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144 恐竜ツアー2日目です 4
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ここは白い砂浜の上空です。
私たちはオパビニアがいた海から転移してきました。
ここは以前、無料招待で訪れた鳴き砂の海岸です。
わたしはMTVを着地させました。
アンナ「すみません。MTVの空気を入れ替えます」
うそです。空気は、アイテムボックスに収納してある空気と入れ替えることが出来ます。
本当の目的は、お花摘みです。
わたしはMTVの側面を開放して、離れたところにトイレを出しました。
吉田さんはトイレに向かいます。
ぎゅっ、ぎゅっ・・・
中村 「なんだこれ? 音がするぞ」
アンナ「鳴き砂と言います」
西川 「異世界の砂って、音がするんだ」
アンナ「鳴き砂の海岸は、日本にもありますよ」
西川 「そうなんだ」
中村 「俺も知らなかった」
*
トイレと水分補給が終わりました。
アンナ「きれいな海岸なので、写真を撮りましょう」
わたしは、三人と海の写真を撮ります。なぜか今回も吉田さんが真ん中です。
カシャ。
アンナ「それでは出発しましょう」
私たちはMTVに乗り込みました。
MTVは砂浜を滑るように進みます。そしてそのまま海上をボートのように航行しました。
わたしはMTVの速度を落として、海中に潜航しました。
少し進むと見えてきました。
西川 「いた」
中村 「すげえ」
アノマロカリスです。全長1mの甲殻類です。上側は青緑色、下側は白色です。
側面にある、たくさんのヒレで泳ぎます。前方にある二本のおおきな触手が特徴です。
私たちは撮影を開始しました。様々なアングルで撮影します。
西川 「すごい。本物だ。感動です」
中村 「CGみたいだな」
吉田 「うん」
西川 「CGと泳ぎ方が同じだ」
皆さん、大興奮です。
西川 「これがカンブリア紀の地球にいたんです。やばいです」
アノマロカリスが泳ぐ先に、小さなアンモナイトがプカプカ漂っています。
触手を伸ばして・・・
ぱくり。
アンモナイトを殻ごとバリバリ食べています。
西川 「CGと同じ食べ方だ。すごい」
中村 「あの触手と口、やばい。」
西川 「吉田さん、アノマロカリスをどう思う?」
吉田 「・・・か、かっこいい」
西川 「やっぱりそう思うよね」
吉田 「うん」
アンナ「記念撮影をしましょう」
西川 「何枚か撮って」
アンナ「わかりました」
写真を撮ります。今回も吉田さんが真ん中です。
カシャ。
アンナ「アングルを替えます」
カシャ。
アンナ「もう一枚」
カシャ。
西川 「写真見せて」
アンナ「はい」
わたしはカメラの液晶画面を見せました。
西川 「よく撮れてる。いい記念になったよ」
アンナ「帰ったら写真のデータを差し上げます」
西川 「うん。ありがとう」
西川 「そうだ、吉田さん・・・吉田さんが見たい生き物は何かな?」
吉田 「・・・ス、ステゴ・・・サウルス」
西川 「僕の好きな恐竜だ」
中村 「いいな、ステゴ。俺も見たい」
アンナ「わかりました。ちょっと待ってください」
わたしは千里眼で場所を確認します・・・・・・いました。
アンナ「次はステゴサウルスを見に行きます」
吉田さんは笑顔です。
アンナ「その前に・・・近くの深海に巨大アンモナイト、パラプゾシアがいますが、
どうしますか?」
西川 「見たい」
中村 「俺も」
吉田 「わ、私も」
アンナ「それでは、先にアンモナイトを見に行きます」
わたしはMTVを高速で潜航させて、深海に向かいました。
*
陽光が届かなくなり、周囲が暗くなってきました。ライトの魔法で明るくします。
見えてきました。前回より浅いところにいます。
西川 「うわっ、でかい」
中村 「でけえ」
巨大アンモナイト、パラプゾシアです。殻は直径は2mで色はベージュ、うすい縞模様があります。
殻の開口部から白い触手がたくさん伸びています。
私たちは撮影を開始しました。様々アングルで撮影します。
西川 「オウムガイと比べて、触手の数が少ないですね」
中村 「ああ、10本くらいか。しかも太い」
西川 「殻をかぶったイカみたいですね」
中村 「そうだな。」
西川 「現在、地球にいるオウムガイはアンモナイトから進化した
わけではないんですよね」
中村 「そうだ。むしろ逆で、アンモナイトがオウムガイから分化した
というのが通説だ」
西川 「オウムガイの方が古いわけですね」
中村 「まさに生きた化石だな」
アンナ「記念写真を撮りましょう」
わたしは、三人と巨大アンモナイトの写真を撮ります。
カシャ。
いい写真が撮れました。
アンナ「ステゴサウルスを見に行く前に、食事にしませんか?
お腹すきましたよね」
中村 「そういえば腹減ったな」
西川 「はい」
吉田 「うん」
アンナ「それでは、地上に戻って昼食にします」
アンナ「転移」
次は昼食です。
私たちはオパビニアがいた海から転移してきました。
ここは以前、無料招待で訪れた鳴き砂の海岸です。
わたしはMTVを着地させました。
アンナ「すみません。MTVの空気を入れ替えます」
うそです。空気は、アイテムボックスに収納してある空気と入れ替えることが出来ます。
本当の目的は、お花摘みです。
わたしはMTVの側面を開放して、離れたところにトイレを出しました。
吉田さんはトイレに向かいます。
ぎゅっ、ぎゅっ・・・
中村 「なんだこれ? 音がするぞ」
アンナ「鳴き砂と言います」
西川 「異世界の砂って、音がするんだ」
アンナ「鳴き砂の海岸は、日本にもありますよ」
西川 「そうなんだ」
中村 「俺も知らなかった」
*
トイレと水分補給が終わりました。
アンナ「きれいな海岸なので、写真を撮りましょう」
わたしは、三人と海の写真を撮ります。なぜか今回も吉田さんが真ん中です。
カシャ。
アンナ「それでは出発しましょう」
私たちはMTVに乗り込みました。
MTVは砂浜を滑るように進みます。そしてそのまま海上をボートのように航行しました。
わたしはMTVの速度を落として、海中に潜航しました。
少し進むと見えてきました。
西川 「いた」
中村 「すげえ」
アノマロカリスです。全長1mの甲殻類です。上側は青緑色、下側は白色です。
側面にある、たくさんのヒレで泳ぎます。前方にある二本のおおきな触手が特徴です。
私たちは撮影を開始しました。様々なアングルで撮影します。
西川 「すごい。本物だ。感動です」
中村 「CGみたいだな」
吉田 「うん」
西川 「CGと泳ぎ方が同じだ」
皆さん、大興奮です。
西川 「これがカンブリア紀の地球にいたんです。やばいです」
アノマロカリスが泳ぐ先に、小さなアンモナイトがプカプカ漂っています。
触手を伸ばして・・・
ぱくり。
アンモナイトを殻ごとバリバリ食べています。
西川 「CGと同じ食べ方だ。すごい」
中村 「あの触手と口、やばい。」
西川 「吉田さん、アノマロカリスをどう思う?」
吉田 「・・・か、かっこいい」
西川 「やっぱりそう思うよね」
吉田 「うん」
アンナ「記念撮影をしましょう」
西川 「何枚か撮って」
アンナ「わかりました」
写真を撮ります。今回も吉田さんが真ん中です。
カシャ。
アンナ「アングルを替えます」
カシャ。
アンナ「もう一枚」
カシャ。
西川 「写真見せて」
アンナ「はい」
わたしはカメラの液晶画面を見せました。
西川 「よく撮れてる。いい記念になったよ」
アンナ「帰ったら写真のデータを差し上げます」
西川 「うん。ありがとう」
西川 「そうだ、吉田さん・・・吉田さんが見たい生き物は何かな?」
吉田 「・・・ス、ステゴ・・・サウルス」
西川 「僕の好きな恐竜だ」
中村 「いいな、ステゴ。俺も見たい」
アンナ「わかりました。ちょっと待ってください」
わたしは千里眼で場所を確認します・・・・・・いました。
アンナ「次はステゴサウルスを見に行きます」
吉田さんは笑顔です。
アンナ「その前に・・・近くの深海に巨大アンモナイト、パラプゾシアがいますが、
どうしますか?」
西川 「見たい」
中村 「俺も」
吉田 「わ、私も」
アンナ「それでは、先にアンモナイトを見に行きます」
わたしはMTVを高速で潜航させて、深海に向かいました。
*
陽光が届かなくなり、周囲が暗くなってきました。ライトの魔法で明るくします。
見えてきました。前回より浅いところにいます。
西川 「うわっ、でかい」
中村 「でけえ」
巨大アンモナイト、パラプゾシアです。殻は直径は2mで色はベージュ、うすい縞模様があります。
殻の開口部から白い触手がたくさん伸びています。
私たちは撮影を開始しました。様々アングルで撮影します。
西川 「オウムガイと比べて、触手の数が少ないですね」
中村 「ああ、10本くらいか。しかも太い」
西川 「殻をかぶったイカみたいですね」
中村 「そうだな。」
西川 「現在、地球にいるオウムガイはアンモナイトから進化した
わけではないんですよね」
中村 「そうだ。むしろ逆で、アンモナイトがオウムガイから分化した
というのが通説だ」
西川 「オウムガイの方が古いわけですね」
中村 「まさに生きた化石だな」
アンナ「記念写真を撮りましょう」
わたしは、三人と巨大アンモナイトの写真を撮ります。
カシャ。
いい写真が撮れました。
アンナ「ステゴサウルスを見に行く前に、食事にしませんか?
お腹すきましたよね」
中村 「そういえば腹減ったな」
西川 「はい」
吉田 「うん」
アンナ「それでは、地上に戻って昼食にします」
アンナ「転移」
次は昼食です。
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