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202 修学旅行初日です 10
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ここはアンナミラの村です。
村の見学が終了して、村長に挨拶してきました。
今わたしは役場の前にいます。
アンナ「陽子さん、街の見学はどうですか?
A組は村の見学が終了しました」
陽子 「はい、B組も見学が終了するところです」
アンナ「それでは一旦飛行島に戻って、おやつにしましょう」
陽子 「わかりました」
*
わたしは転移魔法でA組のところに戻りました。
アンナ「お待たせしました。B組も街の見学が終わりそうです。
一旦飛行島に戻って休憩にしましょう」
志村 「はい」
アンナ「これから飛行島に戻っておやつにします」
女子 「おやつ?」
男子 「いいね」
アンナ「それでは戻ります・・・転移」
* * *
私たちA組は飛行島に戻ってきました。ここは朝食を摂った庭園です。
アンナ「座って待っていてください。B組が戻ったらおやつにします」
わたしはマオを芝生に降ろしました。
そして、お水と子猫用おやつをあげます。
B組の生徒が戻ってきました。
アンナ「B組の皆さんも席に着いてください」
*
今日のおやつは、フランスのアルザス地方発祥のケーキ、クグロフです。
山型帽子のような形で、シフォンケーキのような穴が開いています。
マリーアントワネットの好物で、『パンがなければ、お菓子を食べればいい』という言葉の由来になったケーキだそうです。
国によってレシピが違います。大きく分けるとブリオッシュタイプとパウンドケーキタイプがあります。
今回はブリオッシュタイプです。
クグロフの作り方
型に砕いたアーモンドを入れます。
そしてドライフルーツを混ぜたブリオッシュ生地を流し込んで焼きます。
皿に移して、粉砂糖をかければ完成です。
今回は食べやすいようにカットして、ホイップクリームとジャムを添えました。
*
わたしはアイテムボックスから各テーブルにクグロフを出します。
男子が一人多い班は大きめのクグロフを用意しました。
アンナ「飲み物は各自出してください。焼きたてなので熱いです。
注意してください」
アンナ「いただきます」
全員 「いただきます」
ぱくっ。
男子 「めっちゃ、うめえー」
女子 「美味しい」
男子 「焼きたて最高」
女子 「これ、やばい」
わたしと陽子さんは先生と一緒に食べています。
高木 「クグロフは食べたことがあるけど、焼きたては初めて」
志村 「バターの香りがいいですね」
加藤 「中がふわふわで美味しい」
*
志村 「高木先生、街はどうでしたか?」
高木 「テーマパークみたいで楽しかったです。道路には馬車、
人以外の種族もいて、ファンタジーそのものでした。
村はどうでしたか?」
志村 「面白かったですよ。様々な加工食品を作っていて、
どれも美味しかったです」
加藤 「街も村も日本の暮らしとはまるで違っていて、
見るものすべてが新鮮ですよね」
高木 「はい」
志村 「街での問題は起きていませんか?」
高木 「はい、大丈夫です。問題ありません」
志村 「村も問題ありませんでした」
高木 「一安心ですね」
*
おやつが終わりました。
アンナ「ごちそうさまでした」
全員 「ごちそうさまでした」
わたしは食器をアイテムボックスに収納しました。
私たちはトイレを済ませて、クラスごとに集まります。
アンナ「A組はサンローラの街を、B組はアンナミラの村をそれぞれ見学します」
アンナ「陽子さん、B組はお願いしますね」
陽子 「はい」
わたしはマオをスリングに入れてたすき掛けにしました。
そしてA組の旗を持ちます。
アンナ「A組は街に行きます。よろしいですか・・・転移」
* * *
私たちA組は街の入口付近に転移しました。
男子 「おお・・・」
女子 「なんかワクワクするね」
アンナ「ここがサンローラの街です」
街の入口付近にある馬車やテントでの生活者は半分くらい減っています。
少しずつですが、宿や住宅の不足が解消されているようです。
アンナ「皆さん、班ごとに2列になって並んでください。
志村先生は最後尾をお願いします」
志村 「わかりました」
わたしは順番を待つ間に街での注意事項を説明します。
マナーや迷惑行為、罰則のことも説明しました。
アンナ「皆さんのアイテムボックスには銀貨が2枚、大銅貨が10枚
入っています。街に入るときに銀貨1枚を支払って、許可証を
受け取ってください。残りのおカネは見学中、自由に使って
結構です」
アンナ「銀貨1枚は日本円で1000円くらい、大銅貨は100円くらい
の価値です。買い物は異世界体験の一つと考えてください」
私たちの順番になりました。
生徒達は銀貨1枚を支払って、滞在許可証の木札を受け取りました。
サンローラの街に入ります。
高い外壁の門を潜りました。村よりも人や馬車が多いです。活気があります。
ハーフティンバー風のきれいな町並みです。生徒達は町並みの写真を撮っています。
私たちは市場がある中央広場に向かって歩いています。
女子 「テーマパークみたい」
女子 「ほんとね」
アンナ「異世界の街は日本と比べて、かなり雰囲気が違います。
建物でけではなく、この世界固有の種族、服装、食べ物、
生活雑貨など、違いはたくさんあります。
それらは見学のポイントです」
アンナ「皆さん、建物の窓を見てください。あれは板ガラスではなく、
キララです」
女子 「キララ? 雲母のこと?」
アンナ「はい、そうです。ガラスの製造法は秘匿されていて
値段が高く、あまり普及していません。キララは板ガラスの
代用品です」
女子 「そうなんだ」
市場が見えてきました。
村の見学が終了して、村長に挨拶してきました。
今わたしは役場の前にいます。
アンナ「陽子さん、街の見学はどうですか?
A組は村の見学が終了しました」
陽子 「はい、B組も見学が終了するところです」
アンナ「それでは一旦飛行島に戻って、おやつにしましょう」
陽子 「わかりました」
*
わたしは転移魔法でA組のところに戻りました。
アンナ「お待たせしました。B組も街の見学が終わりそうです。
一旦飛行島に戻って休憩にしましょう」
志村 「はい」
アンナ「これから飛行島に戻っておやつにします」
女子 「おやつ?」
男子 「いいね」
アンナ「それでは戻ります・・・転移」
* * *
私たちA組は飛行島に戻ってきました。ここは朝食を摂った庭園です。
アンナ「座って待っていてください。B組が戻ったらおやつにします」
わたしはマオを芝生に降ろしました。
そして、お水と子猫用おやつをあげます。
B組の生徒が戻ってきました。
アンナ「B組の皆さんも席に着いてください」
*
今日のおやつは、フランスのアルザス地方発祥のケーキ、クグロフです。
山型帽子のような形で、シフォンケーキのような穴が開いています。
マリーアントワネットの好物で、『パンがなければ、お菓子を食べればいい』という言葉の由来になったケーキだそうです。
国によってレシピが違います。大きく分けるとブリオッシュタイプとパウンドケーキタイプがあります。
今回はブリオッシュタイプです。
クグロフの作り方
型に砕いたアーモンドを入れます。
そしてドライフルーツを混ぜたブリオッシュ生地を流し込んで焼きます。
皿に移して、粉砂糖をかければ完成です。
今回は食べやすいようにカットして、ホイップクリームとジャムを添えました。
*
わたしはアイテムボックスから各テーブルにクグロフを出します。
男子が一人多い班は大きめのクグロフを用意しました。
アンナ「飲み物は各自出してください。焼きたてなので熱いです。
注意してください」
アンナ「いただきます」
全員 「いただきます」
ぱくっ。
男子 「めっちゃ、うめえー」
女子 「美味しい」
男子 「焼きたて最高」
女子 「これ、やばい」
わたしと陽子さんは先生と一緒に食べています。
高木 「クグロフは食べたことがあるけど、焼きたては初めて」
志村 「バターの香りがいいですね」
加藤 「中がふわふわで美味しい」
*
志村 「高木先生、街はどうでしたか?」
高木 「テーマパークみたいで楽しかったです。道路には馬車、
人以外の種族もいて、ファンタジーそのものでした。
村はどうでしたか?」
志村 「面白かったですよ。様々な加工食品を作っていて、
どれも美味しかったです」
加藤 「街も村も日本の暮らしとはまるで違っていて、
見るものすべてが新鮮ですよね」
高木 「はい」
志村 「街での問題は起きていませんか?」
高木 「はい、大丈夫です。問題ありません」
志村 「村も問題ありませんでした」
高木 「一安心ですね」
*
おやつが終わりました。
アンナ「ごちそうさまでした」
全員 「ごちそうさまでした」
わたしは食器をアイテムボックスに収納しました。
私たちはトイレを済ませて、クラスごとに集まります。
アンナ「A組はサンローラの街を、B組はアンナミラの村をそれぞれ見学します」
アンナ「陽子さん、B組はお願いしますね」
陽子 「はい」
わたしはマオをスリングに入れてたすき掛けにしました。
そしてA組の旗を持ちます。
アンナ「A組は街に行きます。よろしいですか・・・転移」
* * *
私たちA組は街の入口付近に転移しました。
男子 「おお・・・」
女子 「なんかワクワクするね」
アンナ「ここがサンローラの街です」
街の入口付近にある馬車やテントでの生活者は半分くらい減っています。
少しずつですが、宿や住宅の不足が解消されているようです。
アンナ「皆さん、班ごとに2列になって並んでください。
志村先生は最後尾をお願いします」
志村 「わかりました」
わたしは順番を待つ間に街での注意事項を説明します。
マナーや迷惑行為、罰則のことも説明しました。
アンナ「皆さんのアイテムボックスには銀貨が2枚、大銅貨が10枚
入っています。街に入るときに銀貨1枚を支払って、許可証を
受け取ってください。残りのおカネは見学中、自由に使って
結構です」
アンナ「銀貨1枚は日本円で1000円くらい、大銅貨は100円くらい
の価値です。買い物は異世界体験の一つと考えてください」
私たちの順番になりました。
生徒達は銀貨1枚を支払って、滞在許可証の木札を受け取りました。
サンローラの街に入ります。
高い外壁の門を潜りました。村よりも人や馬車が多いです。活気があります。
ハーフティンバー風のきれいな町並みです。生徒達は町並みの写真を撮っています。
私たちは市場がある中央広場に向かって歩いています。
女子 「テーマパークみたい」
女子 「ほんとね」
アンナ「異世界の街は日本と比べて、かなり雰囲気が違います。
建物でけではなく、この世界固有の種族、服装、食べ物、
生活雑貨など、違いはたくさんあります。
それらは見学のポイントです」
アンナ「皆さん、建物の窓を見てください。あれは板ガラスではなく、
キララです」
女子 「キララ? 雲母のこと?」
アンナ「はい、そうです。ガラスの製造法は秘匿されていて
値段が高く、あまり普及していません。キララは板ガラスの
代用品です」
女子 「そうなんだ」
市場が見えてきました。
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