187 / 243
187 下見です 7
しおりを挟む
ここは、ヨーロッパアルプスに似た山脈の上空です。
加藤 「きれい」
志村 「雄大な景色ですね」
二人は山の撮影をしています。
もうすぐ夕方です。あまり時間がありません。
アンナ「日が暮れるので、急ぎます」
* * *
そのあと私たちは、塩湖、滝、渓流、湖などを手短かに見学しました。
いま夕陽の中をレッドドラゴンと一緒に飛行しています。
アンナ「飛行島に戻ります・・・転移」
* * *
かすかに見える夕陽の中に飛行島のシルエットが浮かんでいます。
わたしはコテージの前にMTVを着地させました。
アンナ「お疲れ様でした」
私たちはMTVを降りてコテージに入りました。
わたしは二人をダイニングに案内します。
アンナ「座って待っていてください。夕食にします」
志村 「はい」
加藤 「お腹すきました」
わたしはダイニングの端にペットサークルを出しました。
アンナ「陽子さん、マオを入れてください」
陽子 「はい」
ペットサークルに入ったマオはノビをしました。かわいいです。
わたしはキャットフードとお水を用意しました。
マオはすぐに食べ始めました。
今度は私たちの夕食を用意します。
わたしは二人がいるテーブルに料理を出します。
夕食はドイツ料理です。
シュバイネブラーテン、ツヴィーベルズッペ、カルトッフェルザラート、ミッシュブロート、クワルクトルテです。
テーブルの中央に、ヴルスト(ソーセージ)、シンケン(ハム)、チーズの盛り合わせを置きました。
ヴルストとシンケンは、ニックさんが作ったものです。
シュバイネブラーテン
ドイツのローストポークです。
まず鍋にコンソメと香味野菜を入れて豚ロースを煮込みます。
煮汁が減ってきたら鍋ごとオーブンに入れてやきます。
肉に火が通ったら、鍋に残った肉汁とスープでソースを作り、切った肉にかけます。
付け合わせはザワークラウトです。
ツヴィーベルズッペ
ドイツのオニオンスープです。
刻んだ玉ネギを飴色になるまで炒めて、ブイヨンを加えます。調味料と香辛料で味を整えたら完成です。
カルトッフェルザラート
ドイツのポテトサラダです。
ポテトサラダはドイツが発祥だそうです。今回はマヨネーズを使わないレシピです。
まずブイヨンとマスタード、お酢などを加えてコンソメを作ります。
次に茹でたジャガイモの皮をむき、適当な大きさに切ります。それを器に入れ、上からコンソメをかけます。
飴色玉ネギとカリカリベーコン、パセリを振りかけて完成です。
冷やしても美味しいですが、今回は暖かいものをいただきます。
ミッシュブロート
小麦粉とライ麦粉を半々で作るドイツのパンです。中はしっとりしていて、ほのかな酸味のあるパンです。
うすくスライスしました。ハムやチーズをのせて食べると美味しいです。
クワルクトルテ
ドイツのベイクドチーズケーキです。
クワルクとは、ヨーグルトのようなフレッシュチーズです。
今回はラズベリーソースをかけていただきます。
*
料理を並べたあと、二人は写真を撮っています。
今回は陽子さんも一緒に食事をします。
アンナ「飲み物は、お好きなものをアイテムボックスから出してください」
アンナ「いただきます」
三人 「いただきます」
ぱくぱく・・・
二人 「美味しい」
わたしは料理の説明をしました。二人は食べながら聞いています。
*
アンナ「異世界ツアーの下見はどうでしたか?」
加藤 「想像以上です。最初はテーマパークに行くものだと
思っていました」
志村 「ぼくは、加藤先生が騙されていると思っていました」
加藤 「今日の出来事は、日本では・・・いえ、
地球では体験できないことばかりです」
志村 「そうですね。魔法、魔物、恐竜・・・」
加藤 「生徒たちにも体験させたいです」
志村 「加藤先生、校長は修学旅行を検討すると言っていましたが、
おそらく実施しないつもりです。校長に、今回の下見を報告
して異世界修学旅行を実現させましょう。
ぼくも一緒に説得します」
加藤 「あ、はい・・・志村先生は、校長の指示に従うはず
でしたよね?」
志村 「気が変わりました。生徒たちにどうしても異世界を見せたい
です。いい思い出になるはずです。
それにウイルスに感染する心配がありません」
加藤 「そうですね。志村先生、一緒に報告書を作りましょう」
志村 「はい」
*
食事が終了しました。
アンナ「ごちそうさまでした」
三人 「ごちそうさまでした」
わたしは魔法で食器を片付けました。
アンナ「それでは、お二人を日本に送ります」
私たちは、玄関で靴の履き替えてコテージの外に出ました。
加藤 「うわー、星がきれい」
志村 「月がふたつありますよ」
加藤 「すごいですね」
志村 「この夜空も生徒に見せたいです」
加藤 「そうですね」
アンナ「魔道具の返却をお願いします」
加藤 「はい」
志村 「はい」
わたしは二人から魔道具を受け取りました。
加藤 「今回は無料でいいんですか?」
アンナ「はい。下見なので無料で構いません」
志村 「なんだか申し訳ない」
アンナ「団体客誘致の先行投資です」
加藤 「今日は、とても楽しかったです。料理も美味しかった」
志村 「下見であることを忘れて、観光している気分でした」
加藤 「本当にそうですね」
志村 「修学旅行が実現できるように、がんばりましょう」
加藤 「はい」
アンナ「それでは、検疫を行います」
アンナ「クリーン・・・鑑定」
アンナ「ウイルスの感染はありません。
お二人とも健康状態に問題ありません」
加藤 「お世話になりました」
志村 「お世話になりました」
アンナ「ありがとうございました」
アンナ「お二人を日本に送ります」
わたしは転移先の新宿を千里眼で確認しました。
アンナ「送還」
わたしは、二人を日本に送還しました。
今夜も夜空がきれいです。
異世界修学旅行の下見は無事に終了しました。
加藤 「きれい」
志村 「雄大な景色ですね」
二人は山の撮影をしています。
もうすぐ夕方です。あまり時間がありません。
アンナ「日が暮れるので、急ぎます」
* * *
そのあと私たちは、塩湖、滝、渓流、湖などを手短かに見学しました。
いま夕陽の中をレッドドラゴンと一緒に飛行しています。
アンナ「飛行島に戻ります・・・転移」
* * *
かすかに見える夕陽の中に飛行島のシルエットが浮かんでいます。
わたしはコテージの前にMTVを着地させました。
アンナ「お疲れ様でした」
私たちはMTVを降りてコテージに入りました。
わたしは二人をダイニングに案内します。
アンナ「座って待っていてください。夕食にします」
志村 「はい」
加藤 「お腹すきました」
わたしはダイニングの端にペットサークルを出しました。
アンナ「陽子さん、マオを入れてください」
陽子 「はい」
ペットサークルに入ったマオはノビをしました。かわいいです。
わたしはキャットフードとお水を用意しました。
マオはすぐに食べ始めました。
今度は私たちの夕食を用意します。
わたしは二人がいるテーブルに料理を出します。
夕食はドイツ料理です。
シュバイネブラーテン、ツヴィーベルズッペ、カルトッフェルザラート、ミッシュブロート、クワルクトルテです。
テーブルの中央に、ヴルスト(ソーセージ)、シンケン(ハム)、チーズの盛り合わせを置きました。
ヴルストとシンケンは、ニックさんが作ったものです。
シュバイネブラーテン
ドイツのローストポークです。
まず鍋にコンソメと香味野菜を入れて豚ロースを煮込みます。
煮汁が減ってきたら鍋ごとオーブンに入れてやきます。
肉に火が通ったら、鍋に残った肉汁とスープでソースを作り、切った肉にかけます。
付け合わせはザワークラウトです。
ツヴィーベルズッペ
ドイツのオニオンスープです。
刻んだ玉ネギを飴色になるまで炒めて、ブイヨンを加えます。調味料と香辛料で味を整えたら完成です。
カルトッフェルザラート
ドイツのポテトサラダです。
ポテトサラダはドイツが発祥だそうです。今回はマヨネーズを使わないレシピです。
まずブイヨンとマスタード、お酢などを加えてコンソメを作ります。
次に茹でたジャガイモの皮をむき、適当な大きさに切ります。それを器に入れ、上からコンソメをかけます。
飴色玉ネギとカリカリベーコン、パセリを振りかけて完成です。
冷やしても美味しいですが、今回は暖かいものをいただきます。
ミッシュブロート
小麦粉とライ麦粉を半々で作るドイツのパンです。中はしっとりしていて、ほのかな酸味のあるパンです。
うすくスライスしました。ハムやチーズをのせて食べると美味しいです。
クワルクトルテ
ドイツのベイクドチーズケーキです。
クワルクとは、ヨーグルトのようなフレッシュチーズです。
今回はラズベリーソースをかけていただきます。
*
料理を並べたあと、二人は写真を撮っています。
今回は陽子さんも一緒に食事をします。
アンナ「飲み物は、お好きなものをアイテムボックスから出してください」
アンナ「いただきます」
三人 「いただきます」
ぱくぱく・・・
二人 「美味しい」
わたしは料理の説明をしました。二人は食べながら聞いています。
*
アンナ「異世界ツアーの下見はどうでしたか?」
加藤 「想像以上です。最初はテーマパークに行くものだと
思っていました」
志村 「ぼくは、加藤先生が騙されていると思っていました」
加藤 「今日の出来事は、日本では・・・いえ、
地球では体験できないことばかりです」
志村 「そうですね。魔法、魔物、恐竜・・・」
加藤 「生徒たちにも体験させたいです」
志村 「加藤先生、校長は修学旅行を検討すると言っていましたが、
おそらく実施しないつもりです。校長に、今回の下見を報告
して異世界修学旅行を実現させましょう。
ぼくも一緒に説得します」
加藤 「あ、はい・・・志村先生は、校長の指示に従うはず
でしたよね?」
志村 「気が変わりました。生徒たちにどうしても異世界を見せたい
です。いい思い出になるはずです。
それにウイルスに感染する心配がありません」
加藤 「そうですね。志村先生、一緒に報告書を作りましょう」
志村 「はい」
*
食事が終了しました。
アンナ「ごちそうさまでした」
三人 「ごちそうさまでした」
わたしは魔法で食器を片付けました。
アンナ「それでは、お二人を日本に送ります」
私たちは、玄関で靴の履き替えてコテージの外に出ました。
加藤 「うわー、星がきれい」
志村 「月がふたつありますよ」
加藤 「すごいですね」
志村 「この夜空も生徒に見せたいです」
加藤 「そうですね」
アンナ「魔道具の返却をお願いします」
加藤 「はい」
志村 「はい」
わたしは二人から魔道具を受け取りました。
加藤 「今回は無料でいいんですか?」
アンナ「はい。下見なので無料で構いません」
志村 「なんだか申し訳ない」
アンナ「団体客誘致の先行投資です」
加藤 「今日は、とても楽しかったです。料理も美味しかった」
志村 「下見であることを忘れて、観光している気分でした」
加藤 「本当にそうですね」
志村 「修学旅行が実現できるように、がんばりましょう」
加藤 「はい」
アンナ「それでは、検疫を行います」
アンナ「クリーン・・・鑑定」
アンナ「ウイルスの感染はありません。
お二人とも健康状態に問題ありません」
加藤 「お世話になりました」
志村 「お世話になりました」
アンナ「ありがとうございました」
アンナ「お二人を日本に送ります」
わたしは転移先の新宿を千里眼で確認しました。
アンナ「送還」
わたしは、二人を日本に送還しました。
今夜も夜空がきれいです。
異世界修学旅行の下見は無事に終了しました。
0
お気に入りに追加
75
あなたにおすすめの小説
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します
黒木 楓
恋愛
隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。
どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。
巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。
転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。
そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
目立ちたくない召喚勇者の、スローライフな(こっそり)恩返し
gari
ファンタジー
突然、異世界の村に転移したカズキは、村長父娘に保護された。
知らない間に脳内に寄生していた自称大魔法使いから、自分が召喚勇者であることを知るが、庶民の彼は勇者として生きるつもりはない。
正体がバレないようギルドには登録せず一般人としてひっそり生活を始めたら、固有スキル『蚊奪取』で得た規格外の能力と(この世界の)常識に疎い行動で逆に目立ったり、村長の娘と徐々に親しくなったり。
過疎化に悩む村の窮状を知り、恩返しのために温泉を開発すると見事大当たり! でも、その弊害で恩人父娘が窮地に陥ってしまう。
一方、とある国では、召喚した勇者(カズキ)の捜索が密かに行われていた。
父娘と村を守るため、武闘大会に出場しよう!
地域限定土産の開発や冒険者ギルドの誘致等々、召喚勇者の村おこしは、従魔や息子(?)や役人や騎士や冒険者も加わり順調に進んでいたが……
ついに、居場所が特定されて大ピンチ!!
どうする? どうなる? 召喚勇者。
※ 基本は主人公視点。時折、第三者視点が入ります。
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる