った。悔しさと怒りで泣き叫ぶエルだが、最後には離婚を決意して縁を切る。程なくして、そんな彼女に新しい縁談が舞い込んできたが、縁を切ったはずのレベッカが現れる。

お久しぶりです、元旦那様

mios
恋愛
「お久しぶりです。元旦那様。」

料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します

黒木 楓
恋愛
 隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。  どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。  巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。  転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。  そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。

捨てられた侯爵夫人の二度目の人生は皇帝の末の娘でした。

クロユキ
恋愛
「俺と離婚して欲しい、君の妹が俺の子を身籠った」 パルリス侯爵家に嫁いだソフィア・ルモア伯爵令嬢は結婚生活一年目でソフィアの夫、アレック・パルリス侯爵に離婚を告げられた。結婚をして一度も寝床を共にした事がないソフィアは白いまま離婚を言われた。 夫の良き妻として尽くして来たと思っていたソフィアは悲しみのあまり自害をする事になる…… 誤字、脱字があります。不定期ですがよろしくお願いします。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

生まれたばかりですが、早速赤ちゃんセラピー?始めます!

mabu
児童書・童話
超ラッキーな環境での転生と思っていたのにママさんの体調が危ないんじゃぁないの? ママさんが大好きそうなパパさんを闇落ちさせない様に赤ちゃんセラピーで頑張ります。 力を使って魔力を増やして大きくなったらチートになる! ちょっと赤ちゃん系に挑戦してみたくてチャレンジしてみました。 読みにくいかもしれませんが宜しくお願いします。 誤字や意味がわからない時は皆様の感性で受け捉えてもらえると助かります。 流れでどうなるかは未定なので一応R15にしております。 現在投稿中の作品と共に地道にマイペースで進めていきますので宜しくお願いします🙇 此方でも感想やご指摘等への返答は致しませんので宜しくお願いします。

あなたの子ですが、内緒で育てます

椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」  突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。  夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。  私は強くなることを決意する。 「この子は私が育てます!」  お腹にいる子供は王の子。  王の子だけが不思議な力を持つ。  私は育った子供を連れて王宮へ戻る。  ――そして、私を追い出したことを後悔してください。 ※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ ※他サイト様でも掲載しております。 ※hotランキング1位&エールありがとうございます!

処理中です...