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238 秋です 4
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ここは飛行島のコテージです。
昼食にするため、サンローラの街から一旦戻ってきました。
これから昼食を作ります。
アイテムボックスに、けんちん汁があるので、うどんを茹でて、けんちんうどんにします。
コンロに水を入れた鍋を乗せて、沸騰したら茹でるだけです。
うどんは手打ちのきしめんです。わたしはきしめんの食感が好きです。
けんちん汁は、鳥肉と根菜、長ネギ、キノコが入った醤油味です。
鍋の水が沸騰したのできしめんを入れました。その間に器を用意します。
そして器にけんちん汁を入れました。
茹で上がりました。あとはきしめんを加えて完成です。
わたしは三人分のけんちんうどんをアイテムボックスに収納しました。
アンナ「庭園で食べましょう」
陽子 「はい」
ローラ「いいわね」
私たちはコテージを出ました。
アンナ「ここがいいですね」
ローラ「きれいね」
わたしは、モミジやイチョウの近くにテーブルとイスを出しました。
色づき始めたばかりなので、まだ見頃ではありませんが、まあいいでしょう。
マオには、フードとお水をあげました。
そして私たちは着席します。
三人 「いただきます」
ツルツル。
ローラ「美味しいわ」
陽子 「けんちんうどん、美味しい、記録しました」
アンナ「ローラはけんちんうどん初めてですか?」
ローラ「前に食べたのはもっと太いうどんだったわ。
それに味付けも少し違うわね」
マオ 「ミャー」
マオがわたしの足元に来ました。催促でしょうか。
ローラ「マオちゃんも同じものが食べたいわよね」
ネギが入っているので、ダメですね。
わたしは別に調理した鳥肉を出して、食べやすい大きさに切りました。
アンナ「これならいいですよ。さあどうぞ」
マオは鳥肉を美味しそうに食べています。
ローラ「キノコが美味しいわ」
アンナ「具材はすべてファームで収穫された作物です」
ローラ「料理もこの場所も、秋を感じるわね」
アンナ「はい」
私たちはうどんを食べたあと、ファームで収穫したリンゴを食べました。
*
昼食が終わりました。
三人 「ごちそうさまでした」
わたしは、食器、テーブル、イスを片付けました。
マオは・・・ずっとキャリーバッグではかわいそうですね。
わたしはスリングにマオを入れて、たすき掛けにしました。
ローラ「また街に行くのね」
アンナ「はい、そうです・・・転移」
* * *
私たちはサンローラの街、お肉屋さんの前に転移しました。
店頭ではキョフテバーガーを売っています。人気があるようです。
ニックさんの姿がありません。たぶん奥ですね。
私たちは勝手口に向かいました。
アンナ「ニックさん、こんにちは」
ニック「アンナさん、いらっしゃい」
アンナ「今日は、レシピと窯を持ってきました」
ニック「窯?」
ここがいいですね。勝手口には屋根があります。
わたしは円柱形の石窯を出しました。
ニック「これが窯ですか? 変わった形ですね」
アンナ「タンドール窯と言います」
わたしは鉄製の蓋を開けます。
アンナ「中はこうなっています」
ニック「炭焼きですね」
アンナ「そうです」
ちょうど焼けていますね。わたしは窯の中から鳥もも肉のタンドーリチキンを出しました。
ローラ「いい匂いね」
アンナ「キッチンをお借りします」
ニック「どうぞ」
わたしはタンドーリチキンを切りました。
アンナ「皆さん食べてください」
ぱくっ。
ローラ「皮がパリパリね」
ニック「スパイシーで、中の肉は柔らかい」
陽子 「美味しいです」
マオ 「ミャー」
マオには香辛料がついていないところをあげましょう。
アンナ「はい、どうぞ」
マオは美味しそうに食べています。
アンナ「肉の味付けは工夫してください」
ニック「はい」
アンナ「あの窯は肉以外にパンを焼くことも可能です。
窯の口では煮炊きすることも出来ます。
ぜひ使ってください」
ニック「ありがとうございます」
アンナ「それから、これはわたしが提案するレシピです」
わたしはレシピを出しました。
タンドーリチキン、焼豚、ナン、惣菜パン、揚げ物などです。
この街の一般家庭では揚げ料理が普及していません。食用油が高価で油の処理にも困るからです。
お肉を使った揚げ物はお肉屋さんの独擅場です。
コロッケ、唐揚げ、メンチカツはきっと売れると思います。
私たちはお肉屋さんを後にしました。
*
私たちはパン屋さんにやってきました。勝手口に向かいます。
アンナ「ルパンさん、こんにちは」
ルパン「アンナさん、いらっしゃい」
アンナ「今日は、食材とレシピを持ってきました」
ルパン「どんな食材だ?」
わたしは、木箱に入ったサツマイモ、カボチャ、栗を出しました。
アンナ「これを使ったパンやお菓子を作ってください」
ルパン「面白そうだな」
アンナ「これは一例です」
わたしは三色パンとモンブランを出しました。
アンナ「ルパンさん、食べてください」
ぱくっ。
ルパン「うまい、三つの味が楽しめるのか」
ルパン「この栗のケーキは見た目がいいな」
ぱくっ。
ルパン「うまい、秋を感じる味だ」
ローラ「美味しそうね」
アンナ「モンブランは後でおやつに出しますよ」
ローラ「楽しみだわ」
わたしはレシピを渡しました。
ルパン「ありがてえ、助かるぜ」
アンナ「これらの食材はクリームとの相性がいいです。
マリトッツオ、パウンドケーキ、ロールケーキなど、
色々と工夫してください」
ルパン「早速作ってみるか」
私たちはパン屋さんを後にしました。
次は食堂に向かいます。
昼食にするため、サンローラの街から一旦戻ってきました。
これから昼食を作ります。
アイテムボックスに、けんちん汁があるので、うどんを茹でて、けんちんうどんにします。
コンロに水を入れた鍋を乗せて、沸騰したら茹でるだけです。
うどんは手打ちのきしめんです。わたしはきしめんの食感が好きです。
けんちん汁は、鳥肉と根菜、長ネギ、キノコが入った醤油味です。
鍋の水が沸騰したのできしめんを入れました。その間に器を用意します。
そして器にけんちん汁を入れました。
茹で上がりました。あとはきしめんを加えて完成です。
わたしは三人分のけんちんうどんをアイテムボックスに収納しました。
アンナ「庭園で食べましょう」
陽子 「はい」
ローラ「いいわね」
私たちはコテージを出ました。
アンナ「ここがいいですね」
ローラ「きれいね」
わたしは、モミジやイチョウの近くにテーブルとイスを出しました。
色づき始めたばかりなので、まだ見頃ではありませんが、まあいいでしょう。
マオには、フードとお水をあげました。
そして私たちは着席します。
三人 「いただきます」
ツルツル。
ローラ「美味しいわ」
陽子 「けんちんうどん、美味しい、記録しました」
アンナ「ローラはけんちんうどん初めてですか?」
ローラ「前に食べたのはもっと太いうどんだったわ。
それに味付けも少し違うわね」
マオ 「ミャー」
マオがわたしの足元に来ました。催促でしょうか。
ローラ「マオちゃんも同じものが食べたいわよね」
ネギが入っているので、ダメですね。
わたしは別に調理した鳥肉を出して、食べやすい大きさに切りました。
アンナ「これならいいですよ。さあどうぞ」
マオは鳥肉を美味しそうに食べています。
ローラ「キノコが美味しいわ」
アンナ「具材はすべてファームで収穫された作物です」
ローラ「料理もこの場所も、秋を感じるわね」
アンナ「はい」
私たちはうどんを食べたあと、ファームで収穫したリンゴを食べました。
*
昼食が終わりました。
三人 「ごちそうさまでした」
わたしは、食器、テーブル、イスを片付けました。
マオは・・・ずっとキャリーバッグではかわいそうですね。
わたしはスリングにマオを入れて、たすき掛けにしました。
ローラ「また街に行くのね」
アンナ「はい、そうです・・・転移」
* * *
私たちはサンローラの街、お肉屋さんの前に転移しました。
店頭ではキョフテバーガーを売っています。人気があるようです。
ニックさんの姿がありません。たぶん奥ですね。
私たちは勝手口に向かいました。
アンナ「ニックさん、こんにちは」
ニック「アンナさん、いらっしゃい」
アンナ「今日は、レシピと窯を持ってきました」
ニック「窯?」
ここがいいですね。勝手口には屋根があります。
わたしは円柱形の石窯を出しました。
ニック「これが窯ですか? 変わった形ですね」
アンナ「タンドール窯と言います」
わたしは鉄製の蓋を開けます。
アンナ「中はこうなっています」
ニック「炭焼きですね」
アンナ「そうです」
ちょうど焼けていますね。わたしは窯の中から鳥もも肉のタンドーリチキンを出しました。
ローラ「いい匂いね」
アンナ「キッチンをお借りします」
ニック「どうぞ」
わたしはタンドーリチキンを切りました。
アンナ「皆さん食べてください」
ぱくっ。
ローラ「皮がパリパリね」
ニック「スパイシーで、中の肉は柔らかい」
陽子 「美味しいです」
マオ 「ミャー」
マオには香辛料がついていないところをあげましょう。
アンナ「はい、どうぞ」
マオは美味しそうに食べています。
アンナ「肉の味付けは工夫してください」
ニック「はい」
アンナ「あの窯は肉以外にパンを焼くことも可能です。
窯の口では煮炊きすることも出来ます。
ぜひ使ってください」
ニック「ありがとうございます」
アンナ「それから、これはわたしが提案するレシピです」
わたしはレシピを出しました。
タンドーリチキン、焼豚、ナン、惣菜パン、揚げ物などです。
この街の一般家庭では揚げ料理が普及していません。食用油が高価で油の処理にも困るからです。
お肉を使った揚げ物はお肉屋さんの独擅場です。
コロッケ、唐揚げ、メンチカツはきっと売れると思います。
私たちはお肉屋さんを後にしました。
*
私たちはパン屋さんにやってきました。勝手口に向かいます。
アンナ「ルパンさん、こんにちは」
ルパン「アンナさん、いらっしゃい」
アンナ「今日は、食材とレシピを持ってきました」
ルパン「どんな食材だ?」
わたしは、木箱に入ったサツマイモ、カボチャ、栗を出しました。
アンナ「これを使ったパンやお菓子を作ってください」
ルパン「面白そうだな」
アンナ「これは一例です」
わたしは三色パンとモンブランを出しました。
アンナ「ルパンさん、食べてください」
ぱくっ。
ルパン「うまい、三つの味が楽しめるのか」
ルパン「この栗のケーキは見た目がいいな」
ぱくっ。
ルパン「うまい、秋を感じる味だ」
ローラ「美味しそうね」
アンナ「モンブランは後でおやつに出しますよ」
ローラ「楽しみだわ」
わたしはレシピを渡しました。
ルパン「ありがてえ、助かるぜ」
アンナ「これらの食材はクリームとの相性がいいです。
マリトッツオ、パウンドケーキ、ロールケーキなど、
色々と工夫してください」
ルパン「早速作ってみるか」
私たちはパン屋さんを後にしました。
次は食堂に向かいます。
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